日语论文参考例
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はじめに
「日本語勉強の中に、一番難しいのは何だと思いますか」と、日本語を専攻として勉強する学生達に聞けば、「聴解だと思います」と答える人は少なくないであろう。
大学四年間、日本語の勉強時間が長くなるにつれて、日本語の「聴解・会話・読解・作文」能力が高まるようになる。
その中に一番高めにくいのは「聴解能力」と言われる。
日本語の学習者にとって、なぜただ聴解能力だけを高めるのが難しいと思うのか。
日本語の教育者にとって、なぜ学生達の聴解能力を高めることが難しいのか。
大学四年の聴解勉強の中に、一体何の問題があるのか。
先生方の聴解における教え方は、何の不足があるのか。
これらの疑問は、日本語の学習者と教育者にとって、悩みの種であろう。
聴解力を向上させるために、いろいろな研究がある。
河野守男(1990)は、「Perceptual sense unitとechoic memory—言語のtiming controlに関する—試案—」の中で、日本語の聴解教育において、学習者の「聞く力」を向上させるために、さまざまな方策がとられている。
文脈理解、文法についての知識(統語論的知識、意味論的知識)、話の全体となる常識・知識、暗記すべきもの(あいさつ・慣用句・連語など)、文型、図式(スキーマ)などについてあらかじめ知識を与え、学習者に「聞く」の手がかりを与える方法や、聴解を「自分でコントロールできない音の流れについて、頭の中で雑多な処理を行わなければならない複雑な認知過程」と捉え、処理時間が多くかかると思われる初級の学習者には、意味の塊と塊の間のポーズを長めに置いてものを使用する場合もあると言った。
加藤清方(1999)は、「日本語教師養成通信講座14視聴覚メディアと日本語教育」の中で、また学習方法としては、言語要素の細かな部分から出発して次第に文や発話、文章・談話全体へ発展させていく従来形のボトムアップ方式と、ある言語表現を理解させるために、社会的・文化的な背景や言語的な文脈から出発して、個々の情報を理解したり、特定の課題を達成したりするトップ
ダウン方式が考え出されている。
そして、このトップダウン方式を取り入れることで、聴解行動のさまざまなスキルを発動させることができるとし、本当の意味で聴解能力を養う教育というものが模索されていると言った。
このように、学習者の「聞く力」を向上させるために数多くの方策が考えられているのだが、本当にこれらの方法を実践すれば、学習者の聴解力が向上するといえるのだろうか。
日本語専攻生に対して、どんな方法で聴解力を向上させるのだろうか。
聴解能力のアップすることは一つの難問になってしまったので、私達の大学の日本語専攻生聴解学習と教育の不足を探してみて、それらの解決策が分かるようになれば、学習者と教育者にとって、多少役立つと思う。
本稿の重点は聴解能力をアップする教授法対策にある。
そこで、問題点を探し出すため、わが大学の日本語専攻生を対象として、23問の設定した問題紙を作った。
学部の二年生32人、三年生44人に問題紙を配り、76部の問題紙を全部回収した。
本論で、問題紙の結果を統計してから、聴解教育に存在した問題を見出し、それらの原因を分析したうえ、解決策について検討したいと思う。
学生の聴解に対する重視度は三つの問題を設定して、問題内容と調査結果は第一章で詳しく紹介する。
第二章の問題五と問題十六から問題二十三までは、学生の聴解をアップするために日常の勉強法についての調査であって、問題四、問題六から問題十五は、先生の教授法についての調査である。
詳しい内容や分析は、第二章で紹介する。
図の中の数字は人数を示す。
第一章学生の聴解に対する認識
第一節調査結果
学生の聴解勉強に対しての認識と重視程度が分かるようになるため、三つの質問を設定した。
まず、設問と結果を見よう。
問題一日本語勉強の中、一番難しい科目は以下のどれだと思いますか。
1.高級・初級日本語
2.日本語読解
3.日本語聴解
4.日本語会話
問題二毎日の勉強と期末試験勉強から見ると、どの科目に一番時間がかかるのですか。
1.高級・初級日本語2.日本語読解3.日本語聴解4.日本語会話
問題三日本語能力試験の中に、どの部分は一番難しいと思いますか。
1.文字・語彙
2.聴解
