无锡概况(日语)

無錫の概況

無錫の文化は長い歴史があり、滔滔と流れる長江、青い波の立つ太湖、網のように無錫の大地にはりめぐされた河川は、その豊富にして温情に溢れる水で大地の万物を潤し、無錫の文化をはぐくみ育ち、それに気品が生き生きし、機敏で秀逸という特有な風貌をもたせてきた。

文化教育が隆昌で、人材が排出する無錫は人材の集まるところで、優秀な人物の出生地ということできる。有名な人は、中国古代文化の中堅、唐代の大詩人李紳、宋代の有名な杭金宰相李網、明代の地理学者、旅行家徐霞実、一番早く「国を出て世界を見よ」と为張した清代の思想家、外交家薛福成、中国最初の蒸気機関、最初の汽船をつくった近代の傑出した科学者徐寿、華蘅芳、中国の民族商工業の発展に大きな貢献をした实業家宗敬、栄徳生らがある。元代になってからも、文学の巨匠銭鍾書、言葉額大家劉半農らの人材が輩出した。現在、無錫出身あるいは無錫で長い間仕事をしている中国科学院と中国工程院のアカデミー会員が全国総数の5．9％を占める75人おり、無錫は「アカデミー会員の故里」、「教授の故里」とたたえられている。

悠々たる楽器の音、いつまでも流れるメロディー無錫は民族民間音楽の故里である。江南の楽器は音韻が上品、優雅であり、江南の特色に富み、中国民間音楽という長河において絢らん多彩な一章をなしている。華秋苹は中国最初の「琵琶楽譜」を編さんし、楊蔭瀏は中国の民族音楽研究の開拓者であり、劉天華の「空山鳥語」、「病中吟」など胡弓の名曲は20世紀におけるクラシックな音楽作品になり、阿炳（華彦鈞）の『二泉映月』はなおのこと全世界に知られ、そのメロディーがいつまでも流れている。この２人の音楽界の巨匠は中華民族の民間音楽のために世界に注目を集める光彩を勝ち取った。その後も、無錫は周少梅、儲師竹、蒋風白、閔恵芬ら多くの民族音楽の作曲家と演奏家が現れた。

梁渓の丹青は青史に名を残す江南の青々とした山と川は無錫人に特有な精神と悟性を与えた。無錫の書画は中国の芸術史にその足跡を残した。中国古代の十大画家の中に、無錫人は中国の画壇で「画聖」、「画神」とたたえられ

た顧恾之、世間をあっと言わせた大画家倪瓚、竹の水墨画が天下に知られ渡り、「明朝第一」とたたえられた王鈸の三人がいる。近代と元代になって、無錫の画家はなおさら輝く群星のように次から次へと現れ、有名な人は徐悲鴻、呉観岱、胡汀鷺、楊令、賀店健、諸健秋、銭松岩、張光宇らがいる。

無錫は西に恵山を控え、南は太湖に臨み、山の外に山があり、湖の中に湖があり、山と水が交錯し合って、さながら、山河の景色が美しい天然の絵のようである。無錫はは小さな橋、流れる水、緑の木と芳香ある草の田園風光があり、山や水に囲まれた優雅、古風、素朴な古典庭園があり、白い壁と黒い瓦、櫂の音と橋の影がある水郷の古い町があり、これらの景色は自然と人文が融けあった、見る人に感動を覚えさせる絵巻を織り成している。

石の道がくるくる回って延びる九龍青恵山、錫山は昔は「九竜の区」と呼ばれた。ここには茶の聖人陸羽に評定された「天下第２泉」があり、江南の山麓、別荘庭園の中で自ら一派をなしている寄暢園があり、各種の名跡、見所が百ヶ所を下らない。山や塔が美しく、緑の山々が起伏してつづき、樹林と岩石が静かで、雲や霧が立ち昇り、以前から「江南第一山」という詩句で表している。

仏教徒の参詣地霊山太湖北西の隅にある馬迹山の上に、霊山大仏が巍然としてそびえたっている。大仏は後ろに霊山を控え、風光が絶佳で、これこそ仏陀の宝地である。大仏は高さ88メートル、現在世界で一番高い仏陀の銅像である。霊山風景区には唐代に建立された祥符襌寺があり、霊山大照壁（目隠しの塀）は中国第一壁である。このほか天下第１掌、神州（中国）第１鼎、江南第１鐘がある。いまは国内外の仏教徒が参詣する聖地になっている。

見渡す限りの広い太湖太湖は広く、江蘇、浙江の二省にまたがり、「呉越を含んでいる」と言われている。無錫は太湖に臨み、湖の中に島があり、湖のほとりに峰があり、山道は曲がりながら延び、山が高く水面が広く、青い波が立って、「太湖の絶佳の地」をいう名声を博しいままにしている。黿頭渚は多すっぽんが波間に頭をもたげている形をなし、三山が湖の中で浮き沈む一匹の大きなカメに似ている。蠡園、梅園は岸を隔てて見る人の世の仙境で、馬迹山は空の果てにうっすらと描かれた山水画のようである。湖面では青い波が揺

れ動いて、色の光を放ち、白い帄かけ船が点々と浮かび、漁師の歌声が伝わってきて、気持ちがのびのびになる。

景色を借りての庭園づくり無錫の庭園は、江南庭園のこぢんまりとして精巧という特徴があるが、景色を借りるのはいっそう巧みて園外の山水を遠い背景を通じて園内外の景色を調和、統一させたりして、「山の中に園があり、園の中に山がある」という芸術的効果をあげている。寄暢園はほかでもなくこのような庭園野傑作である。

天険に虹がかかる滔滔と東に流れる長江は、江陰に来ると、川幅が急に狭くなり、川水がこの「川から海に出る出口」、「航行の要衝」と言われたところをほとばしりながら通りすぎると、水幅が広くなり、波が静かになり、東の方に流れていく。江陰という無数の英雄豪傑、文人墨実を傾倒させたところでが、数え切れないほどの歴史的足跡と麗しい伝説が残された。ここには秦の始皇帝が登った秦望山や明代の偉大な地理学者、旅行家徐霞実の旧居と陵園がある。今ではここの山河はいっそう絢らんになり、長江に近代的なつり橋が架けられ、江陰の天険は南北の通路に変わった。

美しい陽羨宜興は江蘇省、浙江省、安徽省の３省が境を接するところにあり、昔は陽羨と称され、別名は荊渓と言った。歴史上、それぞれ山水と人文の審美の特徴を持つ陽羨茶泉、画渓花浪、銅峰畳翠、周候古シ、張公福地、国山煙寺、善巻霊跡など「荊渓10景」が形成されたが、今では、「陶器の古都、洞窟の世界、竹の海洋、茶のオアシス」で国内外に名を揚げている。

無錫は機械、紡織、電子、計器、石油化学、冶金、軽工業、医薬、建築材料などの八大部類を为とする工業の重鎮と商業貿易、交通、観光など各業が繁盛し、協調的に発展する中心都市で、経済が発達している都市の一つである。1992年末に江蘇省で真っ先にまずまずの標準を達成した。

産業のグレードアップを目指す工業構造調整は新たな成果をあげ、2001年のハイテク産業は工業総量に占める比重は24％に達し、工業への投入は200億元を上回り、50社の重点企業の売上高と利潤はそれぞれ全市総額の38％と50．5％を占めた。新興サービス業の発展を重点として、サービス業の構造調整にも新たな突破が見られ、サービス業増加額が国内総生産に占める比重は