东南大学自考 日本文学 作者介绍
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第一課ひとすじ道東山魁夷
「作者紹介」東山魁夷(1908~)。日本画家、随筆家。横浜市生まれ。本名新吉。東京美術館学校日本画科に在学中、二回帝展に出品し、1931年同校を卒業。1933年~35年渡欧し、第一回日独交換留学生としてベルリン大学哲学部美術史科に学ぶ。帰国後、官展を中心に活躍。常に風景画に取り組み、純度の高い澄んだ近代画境を追及している。日本芸術院会員。1969年文化勋章授章。代表作「残照」「道」「朝明けの潮」ほか。随笔に「わが遍歴の山河」「風景との対話」などがある。
第二課月夜(つきよ)瀬戸内晴美(せとうちはるみ)
「作者紹介」瀬戸内晴美(1922~)。女流小説家。法名寂聴。徳島市生まれ。東京女子大学国語専攻部卒業。在学中に結婚して中国に渡り、1女を設ける。北京から引き揚げ後、恋愛のため離婚し、創作活動に入る。昭和31年「女子大学、曲爱玲」で新潮同人雑誌賞を受賞し、32年「新潮」に発表した「花芯」がポルノと評され、一時文壇を遠ざかり、35年、伝記文学に新局面を開いた「田村俊子」(第一回田村俊子賞)で再起、才能が花開く。38年、「夏の終わり」で第二回女流文学賞を受賞し、作家としての地位を築く。以後、「かの子繚乱」、「美は乱調にあり」など強烈な女たちの伝記的小説や私小説系の作品「みれん」、「不惑妬心」などを多数執筆。昭和48年11月、中尊寺で得度受戒、仏子号は寂聴。53年大律師となる。54年、京都の嵯峨野に「寂庵」を建て、60年には在家のための道場「サガノサンガ」を開く。56年より徳島県で文化講座「寂聴塾」を開くなど多彩に活躍。62年岩手県静法寺町の天台寺住職に就任。また63年4月には敦賀女子短期大学長に就任。日本文芸協会、日本ペンクラブ会員。
第三課砂漠への旅森本哲郎
「作者紹介」森本哲郎(1925~)。評論家。東京都に生まれた。東京大学卒業。大学では哲学、社会学を専攻。朝日新聞記者を経て、現在は文明論から言語のほか、紀行、文芸評論など、枠にとらわれない評論活動続けている。主な著書に「文明の旅」「あいまいな言葉」「サハラ幻想行」「ことばへの旅」などがある。「砂漠への旅」は「四季の旅――花のある風景」(1978.4ダイヤモンド社)によったものである。
第四課友情について中村光夫
「作者紹介」中村光夫(1911~1988)。評論家、劇作家、小説家、明治大学名誉教授、日本近代文学館常務理事。本名は木庭一郎。東京の生まれ。昭和10年、東京帝国大学文学部フランス文学科卒。昭和24年より明治大学勤務、27~28年東京大学講師、35~36年東京大学講師。学生時代から文芸批評に手を染め、11年「二葉亭四迷論」で文学界賞を受賞し、新進評論家として認められた。戦後も「風俗小説論」をはじめ多く作家論を発表、またカミュの「異邦人」.政治小説などのテーマをめぐり、丹羽文雄広津和郎らと論争を展開。38年小説「わが性の白書」や戯曲「パリ繁昌記」「汽笛一声」を書き、話題となった。42年「贋の偶像」で野間文芸賞受賞、57年文化功労者。主な著書に「谷崎潤一論」「滋賀直哉論」「中島敦研究」「二葉亭四迷伝」「モーパッサン」な
どがある。また、「中村光夫全集」(全16券、筑摩書房も)刊行された。
第五課言葉の意味渡辺実
「作者紹介」渡辺実(1926~)。京都市に生まれる。1948年、京都大学文学部卒業。京都大学教授を経て、現在、上智大学教授、京都大学名誉教授。文学博士。主な著書作に、「国語構文論」「国語分法論」「枕草子」(注)「伊勢物語」(注)「平安朝文章史」「大鏡の人々」「現代文解釈の基礎」(共著)などがある。
第6課美しい別れ渡辺淳一
「作者紹介」渡辺淳一(1933~)。小説家。直樹賞選考委員。北道上砂川町に生まれる。札幌医科大学医学部卒。医学博士。中学時代から短歌に親しみ、のち医学と文学を志す。大学在学中同人雑誌「東橋」に参加。卒業後昭和41年から整形外科講師をしていたが、心臓移植事件をさなかの43年に大学を辞めて上京、作家生活に入る。母の死を医者の目で捉えた「死化粧」で新潮社同人雑誌賞を受け文壇にデビュー。テレビ、ラジオドラマも執筆。45年運命の力に翻弄される人間のかよわさを描いた「光と影」で直樹賞を受賞し、55年には、「長崎ロシゕ遊女館」で吉川英治文学賞を受賞。明治時代を中心とした歴史的伝説的なもの、男女の愛と性のものなど幅広く活躍。ほかに、「小説.心臓移植」「ダブル.ハート」「女優」「花埋み」「ひらひらの雪」「うたかた」「二つの性」「空白の実験室」など数多くある。「渡辺淳一作品集」(全23券、文芸春秋)も刊行されている。
第7課元日のこと井上靖
「作者紹介」井上靖(1907~1991)。小説家。日中文化交流協会会長。国際ペンクラブ本部副会長。北海道上川郡旭川町に生まれた。昭和11年京都帝国大学文学部哲学科卒。同年大阪毎日新聞社に入社。その後、昭和26年5月まで約15年間、記者生活を送った。学生時代に「サンデー毎日」の懸賞小説に「初恋物語」などが入選し、昭和11年「流転」で千葉亀雄賞を受賞。戦後になって多くの小説を書き始め、昭和24年「闘牛」で芥川賞を受賞。昭和26年毎日新聞社を退職し、以後作家として幅広く活躍。代表作はほかに、現代小説として「猟銃」「ある儀作家の生涯」「氷壁」「射程」などがあり、歴史小説に「風鈴火山」「淀どの日記」「おろしや国酔夢譚」、また、中国大陸やにし
第11課鳥
作者紹介
大江健三郎(1935~)。小説家、評論家。日本ペンクラブ副会長、芥川賞選考委員。愛媛県に生まれた。東京大学仏文学科卒業。東京大学在学中に「奇妙な仕事」を発表。「死者の奢り」で作家として認められ、1958年「飼育」で芥川賞受賞、新しい文学の旗手的存在となる。1994年「万延元年のフットボール」、「個人的な体験」などでノーベル文学賞を受けた。初期の短編では、死・挫折・戦争・疫病・監禁等の限界状態下にある若者の世界を、独特の文体で想像力豊かに追求した。その後、「見る前に跳べ」、「われらの時代」などの作品で現代の青春の精神風景を描き、また人間の自由と連帯、責任のあり方を、「青年の汚名」、「個