3.読解
4.文法
第二節結果分析
調査の結果から見れば、一番勉強しにくい科目は、二年生であれ、三年生であれ、聴解だと考えた人は圧倒的に多い。
特に三年生の場合、会話が難しいと考えた人は多い。
それは、聴解能力を高められなかったら、日本語の情報や会話などの聞き取りも難しくなるので、他人とのコミュニケーション能力即ち会話能力も高めにくくなるからである。
普通にすれば、難しく思えば思うほど、その科目に時間を使う。
しかし、「一番時間がかかる科目」との問題に、二年生全員が「初級日本語」を選んだ。
三
年生も同じような状況で、90%の学生は「高級日本語」を選んだ。
基礎科目として、単位数も多いので、多くの学生はそれに大変時間をかけることは分かった。
しかし、「一番勉強しにくい科目」について、誰でも「聴解」を選んでいないのに、実に驚いた。
聴解は、難しいと思っていても、いかに時間をかけ手勉強するか知らないのは、学生達の聴解勉強の現状と言えるだろう。
日本語能力試験に対して、二年生は過半数の人は聴解部分が難しいと思っている。
三年生はちょうど能力試験を準備する時期にあって、能力試験の内容に対す理解が深くなるので、この問題への答えはより客観的である。
したがって、学年の上がりにつれて、聴解は難しいと思っている人は多くなると考えられる。
第三節如何に日本語聴解に対する重視度をアップするか調査結果の分析によって、学生は聴解が難しいと思っていながら、それに時間をかけないということはよく見られる。
学生達は聴解が一番難しいと思っているからには、聴解授業の限数を増加して、聴解の練習をさせるのはいい方法ではないだろうか。
限数が増えて、単位数も増えたら、学生達は当然この科目を重視するはずだ。
そして、一年生に聴解授業を設立することも必要である。
今聴解授業で使っている教科書の初級の部分は、仮名の発音について、かなり詳しい説明といい聴解練習がたくさんある。
それを一年生に受けさせないと、もったいないのではないだろうか。
学生の聴解における重視度を高めようとしたら、まず先生と学部の聴解に対する重視度を高めなければならない。
一年生から聴解の授業を設け、聴解授業の限数と単位数を増えるのは、学生達の聴解に対する重視度を高める一番いい方法だと思う。
第二章聴解における教授法
第一節調査結果および分析
学生達の聴解における勉強方法および教師の教授法について、別々に9の質問や11の質問項目を設けた。
問題五授業の前、「新出単語」をちゃんと覚えますか。
1.はい、覚えます
2.たまに覚えます
3.いいえ、覚えません。
問題十六授業の後、もう一度授業中聞いた内容を聞きますか。
1.はい、聞きます
2.いいえ、聞きません。
聴解の授業に、「新出単語」を覚えるのは予習といえ、授業の後に聞いた内容を聞き返すのは復習といえる。
予習、授業を受けること、復習、この三つのステップの中に、一つがなくなったら授業になられない。
しかし調査の結果によって、授業の前、ちゃんと予習する学生達は二年生でも、三年生でも総人数の十分の一を占めていない。
そして、復習の場合、二年生の方は三年生よりよくできているが、ちゃんと復習する人は全員ではない。
予習していなかったら、授業によくない影響を与え、復習しなかったら、次の授業にも大変影響を与える。
これから予習と復習の重要さを強調しないと、授業を効率的に進めるのはむりだろう。
問題十七毎日、聴解の練習をする習慣がありますか。
ある場合、どのくらい時間がかかりますか。
1.あります2.たまにあります3.ありません
そして、「あります」と答える人に対して、「どのくらい時間がかかりますか」という質問も設けた。
ほとんどの学生は毎日15分以内の時間をかけて聴解の練習をしているという選択肢を選んだ。
問題十八聴解の練習をする時、どんな聴解資料を選んで聞きますか。
1.教科書の文章
2.日本語のニュース
3.能力試験問題
4.日本ドラマor歌詞
調査の結果:この問題は多項選択問題で、二年生の中に、1を選んだ人は27人、2を選んだ人は2人、3を選んだ人は0人、4を選んだ人は21人である。
三年生の中に、1を選んだ人は15人、2を選んだ人は3人、3を選んだ人は29人、4を選んだ人は14人である。
学生の毎日聴解練習の状況を見て、聴解を磨く習慣がある人は少ない。
二年生はただ3%、三年生も10%だけを占める。
