日本语听力第二册23-27课
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第23課
日本は自然環境の美しい国で、四季折々(时时)の花が咲き乱れています。こうした恵まれた自然の中で生活してきた日本人は草花に対して、深い親しみを持ち続けてきました。そのために、日本人は草花を神や仏に供えるだけでなく、鑑賞の対象として日常の中にも取り入れてきました。それが16世紀ごろから盛んになり、次代に人間が自然と心を通わせる伝統的な芸術の一つと発展しました。
華道は生け花と呼ばれています。生け花は自然に生きる草花を切り取ってきて、家の中の器に入れ、改めて生気を与えて飾る芸術です。その根底には、切り取った花を生かし、再びその生命を蘇らせるという意識があります。生け花の造形は自然との調和を求めるという日本人の宇宙観を表現するものです。つまり、天、地、人の三本の枝を使って、天は上段、地は下段、天地の調和を保つ人は中段に配置し、バランスよく形を整えます。一般的な様式としては、花器に水を入れ、金属板にたくさんの太い針が並んでいだ剣山で花を固定して生けます。花を長持ちさせるために、いろいろな工夫がなさています。例えば、花草が水を吸い上げるが強くなるように、水の中で草花の根元を切り落としたり、吸水面が大きくなるように、切り口を斜めにしたりします。さらに、吸水力をいっそう強めるために、吸い切りした草花の切り口に塩や酢を付けたり、根元を焼いたり、熱湯につけたりもします。花器は、花を生けるための道具であることはもちろんですが、花器によって生け花の材料も形も決まるほど、作品の一部として重要な役割を持っています。
第24課
1997年2月から5月にかけて、神戸で子供5人が相次で殺傷されました。5月27日には行方不明なっていた男の子が首を切断されて中学校に校門に放置されていました、犯人はなんと被害者の知り合いだった、中学校三年生の14才の少年でした。この事件は日本中を驚かせました。グループで中年男性を襲撃し、お金を奪う「親父狩り」、深夜、集団を作りオートバイや自動車を乗り回す暴走族、学校で教師や他の生徒に暴力を振ったり、学校の施設や設備を壊したりする校内暴力、家で母親など暴力を加える家庭内暴力などの記事が連日のように報道され、少年の非行問題はますます深刻化し、社会問題として人々の注目を集めるよになりました。
少年非行の背景にはいろいろな要因がありますが、家庭の教育力の低下が良く指摘されています。現在、伝統的な家庭形態は大変な勢いで壊れつつあります。
「仕事人間」、「社会人間」の父親はただ働いて給料をもらってくるだけの存在で、家庭の中では尊重されず、父親の影がますます薄くなっています。父親の不在によって、「教育ママ」が現れて、子供に過重な期待を押し付けます。両親が離婚した母子家庭や父子家庭に子供は世間で問題児として扱われやすく、問題はいっそう深刻です。したがって、少年非行問題を解決するには、家庭同士の温かい絆を取り戻す必要があるでしょう。
第25課
日本は、驚異的な高度経済成長を遂げ、多方面においてその豊かさを示しています。しかし、その「豊かな社会」の中で、なお取り残されてい貧しい部分あります。それを都会の住宅事情です。その住宅の狭さは「日本人はウサギ小屋に住む働き蜂」と冷かされているほどです。
日本人は根強い持ちか家志向があります。それにもかかわらず、持ち家率は60%前後となっており、ここ数十年大きな変化をみせていません。それには日本の住宅の価格が所得との関係から見てかなり高いという背景があります。一戸建ての住宅の価格は大体労働者の平均年収の5倍となっています。これはアメリカの3.4倍やイギリスの4.4倍をだいぶ回っています。日本人の住宅の一戸あたりの部屋数は4.9室で。欧米諸国に比
