2013年全国硕士研究生入学统一考试日语真题

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2013年全国硕士研究生入学统一考试日语真题

Ⅰ.基礎知識(20点)

次の文章を読んで、1~20の問に答えなさい。答えは選択肢[A][B][C][D]からもっとも適切なものを一つ選びなさい。

地球上には、暑くて乾いた砂漠地帯もあれば、逆に、冬にはマイナス数十度( 1)下がり、雪と氷に閉ざされてしまうところもある。そのようなところにも、いろいろな動物たちが、それぞれの環境に適応しながら生きている。

動物の体の形と気候との間には、おもしろい関係がある。一般に寒い地方に住んでいるものの( 2 )が、暖かい地方に住んでいるものに比べて、体が丸っこく小太りしていて、耳とか手足とかの体の出っ張り部分が少ないという傾向が認められることである。

寒いところで体温を一定に保つ( 3 )ためには、体内で生産した熱をできるだけ失わないようにしなければならない。同じ体積の体( 4 )、体の出っ張り部分が少なく、体型が球に近いほど体の表面積は小さくなる。体の表面積が小さいということは、外気と接する面積が小さいということであり、それだけ外気( 5 )うばわれる熱が少なくなる。体が小太りしていて丸っこい( 6 )、寒い地方で生きていくのにたいへん都合のいいことなのである。

実際に、寒い地方に住む北極キツネは、丸くて小さい耳( 7 )している。耳とか手足などの部分は、血管が体の表面近くにあるので、そこから熱がうばわれやすい。だから、耳が小さいことは、熱がうばわれて体温が下がる( 8 )防ぐのに役立っている。

逆に、暑い砂漠に住むイヌ科動物のフェネックは大きな耳を持っており、そこから体熱を放散( 9 )体温が上がりすぎないようにしている。

動物園関係者の間で、象はかなり寒いところでも飼えるが、キリンはむずかしいということがいわれている。それは経験( 10 )出た言葉であるが、先に述べたことと無関係ではない。象の体つきは、どちらかといえば球形に近いし、キリンは足や首が長く、( 11 )寒地向きの体形ではない。

また、寒い地方に住む動物は、同じ種類の中では、暖かい地方に住むものに比べて、体格が大きいといわれている。ニホンシカを例にとってみると、北海道のエゾシカ、本州、四国、九州のホンシュウシカ、屋久島のヤクシカ、沖縄のケラマシカと、北から南に行く( 12 )、体格が小さくなっていく。

一定の体温を維持していくため、熱の生産は、筋肉の活動によって行われる。体が大きく、筋肉が発達していればいるほど、熱量の生産が多くなる。体が大きいのは、熱量の必要な寒地の生活に適しているわけである。

寒冷地に住む動物は、防寒用の優れた毛皮を身につけている。ニホンカモシカの冬毛は、実に立派である。体から直角に毛が立つように生えているのだ。毛によって、外気と皮膚の間に空気の層がつくられ、外気の温度の影響を直接受けない( 13 )のである。

[B]私の不注意な言い方によって、彼女の自尊心を傷つけてしまった。

[C]明日、山に行くかどうかは、明日の天気によって決めることにする。

[D]人によって考え方も違うのだから、やはり彼の意見も聞いたほうがいい。

19.文中の「筋肉」の読み方はどれか。

[A]ぎんにく[B]けんにく[C]すじにく[D]きんにく

20.文中の「適し」の「適」の読み方はどれか。

[A]てい[B]てき[C]てつ[D]てっ

Ⅱ.読解(55点)

A.次の文章の[一][二][三][四]を読んで、21~40の問いに答えなさい。答えは選択肢[A][B][C][D]からもっとも適切なものを1つ選びなさい。

(2点×20=40点)

[一]

実際、統計をとったわけではないだが、科学者のおそらく9割近くは「事実は科学の中に存在する」と信じているのではないかと思う。一般の人となると、もっと科学を絶対的だと信じているかもしれない。しかし、そんなことは全くない。