聴解材料の選択について、二年生の中に、多くの学生は教科書の文章とドラマ、あるいは歌詞を選択する。
難しいニュースや能力試験問題を聞く人は少ない。
三年生に調査を行った時、一級の受験勉強をしていたので、試験問題を聞く人は二年生より多かった。
問題十九どうやって単語を覚えているのですか。
1.読みまくって、覚えておきます。
2.書きまくって、覚えておきます。
3.単語の録音を聞いて、書き取りをします。
4.文章の読みを通じて、単語を理解して覚えておきます。
問題二十いつも日本語の文章を暗唱するのですか。
1.はい
2.たまに好きな文章を暗唱します
3.あまり暗唱しません
問題二十一毎日、日本語を朗読する習慣がありますか。
1.はい
2.たまに読みます
3.ありません
問題二十二どういうふうに日本のドラマを見ますか。
1.ただ見ます
2.字幕に集中して、日常会話の特定の話し方に集中します。
3.意識的に聞いたり、暗唱したりします。
聞き取らないところでストップして、聞きまくります。
4.わざと字幕を遮って、後で自分の聞き取った内容を字幕と比べて聞きます。
問題二十三自分で日本語の歌詞を聞き取ったことがありますか。
1.はい、いつもします
2.たまにあります
3.ありません
文章の読みと暗唱は聴解能力を高めるいい方法だと言われているが、調査結果から、毎日文章を読む人およびよく文章を暗唱する人は、二年生は八割以上を占めて、三年生より多くいると見られる。
そして、いろいろなやり方で聴解能力を高めるという点から言うと、日本のドラマを見るのと日本語の歌を聴くのもいい方法だといえるだろう。
二年生も三年生も、ドラマを見るとき、慣用語や固定的な言い方などに集中する人は八割以上を占めるという点から見れば、学生達は教科書への一本調子な聴解練習より、もっと面白い方法で聴解の練習をするのに興味があると分かる。
しかし、日本語の歌を聴くのはあまり重視されていない。
一度も歌詞の聞き取ったことのない人は二年生では五割、三年生では三割を占める。
学生達の興味があることに基づいて、聴解内容のおもしろさを増加するのも、今後一つの目標になるだろう。
(調査結果から見れば、同じ先生に教わる学生達は同じ授業について、同じではない答えが出てしまった。
したがって、以下の問題は、多数派の答えを受け入れるという方法で、できたデータを分析しようとする。
)
問題四授業中、先生は仮名の発音について、詳しく説明しますか。
1.はい、します(A.詳しいB.あまり詳しくない)
2.いいえ、しません
問題六授業中、先生は「新出単語」のディクテーションをしますか。
1.はい、よくします
2.たまにします
3.いいえ、しません
調査結果によって、学生達は「新出単語」をちゃんと覚えないことが分かる。
この部分の調査結果によれば、教師は普段「新出単語」のディクテーションをするのも少ないと見られる。
もし教師は授業をする前、ディクテーションを行うのなら、学生に単語を覚えさせることができるのではないだろうか。
問題七授業中、先生は聴解によく出る単語や慣用語などをまとめて説明しますか。
1.はい、よくします2.たまにします3.いい、しません。
問題八授業中、先生は「聞きながら書きとめる」というような速記訓練をしますか。
1.はい、よくします2.たまにします3.いいえ、しません
聞いた内容をちゃんと理解して、覚えてから書いたら、聴解能力はもっと高
いレベルに達するこたができる。
それに関する「速記訓練」について学生達に調査した結果から見ると、二年生にも三年生にも、それを実行する先生は少ない。
問題九授業中、先生は言葉の背景や語源などの知識を説明しますか。
1.はい、よくします
2.たまにします
3.いいえ、しません
問題十先生は日中両語の文化差について、説明しますか。
1.はい、よくします
2.たまにします
3.いいえ、しません
語学の基礎は発音だというので、教師は発音について詳しく説明すべきだ。
調査結果によると、教師は発音について詳しい説明をしたとよく分かる。
しかし、言語についての知識、聴解によく出る単語や慣用語や社会文化についての知識、言葉の語源や日中二つの言語における文化の差などの説明は詳しくない。
問題十一授業中聴解をする時、聞き取らない言葉を、前後の文によって、意味を推測させますか。
1.はい、よくします2.たまにします3.いいえ、しません
