日本文学史2

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『源氏物語』は、『竹取物語』のような作り物語 の虚構性、『伊勢物語』のような歌物語の变情 性、日記文学の現実凝視の目を受け継ぎ、さ らに中国文学の要素を加えて、それを発展・ 完成させていて、日本古典文学の傑作である。 紫式部はユネスコの「世界の偉人」(1966)に 唯一の日本人として加えられている。 『源氏物語』は、世界最初の長編心理小説で ある。 本居宣長(もとおりのりなが)は、『源氏物語玉 の小櫛(おぐし)』で、この物語の本質を、「も ののあはれ」を表すものと説いた。

2、物語 遣唐使が持ち帰った唐代の伝奇は、奇怪な出来事を 伝えるもので、筋も面白く、人々の文学への関心を 刺激した。中古初期、便利なかな文字が成立し、簡 単でわかりやすく人々の心情を表現できるようになっ た。日本の物語はこういう状況下で作り出された。 ①作り物語 『竹取(たけとり)物語』:成立年・作者未詳。二巻。最 初の物語で、「物語の祖(おや)」と言われる。竹取の 翁(おきな)に見出され、美しく成長したかぐや姫が、 五人の貴族や帝(みかど)の熱心な求婚を退けて、 月の世界に昇天するという内容である。全体として 神秘や、空想が描かれていて伝奇的であるが、求婚 の場面では、貴族社会の現実が風刺をまじえて写 実的に表現されている。
現代語訳: 今はもう昔のことになるが、竹取の翁と言う者がいた。 野や山に分け入って竹を取り竹を取りしては、いろい ろな物を作るのに使っていた。名をさぬきの造(みや つこ)といった。(いつも取る)竹の中に、根元が光る 竹が一本あった。不思議に思って近寄ってみると、 筒の中が光っている。それを見ると、三寸ばかりの 人が、とてもかわいらしい姿で座っている。翁が言う には、「私が毎朝毎晩に見る竹の中にいらっしゃるこ とによってわかった。私の子におなりなさる運命の人 のようだ。」といって、手に入れて家へ持ってきた。妻 のおばあさんに預けて育てさせる。かわいらしいこと はこの上ない。とても幼いので、籠に入れて育てる。
現代語訳:
どの帝の御代であったか、女御や更衣が大勢お 仕えなさっていたなかに、たいして高貴な身分ではな い方で、きわだって御寵愛をあつめていらっしゃる方 があった。 最初から自分こそはと気位い高くいらっしゃった女 御方は、不愉快な者だと見くだしたり嫉んだりなさる。 同じ程度の更衣や、その方より下の更衣たちは、い っそう心穏やかでない。朝晩のお側仕えにつけても、 他の妃方の気持ちを不愉快ばかりにさせ、嫉妬を受 けることが積もり積もったせいであろうか、とても病気 がちになってゆき、何となく心細げに里に下がってい ることが多いのを、ますますこの上なく不憫な方とお ぼし召されて、誰の非難に対してもおさし控えあそば すことがおできになれず、後世の語り草にもなってし まいそうなお扱いぶりである。


現代語訳: その昔、男が一人いた。 その男は、我が身を役立たずと思い込んでし まい、京都に身を置くのはよそう、東の方に 住むべき国を探そう、ということで都落ちして 行ったのである。 彼は、古くからの友人一人・二人を伴って行っ たのだった。 道順を知る人もなかったので、彼らは迷いな がら旅して行った。
ほかの歌物語に、『大和物語』『平中物語』が ある。 『源氏物語』:十一世紀初めに成立。作者紫 式部(むらさきしきぶ)。54帖。平安貴族社会 の理想と現実を描いた長編物語で、古典文 学の最高傑作といえる。 『源氏物語』は、主人公光源氏(ひかるげん じ)の誕生・恋愛・栄華から晩年までの一生と、 その子薫(かおる)の時代を中心に、人の世 の哀歓を描いた長編物語である。

③歌論 和歌の流行につれて盛んになっている。 藤原公任(ぶじわらのきんとう):『新撰髄脳(し んせんずいのう)』、藤原俊成:『古来風体抄 (こらいふうていしょう』 ④歌謡 初期、神楽歌(かぐらうた)・東遊歌(あずまあ そびうた)・催馬楽(さいばら)・風俗歌(ふうぞ くうた)などが歌われた。中期、朗詠(ろうえ い)と和讃(わさん)が流行。『和漢朗詠集』が ある。後期、『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』 -今様などの歌謡。

