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東日本と西日本、猛暑続く

東日本と西日本では、10日も各地で猛烈な暑さとなる見込みで、気象庁は熱中症に十分注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、東日本と西日本では連日猛暑が続いていて、9日は山梨県甲州市で最高気温が39度1分に達しました。

10日朝にかけても気温はあまり下がらず、午前6時の気温は名古屋市で28度7分、東京の都心で27度8分、大阪市で26度8分などとなっています。

日中も強い日ざしで気温が上がる見込みで、最高気温は▽名古屋市と京都市、それに、さいたま市で36度、▽東京の都心で35度、▽大阪市と福岡市で34度などと猛烈な暑さが予想されています。

気象庁は、こまめに水分を取ったり適切に冷房を使ったりして、熱中症に十分注意するよう呼びかけています。

一方、気温の上昇に伴って東日本を中心に大気の状態が不安定になる見込みで、局地的に積乱雲(せきらんうん)が発達して激しい雷雨(らいう)になるおそれがあります。

気象庁は、落雷(らくらい)や竜巻などの突風、それに急な激しい雨に十分注意するよう呼びかけています。

認知症の体験語るHP公開

認知症の人や家族を支えようと、当事者と家族40人余りが、認知症と診断されたときの様子や介護の体験を語る動画などを収めたホームページが完成し、10日から公開されました。

このホームページは、医師や研究者などでつくるNPOが作り、認知症の人7人と家族35人が、動画や文章でそれぞれの体験を語っています。

この中では、最初に現れた症状や、認知症と診断されたときの状況、それに介護に当たるうえでの工夫などが内容ごとに分類されています。

このうち、59歳のときにアルツハイマーと診断された男性は、「最初におかしいと思ったのは、字が書けなくなったことです。物がはっきり見えなくなった気がしました」と語っています。

また、57歳で診断された男性は、「急に自分自身が自分でないような感じで、説明しようと思っても説明できなかった。非常に心細かった」と当時の心境を話しています。

さらに、認知症の父親を介護していた30代の女性は、動揺する父親に対して、「お父さんが私たちを忘れても、私たちは忘れないから一緒に頑張ろう」と励ましたことや、はいかいや幻覚(げんかく)などの症状にどう対応したかを具体的に語っています。

ホームページを作ったNPOの後藤(ごとう)惠子理事は「いろんな人の語りに、介護するうえでの知恵やヒントが含まれています。認知症は、家族などの関わり方しだいで、症状が改善することが多いので、ぜひインタビューを見てほしい」と話しています。

ホームページのアドレスは以下のとおりです。

「日本一暑い街」熱中症対策は

猛烈な暑さが続く中、「日本一暑い街」として知られる埼玉県熊谷市は、熱中症の危険性を示す指標を独自に算出するシステムを設けて市民に注意を呼びかけるなど、地域ぐるみで熱中症の対策に取り組んでいます。

熊谷市は、平成19年8月に気象庁の観測史上最も高い40度9分の気温を観測し、それ以来、猛暑による熱中症を自然災害の一つと位置づけ、対策に力を入れています。

5年前には、熱中症の危険性を示す指標、「暑さ指数」を独自に算出するシステムを小学校の校区ごとに30か所設けました。

9日午前中は、すべての地点で5段階の基準のうち2番目に危険性が高い「厳重警戒」になると予測され、早速、防災行政無線などを使って市民に注意を呼びかけました。

また、市内の中学校では、この「暑さ指数」を基に放課後の部活動を行うかを判断していて、熊谷市としては4日連続の猛暑日となった9日も、部活動を取りやめた中学校がありました。

このほか、市内の保育所の中には、ことしから直射日光が当たるテラスに表面の温度が上がりにくい特殊な塗料を塗る対策に取り組んでいるところがあります。

市によりますと、塗装していない所と比べて10度以上温度が下がったほか、室内への照り返しを抑え、冷房の効率を高める効果もあるということです。

熊谷市の「暑さ対策プロジェクトチーム」の小谷隆幸主任は「熱中症対策に終わりはありません。常に新しい発想で考え、有効な対策を市民に広げていきたい」と話しています。

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