聴解をする時、覚えておいた単語以外、聞いたことのない単語が出たら、前後の文でその意味を推測させることは、三年生の教師はよくするが、二年生の先生はあまりしない。
理解できない内容を自分でその意味を考え出すのは聴解において大事なので、学生にさせたほうがいい。
問題十二授業中、先生はただテープの内容を聞くことだけをさせるのですか。
朗読や暗唱などをさせますか。
1.はい、よくします
2.たまにします
3.いいえ、しません
教師は聴解の練習と他の練習を結びつけるかどうかが分かるようになるため、授業中、聴解以外の内容があるかどうかについても設問した。
聞いた内容を声に出して朗読して暗唱してから、それを自分の話に転換して発表し、会話することなどができるようにならないと、聞いた内容を身につけることとは言えない。
しかし結果から、授業中の時間で学生達に暗唱させ、発表させる教師は少ないと見られる。
問題十三聴解の内容を完成した後、先生は聞いた単語や文法などで自分の意見を発表させますか。
グループにして会話をさせ、練習をさせますか。
1.はい、よくします
2.たまにします
3.いいえ、しません
問題十四授業中、聴解内容に関する日本のドラマでも見させますか、日本語の歌を聞かせますか。
1.はい、よくします
2.たまにします3.いいえ、しません
日本のドラマを見るとき、学生は大体慣用語や固定的な言い方を聞くことに気になることが調査結果から分かるから、聴解訓練の多様化について、日本のドラマや教科書以外の面白い内容などを学生達に聞かせるのも、聴解能力を高める方法ではないだろうか。
しかし、一学期の授業限数は少ないこと(32H)を考えると、いかにカリキュラムを設定して、適当した教材を選択するなどは今後の聴解授業の目標になる。
問題十五授業中、先生はスピードが速く、内容が難しい日本語で授業をしますか。
1.はい、よくします2.たまにします3.いいえ、しません
調査によると、授業中の時間を全部利用して、完全に日本語で授業をすることも少ないことが分かった。
第二節聴解の「原理」の利用
認知心理学の分野で、学者達は聴解の心理過程について研究をした。
聴解は聞き手が外部からの情報などをそのまま受け身に受け入れるかのように見えるが、その心理過程をよく分析すると、「聴解」は、実に聞き手の積極的に参加することが必要だということは分かった。
バウア(Bower,1985)は、「外部の音は、人の聴覚器に入る時、人が感知した音の情報はまず頭の中に保存される。
そして短時間に、頭に長期的保存してお
いた情報と比べたり、対照したりしてから、理解するようになる。
その同時、聞き手自身の経験や知識や社会常識なども、それらの音の情報への理解を深めることができる。
」という話をした。
そういう点から見れば、学習者はある音の情報を聞いて理解できないのは、頭の中に長期的に保存しておいた情報量が足りないからである。
その一方、学習者の頭の中に保存しておいた情報は多くても、もし聴いた音の情報をそれらとすみやかに結びつけられなければ、内容の理解にも大きな影響を与える。
だから、教師は以上述べた聴解の心理過程、即ち聴解の「原理」をよく考えて、それを利用して、学生の聴解能力を高めたほうがいいと思う。
つまり、学生に「耳」だけで聴解をさせることだけではなくて、「頭」でも聴解をさせるべきだということである。
第三節聴解の基礎訓練の強化
前の節で述べた内容によって、頭に保存しておいた情報量を増加するのは聴解能力をアップする鍵である。
それらの情報は、言語知識(即ち発音および言葉および文法の知識)や社会文化の知識などが含まれる。
その情報量の増加に関する基礎訓練は不可欠である。
まずは言葉についての情報量を増加する訓練である。
アンケートの問題五と問題六で分かったのは、教師は単語のディクテーションを行わなく、学生も単語を覚えないことだ。
こうしたら、勿論学生の言葉についての情報量を増加することはできない。
言葉の情報量を増加するため、学生にちゃんと単語を覚えさせて、よくディクテーションをするのは必要だと思う。
言葉以外の情報量について、問題四、七、九と十の調査結果から、発音において、ほかの日本語言語知識や社会文化知識にも、教師は詳しく説明をしていないことはよく分かる。
これを説明するには、まず、簡単な会話を見よう。
男:午後一緒に映画を見に行こうか。
女:午後はちょっと・・・