例えば、最近では地球温暖化の原因は炭酸ガスの増加だ、というのがあたかも「科学的事実」であるかのように言われている。この説を科学者はもちろん、官公庁も既に確定した事実のようにして、議論を進めている。ところが、これは単に一つの説に過ぎない。

温暖化でいえば、事実として言えるのは、近年、地球の平均気温が年々上昇しているということである。炭酸ガスの増加云々というのは、あくまでもこの温暖化の原因を説明する一つの推論にすぎない。

ちなみに、温度が上昇していることも、それ自体は事実だが、では昔から直線的に上昇しているかとういう確定は出来ないわけで、もしかすると現在は上下する波の中の上昇の部分にあたっているだけかもしれない。

最近、私は林野庁と環境省の懇談会に出席した。そこでは、日本が京都議定書を実行するにあたっての方策、予算を獲得して、林に手を入れていくこと等々が話し合われた。そこで出された答申の書き出しは、「CO2増加による地球温暖化によって次のようなことが起こる」となっていた。私は「これは“CO2増加によると推測される”というふうに書き直してください」と注文をつけた。するとたちまち官僚から反論があった。「国際会議で世界の科学者の8割が、炭酸ガスが原因だと認めています」と言う。しかし、科学は多数決ではないのだ。

「あなたがそう考えることが私は心配だ」と私は言った。おそらく、行政がこんなに大規模に一つの科学的推論を採用して、それに基づいて何かをする、というのはこれが初めてではないかと思う。その際に、後で事実はその推論が間違っていたとなった時に、非常に問題が起こる可能性があるからである。

特に官庁というのは、一度何かを採択するとそれを頑として変えない性質を持っているところである。だから簡単に「科学的推論」を真理だと決め付けてしまうのは怖い。

「科学的事実」と「科学的推論」は別物である。温暖化でいえば、気温が上がっている、というところまでが科学的事実。その原因が炭酸ガスだ、というのは科学的推論。複雑系の考え方でいけば、そもそもこんな単純な推論が可能なのかということにも疑問がある。しかし、この事実と推論とを混同している人が多い。厳密に言えば、「事実」ですら一つの解釈であることがあるのだが。

21.文中の「そんなこと」とは、どういうことか。

[A]科学は絶対的ではないこと

[B]事実は科学の中に存在すること

[C]一般の人は、科学は絶対的だと信じていること

[D]科学者の9割近くが事実は科学の中に存在すると信じていること

22.文中の「書き直してください」とあるが、なぜそう言っているのか。

[A]“CO2増加による”ということは判定できないから

[B]“CO2増加による”ということは古い考え方だから

[C]“CO2増加による”ということは政府の注文ではないから

[D]“CO2増加による”ということは科学者が認めていないから

23.文中に「心配だ」とあるが、それはなぜか。

[A]官僚からの強烈な反論が予想されるから

[B]CO2増加によって、地球温暖化が進むから

[C]推論を事実として、採用しようとするから

[D]大規模な国際会議をしようとしているから

24.文中の「『事実』ですら一つの解釈であることがあるのだ」とは、どういうことか。[A]「事実」は推論と混同されやすいということ

[B]「事実」というものは実際には存在しないこと

[C]「事実」を理解するのは時間がかかるということ

[D]「事実」とされていることは真理とは限らないこと

25.この文章で筆者のもっとも言いたいことはどれか。

[A]科学的推論と事実を区別しなければならない

[B]官公庁の言うことをそのまま信じてはいけない

[C]科学者の9割は科学の中に事実があると思っている

[D]地球温暖化を防ぐため、京都議定書を重視しなければならない

[二]

外国で暮らし始めて戸惑うことのひとつは、使い慣れたはずの道具の使い勝手が異なることである。あるべきものがあるはずのところについていない。例えば、電気掃除機。われわれの感覚では、スイッチは吸い込みホースを持って操作をするときにちょうど支える手がくる位置にあるのが当然と考える。ところが、わたしがドイツで住んでた部屋に備えられていた掃除機の場合、モーターや集塵器などを納める本体にスイッチがあった。しば

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