私家集:中古時代、勅撰集以外に個人が集め た歌集を言う。 和泉式部(いずみしきぶ):『和泉式部集』 曽根好忠(そねのよしただ):『會丹集(そたん しゅう)」 源俊頼(みなもとのとしより):『散木奇歌集(さ んぼくきかしゅう) 藤原俊成(ふじわらのとしなり):『長秋詠藻 (ちょうしゅうえいそう)』 西行(さいぎょう):『山家集(さんかしゅう)』
③十一世紀初め、藤原道長(ふじわらのみち なが)の時代を迎え、摂関政治は栄華をきわ め、文学の世界では貴族文学の最盛期を迎 えるようになる。 ④十一世紀後半には、摂関政治は無力化し、 院政(いんせい)が始められる。 ⑤院政が衰えると武士階級が政権を得て、貴 族の時代は終末を告げる。 ⑥文学の面:漢詩文の流行→和歌の隆盛→ 散文→女流文学

②和歌 中古初期、漢詩は公的な場に使われ、和歌は 私的な場に使われた。 国風文化尊重により、和歌が私→公に変身。 宮廷で歌合せが行われるようになった。 勅撰和歌集:『古今(こきん)和歌集』『後撰(ご せん)和歌集』『拾遺(しゅうい)和歌集』『後拾遺 (ごしゅうい)和歌集』『金葉(きんよう)和歌集』 『詞花(しか)和歌集』『千載(せんざい)和歌集』 『新古今和歌集』(中世)
『宇津保(うつほ)物語』:
十世紀後半成立。20巻。作者未詳。源順(み なもとのしたごう)の作とする説などがある。前 半は、藤原仲忠(ふじわらのなかただ)をめぐ る琴(こと)の物語で、伝奇性が強い。後半は、 貴宮(あてみや)をめぐる求婚物語と政権争い を描いていて、写実的である。日本最初の長 編物語で、幻想的、伝奇的な『竹取物語』から 写実的な『源氏物語』に展開していく過渡期の 作品である。
中古文学


時代区分:794年の平安京遷都(せんと)から、源頼 朝(みなもとのよりとも)が鎌倉幕府(かまく らばくふ)を成立した1192年までの400年 間を中古と言う。この時期を平安時代、古 代後期、王朝時代とも言う。 時代背景:①公地公民制→荘園(しょうえん)制 度(私有地)が一般化→地方豪族 (ごうぞく)の勢力が強くなる ②律令(りつりょう)政治→貴族の時代 藤原氏は他氏排斥(たしはいせき)、外 戚政策によって勢力を伸ばし、九世紀中 ごろに、摂関政治(せっかんせいじ)を成 立。

原文:
かぐや姫おひたち 今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。野山にまじり て竹を取りつつ、よろづのことに 使ひけり。名をば、 さぬきの造(みやつこ)となむいひける。その竹の中 に、もと光る竹なむ一筋ありける。怪しがりて、寄りて 見るに、筒の中光りたり。それを見れば、三寸ばかり なる人、いとうつくしうてゐたり。翁、言ふやう、「我、 朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて、知りぬ。 子となり給ふべき人なめり。」とて、手にうち入れて、 家へ持ちて来ぬ。妻の嫗(おうな)に預けて養はす。 うつくしきこと限りなし。いと幼ければ籠に入れて養 ふ。


『源氏物語』は、帝(みかど)4代、74年間、人 物約490人が登場していて、規模が大きい。 しかも、その世界は周到な構想でみごとに統 一されている。文学の実質においても、物語と いう虚構の世界を通して、平安貴族社会の愛 と悩み、理想と現実とを描き、人間の真実を 追求していて、特に価値が高い。性格・心理 描写にもすぐれ、夥しい登場人物の性格の特 徴を見事に描き分け、心理を深く掘り下げて いて精細である。また、自然と人事とが微妙 に融合して、全編しみじみとした「もののあは れ」の情趣を漂わせている。文章は流麗繊細 な文をつらね、和歌をも交えていて、和文体を 代表するものと言える。