問題:女の話したいことは何ですか。
このような文化知識に関する内容は聴解に多くあるので、日本語の文化背景をよく理解しないと、聴解内容も理解できないから、それらの知識も学生に教えたほうがいいと思う。
教師一人の教えだけではなくて、学生の参加をよびかけるのも必要である。
例えば、「日本料理」の聴解をする前に、学生に前もって日本料理に関する情報を調べさせて、授業中発表させたら、聴解内容を理解するにも役立つだろう。
これらの情報量は平日の積み重ねで増えるべきだ。
それも基礎訓練の一部である。
「聞き取る」過程は「音」を聞いて、「単語」を取るという過程である。
つまり、音を聴くのを通じて、ある単語を覚えるということである。
聴解を高める鍵は、できるだけ聴覚単語を増えることだ。
聴覚単語がすくないなら、「単語を読んだら理解できるけど、聞いたら全然分からない」というような状況になってしまう。
したがって、聴覚単語を増やし、単語をすぐ思い出す状態に置かせるのは大事である。
筆者は今まで半年の聴解を教えた経験を持っている。
最初授業をした時も、学生に聴解内容を聞かせる前に、ただ単語を説明することだけをしたが、学生の聴覚単語になれないと、学生は単語を速やかに思い出すことができない。
そして、中学校英語先生のある単語を思い出させる方法を思い出した。
あの先生は授業の前、一人一人の席の前を歩いて、学生達に単語の口頭質問をした。
特に説明したいのは、質問した時、発音のスピードはとても速かったことだ。
あの先生のまねをして、同じようなやり方で学生達に単語を質問し始めた。
そうした後、学生達の聞き取る能力は目に見えた進歩があった。
そういうふうに質問した単語がでる聴解文章は、二回くらい聞かせたら理解できるようになった。
これに対して、前は四回くらい聞かせても、理解できなかった。
ディクテーションも一つの「すぐに単語を思い出させる」方法だけど、授業の時間を節約しようとしたら、その方法で学生にはいいのではないでしょうか。
問題八に述べた「速記訓練」も聴覚単語を増え、聴解能力をアップするいい方法であると思う。
第四節全ての授業での応用
学習者は今の語学能力よりもっと難しい言語情報を理解できるようになるのは、語学レベルを高める必要条件である。
学習者にこのようなより難しい言語情報を理解させようとしたら、情報を与えることに努力しなければならない。
つまり、外部の指摘や手伝いを通じて、理解しにくい情報を学習者にとって理解しやすい情報に転換するという手段である。
語学教育の分野で、この手段は「理解できる情報の取り入れ」(Comprehensible Input)と呼ばれる。
聴解を訓練する場合も、すべての授業活動を利用して、「理解できる情報」を学生にできるだけ多く提供するのも、聴解能力をアップするのに効果的である。
具体的にすれば、問題十一に述べたような方法である。
学生は聴解の過程に理解できない内容があったら、教師は指摘して、ヒントを与えて、前後の文で、その内容の意味を推測させたほうがいいと思う。
それから、授業中教師が学生に話したことを聴解のチャンスに変ったら、いい方法である。
授業中の「理解できる情報の取り入れ」を増加するポイントは教師の話し方を改善することである。
教師は授業中、「フォーリンナートーカ」(foreign talk)という話し方で話す嫌いがある。
つまり、わざわざ学生のよく知っている言葉や文型を使って、それに知らずうちに話のスピードを遅めにする嫌いがある。
それは確かに理解させる目標に達するが、語学レベルを高める必要条件である「自分今の語学能力よりもっと難しい言語情報を理解できるようになる」という点から見れば、教師のその話し方は聴解能力をアップするのにはやはりいいとは言えない。
したがって、教師は普段より少し速いスピードで学生にとって少し難しい単語が含まれた内容で授業をして、「情報」を増加したほうがいいと思う。
問題十五によれば、教師はそれをするのが少ないので、これからはそれを聴解能力をアップする方法として実行するのはいいのではないだろうか。
「今の語学能力よりもっと難しい言語情報の聴解」といえば、日本語ニュースよりいい聴解資料はないだろう。
しかし、問題十八の調査結果から見ると、日本語ニュースを聴解資料としての学生は少ない。
学生は聴解の後ニュースを聞くことはしたくない以上、いっそそれを授業中で行われたらどうであろうか。
