日本の武士道精神について

日本の武士道精神について


一、武士道の诞生と発展の歴史。

武士道は藤原氏の専制政治を背景に日本に现れ、中央集権制の崩壊と荘园の発展が武士道の形成につながった。
大化革新以后実行された徴兵制が中央集権制の低下と共に一日一日と崩壊した。9 世纪の初めに"健児制"行われ、兵役に服することが贵族だの権利になり、军队の质がぐっと低くなった。このとき、日本に各地に荘园があらわれて、荘园主は自分の领土と安全を确保するために、次第に农夫を训练するようになった。
そのあと、安全确保の重任にあたる武士団が设立され。ある寺院或いは、神社も"僧兵" を组织するようになった。しかし、武装した荘园主の军事施设は地方のひとにとって胁威となるから、地方の势力も武装力を组织した。普通はおおかねもちと势力のあるひとにより构成され、"郎党、郎众" と呼ばれた。
武士势力の出现と発展で、次第に、11 世纪から荘园の范囲を越えた地域の武装集団が形成られた。分散する数多くの武士は一つの场所に集まり、统一
に指挥され、武士団が组织された。武士団の首领は"物首"と呼ばれ、その部下は"庶子"と呼ばれた。武士団は非常に强い宗族意识をもち、関违いなく首领の命令どおりに行动し、雇い主に従属する関系にあった。戦场にあける勇猛と主人への献身的な精神は武士个人と武士団に対する基本的な要求であるから、"武士の习惯"、"弓矢の道"など新しい観念は武士団を维持する重要な心のささえとなった。
武士の时代はまさに日本が律令の社会から贵族の社会へと変わる时期である。また封建社会が优位に立ち始める时代である。いわゆるう武士の出现はなにも武士と贵族の间で、権利を夺い合った结果ではなく、地方の金持ちの中から生まれたのである。その时、地方の地主としての武士は地方に根を深くおろし、地方の治安、牢狱管理の仕事に当たらされる。
1221年になって、幕府は承久の乱れを镇めることにより、决定的な胜利を手にした。日本は公家と武家の二元支配から一元支配へと発展する。时代の流れは阻まれることなく进み、土地の支配により武士が统治の中心となっ田。武士は主従関系により、その地位を保つ。つまり、武士と部下は雇い主と召し使いの间の契约を结ぶ。武士は部下に恩恵を与え、部下の権利と地位を认め。また、土地を与えて守ってやる一方、部下は主人に忠诚を尽くす。このような関系に依存して、武士の军事力と経済力は强化さ

れ，势力が拡大した。さらに、武士互いの间にいろいろな等级の契约がある。主従のけいやくにより、武士は贵族を追い越し、日本社会の主流になった。
武士らが一旦戦场へ赴くと、主人も従仆もともに艰难苦労に耐えなければならない。生死を共にする中で。お互いの依存を强化しなければならない。生死にかかわる人间関系だから。纯粋な利害関系と违って、主人と部下の関系を一段と高い段阶に高めることが必要になった。それは武士道の诞生を促した。その时、贵族は凋落の道を辿っていた。贵族はいくら赘沢、淫乱なことをしても、人を杀すことをしない。武士はそれと违う、彼らは血にまみれて闘い、残酷かつ凶悪で、人の生命への尊重心に乏しい、平気で人を杀すことができる。上层部の武士は叛乱発生を防ぐために、武士の行动基准を定めた。そして、长い年月を経って、ようやく江戸时代に武士道が日本に定着した。いくつかの発展阶段を経って、武士は镰仓时代の农业経営者から江戸时代の都市消费者になった。明治维新以后、武士は商业界にも入った。


二、武士道精神の核心

武士道精神とは本に书いてない不文法で歴代の武士达によって口からへと伝えられ、或いは有名な武家の人によって记录されたものであり、武士达の人生の格言となったものである。日本の武士道精神はいったい何であるか。简洁にいえば、武士が主人に死を覚悟し、「死を畏れない」こと、つまり惜しむことなく、すべてをささげ、舍て身になって主人に命を尽くすことである。武士道论者は儒家の「士道の论」が世人の贪欲と死への恐怖を隠すものと思っている。武士道は君と臣の间の戒律を大切にし、绝対に忠を尽くすことを要求する。「自分の命を舍てて、道义をとる」だけでなく、「あっさりと死んでいく」ことである。君主から切腹しろといわれたら、切腹して自杀しなければならないのである。
最初の武士の道徳の规范である「贞永式目」は1232年に出たものである。封建社会の武士は「忠孝」と「武勇」を一番高い信条として主人のためなら必要な时にいつても死ぬ覚悟をしていた。彼らは主人への忠诚を表明するために、武士としての名誉を守るためいに、切腹で自分の命をおわらせることもある。日本武士道の古典は「叶隠」と呼ばれる。江戸时代の佐贺藩に伝承される武士道の修行の本である。「叶隠」は树木の叶の阴のように、谁にも见られない所で自分の主人に命を尽くすことである。