べると少なくありません。しかし、日本は障子や襖で仕切った小さい部屋が多く、一方欧米ではベッド、ソファーなどが十分収まらない部屋や、スペースの小さい部屋、食堂、地下室などを部屋数に入れない国があるから、部屋数だけで単純比較には無理があります。そこで、住宅の一人当たりの床面積で比較すると、その差が明らかになります。平成2年の建設省の調査では、日本は25㎡で、イギリスより15.2㎡が少なく、さらにアメリカとは二倍以上の格差があります。最近、日本でも現在住んでいる住宅以外で、セカンドハウスや借家など他に住宅を持つ世帯が現れました。これは、つまり大都市では家族揃って住む住宅の入手が難しいため、都心の勤務地近くに一人用の家を借り、週末には家族の持つ郊外の住宅に帰るということです。又、余暇を別荘で楽しむ人たちが増え、別荘ブームを起こしています。しかし、一般の人にとって別荘はまだ高嶺の花です。
第26課
弁当は遠い昔から日本人の食生活に用いられていたものです。旅に出る際はもちろん、農夫や樵、漁師などの携帯食として長い歴史があります。近世に至って、都市では華やかな市民文化が栄えました。春にはお花見、秋には紅葉狩りなど、行楽は江戸市民の大きな楽しみとなり、弁当はその時から、単なる携帯食から日本のすばらしい食文化の一つとして大きな発展を遂げていきました。現在でも、弁当を食べる伝統は受け継がれており、日本人の食生活に欠かせないものになっています。学校に通う子供たちやビジネスマンの昼食に重要な役目を果たしているばかりではなく、ハイキングやピクニックに行く人々の必需品にもなっています。
弁当を作りは、見た目にも美しい赤、黄、緑の三色のおかずを入れること、栄養のバランスを考えること、汁物を入れないこと、冷めてから蓋をすることなどがポイントをきれています。料理としては、時間が経っても味や色が変わらないもの、つまり、焼きもの、煮物、揚げ物などが主体になります。また、料理は食べやすいように適当な大きさに整え、串に刺したりもします。魚など骨のあるものはあらかじめ骨を除いておきます。詰め合わせる時は、笹などで弁当を仕切り、味が混じりあわないようにするとともに、持ち運ぶことも考えてきっちりと詰めます。さわに、日本料理は「目で食べる」といわれるくらいだから、彩り美しさを心がけなければなりません。春夏秋冬の四季がはっきりしている日本では、料理に季節感を盛り込むことが大切とされています。弁当も例外ではないでしょう。季節感が盛り込まれた弁当は蓋を開けると、格別な楽しさがあります。
第27課
日本は四方を海を囲まれた島国です。この島国に日本人の祖先が住むようになってから、今日に至るまで日本人は海と深い繋がりを持ってきました。お陰で漁獲量は世界でもトップクラスであり、魚や貝などの水産物は日本人にとって、毎日の食卓に欠かせないものです。水産物の消費量が高いことから日本人は「漁食べ民族」とも言われています。
日本は国土が狭いにもかかわらず、3.4万キロメートの長い海岸線を持っています。海岸の地形は出入りが激しく、良い漁港に恵まれています。そのため、漁業に関係ある仕事をして暮らしている人が多いです。漁業の種類もいろいろあります。最も陸地に近い海で魚を獲ることを沿岸漁業といいます。たいてい日帰りできるぐらいの距離のところで10トン足らずにの小さな船で魚を獲ります。もう少し陸地から離れたところで行われる漁業を沖漁業といいます。大きいものは200トンぐらいの船を使い、7日―10日ぐらい漁場にいることもあります。さらに遠く、太平洋やインド洋、大西洋にまで出掛け、設備が整った大型船を使い、何十日から何ヶ月も航海を続けて魚を大量に獲ることを遠洋漁業といいます。しかし、漁法の発展魚の獲りすぎ、海の汚れなどのために、魚が減ってきました。そのため、自然の魚を獲る漁業だけでなく、人間は魚を育てる漁業を大切にするよ