お市の方物语的听写原文
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お市の方物語朗読斎賀みつき
織田信長の妹である、お市の方は、天文16年、西暦1547年に生まれたとされています。
しかし、幼少の頃の記録はほとんど残っていません。
彼女が歴史の表舞台に姿を現したのは、1567年の事です。
当時、お市の方は絶世の美女と持てはやされていたため、方々からたくさんの縁談が申し込まれていました。
そんな中、お市の方は信長の命令で、近江国の戦国大名、浅井長政のもとへ、輿入れすることになりました。
これは、織田家と浅井家が同盟を結ぶための政略結婚でした。
斉藤道三亡きや、織田家と斉藤家は、臨戦対戦になっていました。
この斉藤家に睨みを利かせるため、織田家は、双方の領地に接している、近江国(おうみのくに)の浅井と手を組もうとしたんです。
他にも、上洛を目指していた信長が、その経路にある小谷城と争いを避けるためでもありました。
しかし、この頃、織田家は、浅井家と同盟を結んでいる朝倉家とは、敵対関係にありました。
そのため、お市の方が嫁ぐに当たり、浅井家は、織田家に、朝倉家には手を出さないと言う条件を突きつけてきたんです。
そして、信長は、その条件を受け入れまして。
こういった最中、お市の方は、浅井家に嫁いでいたのです。
嫁いで暫くの間は、幸せな生活を送っていました。
お市の方は、長政との間に、何人も子をもうけ、世継となる男子も誕生し、夫との関係もうまくいていたのです。
ところが、そんなお市の方と長政に、悲劇が襲い掛かります。
では、ここから、その悲しい出来事について、詳しく語っていくことにしましょう。
1569年、信長は、室町幕府15代将軍足利義昭を傀儡としていました。
そこで、信長は、朝倉義景に対し、二度にわたり、将軍命令と称して、今日の京都へ死闘するよう命じます。
しかし、織田家と関係が悪化してる朝倉家は素直に、応じませんでした。
「朝倉め、将軍の名において命令を走ったと言うのに、それに従わぬとは何たる事か。
こうなったら、この俺が成敗してくれよう。
」
こうして、翌1570年に、信長が朝倉義景に攻め入りました。
すると、浅井家内部では、朝倉を守れと言う気運が高まったのです。
この事は、お市の方も知るところとなりました。
「何ですって?お兄様が朝倉家を・・・お兄様、あの約束をお忘れになってしまったというの?」
お市の方が、浅井家輿入れする時に、交わされた、織田が朝倉の領地に手を出さないという約束は、簡単に破られてしまったのです。
「長政様、此度は兄が、本当にすみません。
あの、やはり、浅井家は・・・」
「ああ、残念だが、織田とは、遣り合うことになるだろう。
我が浅井家は、朝倉家とは古くからの付合いだ。
こうなったからには、我らは、義景殿お救いするため、動かねばなるまい」「まさか、お兄様と長政様が戦うことになってしまうなんて、私も覚悟はできております。
市は織田の妹、こうなったからには、ここにはもう・・・」
「何を言う!確かにお前は信長殿の妹かもしれぬ、しかし、今は浅井家の嫁、俺の妻だ。
たとえこの先、何が起ころうども、俺はお前を手放そうとは思わぬ。
この命尽き果てるまで、共に添えといようぞ。
よいな?」
「長政様、ありがとうございます。
」
その後、長政は出陣し、義景の救援に向かいました。
「長政様とお兄様、私にとてはどちらも大切なお方。
どちらがを味方することなど・・・しかし、このままでは、お兄様は・・・何とか、この戦いを避ける事はできぬものでしょうか?」考え抜いたあげく、お市の方は陣中見舞を用意し、信長のいる本陣へ届けさせたんです。
「信長様、ご報告致します。
お市様より陣中見舞が届けられました。
」
「何?市から陣中見舞じゃと?珍しいこともあるものじゃ。
どうれ、見てやるとするか。
何じゃこの袋は?中には・・・うん、小豆が詰め込まれれているだけか。
しかも、わざわざ袋の両端を紐で結んでおる・・・おい、これに何か文は添えられてるおらぬのか」
「いいえ、お市様からはこの袋のみ届けられました。
」
「うん、これは一体何を意味しておるのか。
両端を縛った袋・・・うん?両端を・・・袋の鼠・・・そうか!朝倉と浅井が手を組み、我が陣営を挟み撃ちにしようとしておるのじゃな?市はそれを伝えようとしたのか。
交渉おれん!全軍、退却じゃ!わしに続け!」
信長は、一目散に本陣を飛び出し、一路、京へ向かえました。
すると、後方から長政の軍勢が信長に迫ってくるではありませんか、信長の家臣達は必死になって敵からの追撃を抑え、信長は京まで撤退することができたのです。
もし、あの小豆の袋の意味に気がつかなければ、信長はここで戦死していたのかもしれません。
「どうやら、お兄様はご無事だっだようですね。
よかった。
でも、これで浅井家は織田家の敵となってしまいました。
これから、私達はどうなってしまうのでしょう。
」
京へ撤退した信長は、決して長政を許しませんでした。
信長勢は、次次と、浅井家と朝倉家を攻め立てたんです。
そして、1573年、ついに、居城、小谷城を信長によって攻められ、長政は自害にしました。
これにより、浅井家は滅亡してしまったのです。
その時、共に自害しようとしたお市の方は、浅井家の血筋を残して欲しいと長政に諫めされています。
その後、茶々、初、江の三人の娘と共に、助け出されました。
ところが、息子の万福丸は、羽柴秀吉の手によって、処刑されてしまったんです。