②歌物語 『伊勢(いせ)物語』:成立年・作者未詳。一巻。 日本最初の歌物語である。『在五が物語』『在 五中将の日記』とも言われる。在原業平(あり わらのなりひら)と思われる主人公の生涯を、 125段の短編で綴っていて、一代Байду номын сангаас(いちだ いき)風の形をとっている。そして、主人公の みやびやかで、ひたむきな愛情の数が、美し い文章で描かれている。各段は、歌を中心と する独立した短編となっていて、地の文が和 歌の背景を説明し、和歌の变情を盛り上げて いる。
特徴:『竹取物語』は、民間に伝わった説話や、 中国の説話などを材料として、虚構と現実とを 巧みに統一して創作された物語である。しか も、社会の現実を鋭く描き、人間の内面にも 迫っていて、新しく作り物語という文学形態を 創始した。そして、その初々(ういうい)しいロ マンチシズムは、現在なお親しまれている。 文体:漢文訓読風のところもある和文で、平 明・素朴である。


第三期:撰者の時代 貴族的で、優美繊細(ゆうびせんさい)な題材 を取り上げ、それをそのまま詠むのではなく、 趣向を凝らして、理知的に詠んでいる。そのた め、生の感動に乏しく、言葉の遊びのような傾 向も見られる。リズムはなだらかな七五調で、 三句切れの歌が多い。比喩・掛詞(かけこと ば)・縁語(えんご)などの洗練(せんれん)さ れた修辞を用い、疑問語や推量表現などを多 用して、技巧的で、複雑な表現をしている。『 古今集』の歌風を代表する。

原文:

[第一段 父帝と母桐壺更衣の物語]
いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひた まひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、 すぐれて時めきたまふありけり。
はじめより我はと思ひ上がりたまへる御方がた、 めざましきものにおとしめ嫉みたまふ。同じほど、そ れより下臈の更衣たちは、ましてやすからず。朝夕 の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを 負ふ積もりにやありけむ、いと篤しくなりゆき、もの 心細げに里がちなるを、いよいよあかずあはれなる ものに思ほして、人のそしりをもえ憚らせたまはず、 世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。

『古今和歌集』:905年(延喜5年)、醍醐(だい ご)天皇の勅命(ちょくめい)によって撰進され た日本最初の勅撰和歌集である。20巻。約 1100余首の歌が収められている。撰者は、紀 貫之(きのつらゆき)・紀友則(きのとものり)・ 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)・壬生忠 岑(みぶのただみね)の四人である。 部立:春・夏・秋・冬・賀・離別・羁旅(きりょ)・ 恋・哀傷・雑 序文:仮名序(紀貫之)、真名序(まなじょ)

『古今和歌集』の和歌は、作歌年代・歌風から 以下の三期に分けられる。 第一期:よみ人知らずの時代 『万葉集』の面影が残っていて、素直で素朴な 五七調の歌が多い。 第二期:六歌仙の時代 僧正遍昭(そうじょうへんじょう)・在原業平(あ りわらのなりひら)・文屋康秀(ぶんやのやす ひで)・僧喜撰(そうきせん)・小野小町(おのの こまち)・大伴黒主(おおとものくろぬし)

中古文学の主な文学様式:詩歌・物語・日記∕ 随筆(ずいひつ) 1、詩歌 ①漢詩文 中古初期、唐風文化を積極的に取り入れ、漢 詩文が流行した。 勅撰(ちょくせん)漢詩集:『凌雲集(りょううん しゅう』『文華秀麗集(ぶんかしゅうれいしゅう) 』『経国集(けいこくしゅう)』(9世紀前半) 十一世紀ごろ、唐風文化→国風文化 漢詩文集:『本朝文粋(ほんちょうもんずい)』
特徴:『伊勢物語』は、洗練された優雅な「み やび」の心を描き出した变情味豊かな作品で ある。中古の物語や、中世の謡曲などにも大 きな影響を与えている。 原文 昔、男ありけり。その男、身をえうなきものに 思ひなして、「京にはあらじ、東の方に住むべ き国求めに。」とて行きけり。 もとより友とする人、一人二人して行きけり。 道知れる人もなくて、惑ひ行きけり。

『落窪(おちくぼ)物語』: 十世紀末頃成立。作者未詳。4巻。継母に虐 待(ぎゃくたい)され、落窪(おちくぼ)の間に押 し込められていた中納言(ちゅうなごん)忠頼 (ただより)の娘が、左近尐将(さこんしょうしょ う)道頼(みちより)の愛を得て幸福になり、尐 将は継母に仕返しをするという継子いじめの 物語である。主題も明確で、構想もよくまとま り、『宇津保物語』より写実的になっていて、『 源氏物語』へ近付いている。
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