乳牛粪尿のメタン発酵における屑ナガイモの添加効果

合集下载
  1. 1、下载文档前请自行甄别文档内容的完整性,平台不提供额外的编辑、内容补充、找答案等附加服务。
  2. 2、"仅部分预览"的文档,不可在线预览部分如存在完整性等问题,可反馈申请退款(可完整预览的文档不适用该条件!)。
  3. 3、如文档侵犯您的权益,请联系客服反馈,我们会尽快为您处理(人工客服工作时间:9:00-18:30)。
3) 9月下旬以降、屑ナガイモ添加量を僅かに減じ て12月上旬まで運転を続けたが、メタン濃度が回復する ことはなかった。
4) 12月上旬にリンゴ粕添加を、1月中旬以降に屑 ナガイモの増量を行ったところ、メタン濃度は更に低下 し53%前後で安定した。また、バイオガス発生量は漸増 したもののVS除去率、VS当たりバイオガス発生量は 横ばい若しくは低下する傾向を示した。
1800 1600 1400 1200 1000
800 600 400 200
0
60%
140
120
100 40%
80
60
加水
20%
40
リン ゴ粕
屑ナガイ モ
搾汁液
20
副原料添加割合
0%
0
(%) VS/現物 6.0( 3.3~10.6) 13.2( 9.2~18.0) 17.6(10.2~23.3)
140%
平成17年6月8日から約50㎏の添加を開始し、7月は 約100㎏、8月は約200㎏、9月以降約400㎏、18年1月 中旬以降約500㎏を原則とした。
2) リンゴ粕 17年12月9日から約20㎏の添加を開始し、12月14日以 降約100㎏とした。(図1、2) (3) 発酵原料投入回数及び発酵槽滞留時間 発酵槽への投入は1日1回とした。投入量は発酵原料 に加水して1.62m3/日とし、発酵槽滞留時間を35.3日固 定とした。 (4) 発酵温度及び撹拌 発酵温度は36℃とした。発酵槽撹拌は10分/時間とし、 発酵温度が低下した場合の加温中は連続撹拌とした。
2 試験方法
(1) 発酵原料及び前処理Байду номын сангаас1) 糞尿
フリーストール牛舎由来搾乳牛約30頭分の糞尿をロー ラープレスにより2回搾汁した搾汁液。
2) 屑ナガイモ及びリンゴジュース粕(以下「リン ゴ粕」とする)
共選場及び加工場から生じた廃棄部を油圧分別機によ り夾雑物除去及びペースト化した液状物。
(2) 副原料添加量 1) 屑ナガイモ
乳牛糞尿からのバイオガス発生量を増加させるために は、有機系廃棄物の添加が有効と考えられる。本課題で は、青森県の特産品であるナガイモ及びリンゴの加工の 際に生じる廃棄部分について、フリーストール牛舎由来 乳牛糞尿を発酵主原料としたときの副原料としての有効 性を明らかにするため、添加量の違いによるガス発生量 等を検討した。
なお、屑ナガイモ、リンゴ粕処理の観点から見れば、 現物量として50%、VS量として120%程度までの添加 であれば、メタン濃度は低下するものの良好な発酵状態 を維持したままバイオガス発生量を増加させることが可 能であり、このときのメタン濃度の下限は53%程度であ ることが推察された。
4 まとめ
乳牛糞尿を発酵原料とするメタン発酵において、屑ナ ガイモ及びリンゴジュース粕を副原料としたときのバイ オガス発生量及びメタン濃度の変化等を調査した結果、
副原料添加割合
VS当たりガス発生量(m3/㎏)
ガス発生量(m3/日) メタン濃度 VS除去率
月日(平成17~18年) 図1 発酵原料投入量
月日(平成17~18年) 図2 投入発酵原料中VS量
70
62%
70%
0.70
60
60%
60%
0.60
50
58%
50%
0.50
40
56%
40%
0.40
30
54%
30%
以下の知見を得た。 ① 乳牛糞尿に対する屑ナガイモの添加割合は現物量と して30%、有機物量として60%程度までは、メタン濃度 にほとんど影響を与えず効率的にバイオガス発生量を増 加させる。 ② 乳牛糞尿と屑ナガイモとの混合物を発酵原料とした ときの有機物当たりのバイオガス発生量は0.54m3/㎏/ 日、有機物除去率は60%程度が上限と考えられる。 ③ 屑ナガイモ及びリンゴジュース粕を現物量として50 %、有機物量として120%程度まで添加しても、発酵状 態は良好でありメタン濃度は53%程度で安定する。