この後、お市の方と三人の娘は、信長の弟である、信包の保護のもと、九年ほど、平穏な生活を送ることができました。
ところが、1582年に、兄、信長が、家臣である、明智光秀の謀反によって、自害してしまいます。
これにより、大きな後ろ盾を失ったお市の方ですが、信長の三男である、信孝の勧めもあって、当時、信長家臣団の中でも、随一の部下である、柴田勝家と再婚することとなりました。
しかし、勝家との幸せも束の間、翌、天正11年、1583年、柴田勝家は、賤ヶ岳の戦いにおいて、豊臣秀吉に敗北してしまいます。
そして、居城である、北ノ庄城を攻められたのです。
勝家は、お市の方に、逃げ延びるよう言い聞かせますが、お市の方は、聞き入れませんでした。
三人の娘達だけは脱出させると、勝家と共に、燃え盛る城の中で、自害しました。
浅井長政の説得で生きることを選び、柴田勝家の説得では死を選んだお市の方ですが、どちらの夫も愛していたから故の選択だっだのです。
享年、37歳。
波乱に満ちた短い人生でした。
お市の方物語外伝幸せな政略朗読斎賀みつき
戦国時代、尾張国(おわりのくに)に、絶世の美女と誉れ高き姫がいた。
その名は、お市の方。
戦国の覇者、織田信長の妹である。
年の差13歳と言うこともあってが、お市の方は、信長にとても可愛がられていた。
そんなお市の方であったが、1567年、兄、信長の命令により、強引に結婚させられることとなる。
「お市よ、喜ぶがよい。
お前の伴侶を見つけてきてやたぞう。
近江の浅井長政じゃ」
「浅井長政様ですか。
もしや、お兄様、私は織田家の道具として輿入れすると言うことでしょうか。
」
「は、道具・・・か。
まあ、そう言うな。
長政はわしが目を掛けておる男でなあ。
わしと長政とは、義兄弟のようなものじゃ」
「義兄弟なのでしたら、わざわざ私が婚姻などせずともよろしいのでは?」
「そう言うわけにはいかん。
織田と浅井の同盟を強固なものとするには、やはりお前に近江へ行ってもらわねばならんのだ。
」
「どのような方かも分からずに、参るのは心配です。
」
「まあ、そう案ずるでない。
いずれ、長政はわしと共に歩んでいく男と見ておる。
それに、長政は良き男じゃ、年もお前と近い故、誠実で心優しき男よ。
お前のことも政略の道具としてではなく、妻として大事にするじゃろう。
お前が案じることなど何もない。
ただ長政の良き妻となればよいのじゃ。
」
「何れにせよう、お兄様の決めたことでしたら、素直に従うほかありませんね。
」
信長の言葉とは裏腹に、やはりこの婚姻は政略結婚であった。
当時の織田家は隣国美濃の斉藤家と臨戦状態だったのである。
そこで、少しでも優位に立つため、信長は浅井家と同盟を結ぼうとしたのだった。
そのため、お市の方を、長政に嫁がせることにしたのである。
かくして、お市の方は、近江の浅井長政へ輿入れした。
そもそも、この結婚は、信長から持ち掛けたものだっだが、浅井家からしても悪い話ではなかった。
寧ろ、近江の隣国の状態を鑑みれば、ぜひにでも、取り纏めたい縁談だっだのである。
浅井家は、織田家と言う大きな力と結び付くことによって、近江の南部に勢力を持つ、六角氏の脅威と抵抗できたのだ。
そして、浅井長政がどのような男かも分からずに輿入れしたお市の方であったが、夫となる男は、噂にたがわぬ、聡明な步将であった。
そして、妻であるお市の方を愛し、大切にしたのだ。
「お市よ、これから末長くよろしく頼むぞ。
たとえ、両家の同盟のための政略結婚とは言え、俺はお前を蔑ろしようとは思わない。
妻として愛し、不自由を掛けぬよう心を砕くつもりだ。
何か不便があったら、すぐに俺に言うのだぞう。
」
「そんな、長政様は、もったいないお言葉でございます。
私も、浅井に嫁いだ身、誠心誠意お仕えさせていただきます。
」
「そうか、ありがとう。
つねに仲睦まじく、他のものが羨むような夫婦となろうな。
」
「はい!」
強引に政略結婚させられたお市の方ではあったが、どうやら、長政との関係は、極めて良好であったようだ。
それは、二人の間に、二男三女の子達が産まれたことからも、窺えるだろう。
美人薄命、お市の方朗読斎賀みつき
思い起こせば、私の人生も色々なこともあったわ。
今は亡きお兄様から輿入れの話を聞かされて、もう15年ほど経ってしまった。
あの時は本当に驚いたの。
だって、余所の国へいくんですもの。
え、結婚に不安はなかったのかって?実はね、ちょっと楽しみしていたの。
確かに、お兄様の元を離れることは不安だっだ。
けれど、私が輿入れすることによってお家が助かるのなら、こんなに素晴らしいことはないわ。
いつも、お兄様に助けてもらってばかりだっだもの。
それに、嫁ぎ先でも不便はしなかった。
殿はお優しいし、貴方達と言う子宝にも恵まれたし、幸せだっだ。
そう、その時までは、私も殿とご一緒に逝きたかったのに、あの時、それは許されなかった。
お兄様が自害されてからは、猿顔の男にしつこく言い寄られたりもしたけれど、新たに夫を迎えて、暫しの間、幸せな暮らしを送ることができたわ。
でも、これは運命なのかしら。
神様は再び私に燃え盛る炎に包まれたお城を見せるのね。
でも、今となっては、辛いことすら愛しく思わってくるの。
は~そうだわ、私なんかよりも、貴方達のほうが辛い思いをしたでしょうね。
ごめんなさい。
でも、もうこれ以上、貴方達に迷惑は掛けないから、安心してちょうだいね。
さあ、早くお逃げなさい。