場合によって、授業中で日本語ニュースの聴解練習をさせることができたら、
「理解できる情報量」が増加でき、ニュースはもともと難しいので学生の聴解に対する重視度も高める。
聴解の訓練をすべての授業活動に貫くのは、学生の聴解能力をアップするポイントである。
問題二十と問題二十一、問題十二と問題十三の調査分析によって、学生は文章の朗読と暗唱することを重視しているが、教師の場合はそうではない。
文章の朗読および暗唱は、語学の「読解能力」と「会話能力」を高めるいい方法である。
それに文章を多く朗読・暗唱することによると、「理解できる情報量」が多くなり、聴解能力、言わば学習者の「聞き取り能力」も高めるようになる。
したがって、「読解能力」および「会話能力」と「聞き取り能力」を結びつけて、授業中、学生に文章を朗読させ、暗唱させるのも聴解能力をアップする方法である。
もう一つは「書き能力」である。
問題十三に述べた聴いた単語や文法で自分の意見を発表させるのは、口頭で作文をするのである。
聴いた内容を口頭で文章を作らせることを通じて、ちゃんと内容を身につけ、「聞き取り能力」と「書き能力」も結び付けられる。
それ以外の方法はたくさんあるが、学生の会話・読解・書き能力を聞き取り能力と結びつけて、他の三つの語学能力をアップすることによって、聞き取り能力をアップするのは、授業活動のポイントだと思う。
最後、聴解内容の多様化について述べたい。
問題二十二、問題二十三と問題十四の分析によって、学生は日本のドラマに興味があることと教師も授業で学生に見てもらうことが分かる。
ただ聴解練習をずっとしていたら、誰でも疲れるから、適当に面白い聴解資料、例えば、日本のドラマのせりふを聴解させるのも、聴解能力をアップする方法である。
聴解訓練をすべての授業活動に貫いて、語学各方面の能力を高めることを忘れなかったら、必ず学生の聴解能力をアップすることができると確信する。
終わりに
本文では、我が大学の日本語を専攻とする学生を対象として、学部生の聴解現状を考察し、聴解力を向上させる解決策を見出すために、23問の問題紙を
作って、調査をした。
調査結果によって、学生自身の勉強法にいろいろな問題があると分かったが、教師の授業法にはもっと大きな問題があると思う。
教室を、教師と学習者の対話や交流で成り立っている場とするならば、教師の有効な支援が学習者の「聞く力」の伸長を左右するのではないだろうか。
教師の授業法を向上させないと、学習者の聴解力を向上させるのも無理だと思う。
本論では、我が大学の学部における日本語聴解教育に存在した問題に対して、主な解決策を四つ出した。
1.学生の聴解への重視度を高める。
学生の聴解における重視度を高めようとしたら、まず先生と学部の聴解に対する重視度を高めなければならない。
一年生から聴解の授業を設け、聴解授業の限数と単位数を増えるべきだと思う。
2.聴解の「原理」を利用して学生の聴解力を向上する。
教師は聴解の「原理」を利用して、学生の聴解能力を高めたほうがいい。
つまり、学生に「耳」だけで聞かせることだけではなくて、「頭」でも聴解をさせるべきだということである。
3.聴解力をアップする基礎訓練が必要である。
日本文化に関する知識を増やさせ、授業中「速記訓練」をさせるなどは、聴解力を向上させる基礎訓練だといえる。
4.聴解の訓練をすべての授業活動に貫く。
聴解の訓練をする場合も、すべての授業活動を利用して、「理解できる情報」を学生にできるだけ多く提供するのも、聴解能力をアップするのに効果的である。
学生の聴解力をアップするポイントは、全ての授業を聴解訓練の場として行うことである。
以上四つの解決策は、我が大学における日本語を専攻とする学生を対象として、聴解能力をアップする方法である。
同じではない学校の日本語専攻生には、具体的に存在した問題も同じではないかもしれない。
全国の日本語専攻生の聴解教育現状を調査するのは無理だと思うのだが、これからはもっと具体的な中国人日本語専攻生の聴解力向上法を検討し続けたいと思う。
また、教育対策についての分析と作法にも及んだが、教育経験が不足なため、この分析は不全面な恐れがある。
今後も続いて、このテーマについて研究したいと思う。
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