Experiment Station of Animal Husbandry)
1 はじめに
3 試験結果及び考察
フリーストール乳牛舎由来の排泄物は糞尿混合を余儀 なくされることから高水分であり、堆肥化処理が困難で ある。一方、近年、北海道や岩手県などで多く導入され ているメタン発酵処理は、乳牛糞尿を発酵原料とした場 合のバイオガス発生量が少なく非効率的であることが知 られている。
(1) 発酵原料の性状 試験に供試した発酵原料の全固形物量(TS)及び有 機物量(VS)を表1に示した。屑ナガイモ、リンゴ粕 とも糞尿に比して高いVS、TSであり、添加資材とし て有効と考えられた。 (2) バイオガス発生量及びメタン濃度
1) 試験開始時から7月下旬にかけて発酵原料量及 び投入VS量は減少したものの、バイオガス発生量は横 ばい、VS当たりガス発生量は増加しており、屑ナガイ モ添加がガス発生量増加に寄与していることが示唆され た。一方、バイオガス中メタン濃度は漸減した。
2) 8月及び9月に屑ナガイモ添加量をそれぞれ前 月の2倍に増量したところ、バイオガス発生量は急増し たものの、VS当たりのバイオガス発生量は0.54m3/㎏ /日、VS除去率は60%前後で横ばいとなった。バイオ ガス中メタン濃度は8月にはそれまでと同様な緩やかな 低下であったが、9月には急激な低下を示した。
月日(平成17~18年) 図3 バイオガス発生量とメタン濃度
月日(平成17~18年) 図4 VS除去率とVS当たりガス発生量
0.30
20
52%
20%
0.20
バイ オガス発生量
VS除去率
10
メタン 発生量
50%
10%
VS当たりバイ オガス発生量 0.10
メタン 濃度
VS当たりメタン 発生量
0
48%
0%
0.00
6/2~ 6/8~ 7/1~ 8/1~ 9/1~ 9/23~ 12/9~ 1/18~ 6/2~ 6/8~ 7/1~ 8/1~ 9/1~ 9/23~ 12/9~ 1/18~
乳牛糞尿のメタン発酵における屑ナガイモの添加効果
佐藤義人
(青森県農林総合研究センター畜産試験場) Effect of Addition of Waste Chinese Yam in Methane Fermentation of dairy cattle Wastes
Yosihito SATOU (Aomori Prefectual Agriculture and Forestry Reserch Center,
120%
100%
80%
60%
リン ゴ粕 屑ナガイ モ 搾汁液 副原料添加割合
40% 20% 0%
発酵原料投入量(㎏/日) 6/2~ 6/8~ 7/1~ 8/1~ 9/1~ 9/23~ 12/9~ 1/18~
副原料添加割合 発酵原料中VS量(㎏/日) 6/2~ 6/8~ 7/1~ 8/1~ 9/1~ 9/23~ 12/9~ 1/18~
(3) 発酵状態 全試験期間を通じて、発酵液のpHは8前後、酸化還 元電位(ORP)は-300mV台であり、また、異常発泡や 発酵停止も見られなかったことから、屑ナガイモ及びリ ンゴ粕添加による発酵状態の悪化はなかったものと考え られる。 (4) 以上より、乳牛糞尿を発酵原料とするメタン発酵 において、屑ナガイモの添加割合は現物量として30%、 VS量として60%程度まではメタン濃度にほとんど影響 を与えず効率的にバイオガス発生量を増加させることが 明らかとなった。また、乳牛糞尿と屑ナガイモとの混合 物を発酵原料としたときのVS当たりのバイオガス発生 量の上限は0.54m3/㎏/日、VS除去率は60%程度と考 えられた。
表1 発酵原料の全固形物量(TS)及び有機物量(VS)
原料
TS
VS/TS
乳牛糞尿搾汁液
7.9( 4.3~13.8)
76.7(62.9~82.0)
屑ナガイモペースト
15.5(11.0~21.8)
85.5(74.5~94.4)
リンゴ粕ペースト
18.0(10.5~23.8)
97.6(96.8~98.2)
注)括弧内は最小値~最大値
相关文档
最新文档