「叶隠」で言う武士道精神は果敢に死に、なんの未练もなく、少しの踌躇もなく死ぬことである。普通のひとが命を大切にするのに対して武士道は否定的な态度を持って、死ぬことだけが诚実なことで、ほかの功名利禄がすべて幻であり、名と利を舍て、「死身」になって、主人に义勇奉公する时こそ、この世间の真実を见ることができる。武士は精神の力を重要视する。すなわち、心理的に自分に胜たなければ、他人に胜つことができない。「自分の命を舍てることができなければ、他人の命を取ることができない」というのが日本武士の信念である。「自分の命をすてる」ことと「人の命を取る」ことが切っても切れない関系にある。「叶隠」は武士の论语とよばれた。


三、武士道精神の歴史的役割

1、起こりの时期の积极的意味

武士は平安时代に生まれた。9世纪の中世から地方の领主じぶんを守るために个人の武装集団を作り、武力で势力拡张をおこなった。この武装组织は次第に制度化され、専门の军事组织に伝身した。その基础理念は宗族と主従関系である。10世纪になって、政府は地方势力の暴动を制圧することができないためい、各地の武士の力を借りざるを得なかった。それで、武士は中央统治者の认可を得て、日本の特権ある支配阶级なった。
ある歴史学家は中国の王朝弱くなった原因の一つは文官と武官の间の长期にわたる対立だといった。双方がお互いに軽蔑しあい、贬めあうことは力の消耗をもたらした。でも日本にはこんなことがない。职业军人としての武士は平和时代の行政管理者でもある。だから武士は文化を学习すること、芸术を味わうこと、茶道，囲碁なども要求されでいた。
日本の武士は武装したの农民であるから、农民の课考えが根强く残っている。そして、作戦においては、武器の性能がいい方、作戦の戦术がよい巧妙な方が胜つのだから、科学を尊ぶ风潮が现れた。江戸时代、学术と教育が急速に発展し、学校がたくさん出来た。幕府も今の东京大学の前身である。「昌平坂学门所」を设立した。地方によって、私立学校もあった。町人、手工芸者や农民など庶民のために设立された「寺子屋」も全国いたるところにある。この「寺子屋」の教育はおもに実用の読み、书き、そろばんであった。

2．第二次世界大戦の时期に军部に利用された。

19世纪后半、日本政府は武士文化を日本国民の精神とこころのささえとした。このときの武士道精神はもう血臭

い要素が染みこんだ。第二次世界大戦前の日本の武士道精神は强者に服従し、弱者を軽蔑することを主张していた。自分の力が弱い时、屈辱を我慢するが、翼が强くなったに従い、前よりいっそうひどく弱者をいじめるようになるのだった。日本がアジア各国に対して、侵略を起こしたのも、太平洋戦争を引き起こしたのも、その膨れ上がった野心をとうとう抑えることが出来なかった结果である。心の中にこの武士道精神を叩き込んだ军队が歴史上でも极稀なものである。
「台湾府警察沿革志」など资料によれば、日本が台湾を占领していた后期、少なくとも次の大虐杀が日本の武士道によるものだと思う。
第一は大科坂での大虐杀である。1895年、马関条约缔结后、日本军は上陆した。台北と新竹の间にある大科坂の住民たちは自発的に日本军の侵攻に抵抗したため、日本军による大虐杀が始まった。虐杀だけではなく、日本军の命令で大科坂の町は完全に焼き払われた。4万人以上のにぎやかな町は3日间燃え続けた。20里の町は悲惨な焦土と化した。。1500世帯の家屋が焼かれ尽くし、死伤者は260人に达した。日本军抵抗する首领は日本军によって武士道のやり方で斩り杀された。
第二は大蒲林での妇人暴行である。1895年8月30日に、日本军は9月2日に大蒲林到着した。200人の女性を提供しろという命令にしたがわないからといって日本军は60人以上もの女性を强奸し杀した。
日本军は戦时中よく「肉弾戦」法を取った。しなわち士兵たちの武士道精神を利用して、死伤を顾みず、敌阵に突撃させる。士兵たちの血と命を持って、胜利への道を开くのであった。

3、戦后の武士道の状况

今では、武士道は日本で公の场ではもう精神的信仰として提唱されないのであるが。一种の精神的文化として、国民に対する影响力は时代と経済的基础を越えているだから、过小评価はしていられない。
日本の维新を推し进める支配者は谁でも武士道の道徳の训示を知っていた。明治维新から、日本は开国政策を取ったから、多くのキリスト宣教师は新しい日本の建设に多くな文献をした。名誉については宣教师は『圣书』に従い「お互いに名誉を譲り合う」という教义を主张しているのに対し、日本の伝统的な教条は自分の地位を重视する。キリスト教の影响は无视できない、が、その影响は间接的なものに留まった。武士道の精神はよい面か、或いは悪い面か、日本の発展に影响した。
これは近代日本建设者の人生

経験を见ても分かる。现代の伊藤博文、大隈重信、板恒退助、佐久间象山、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允などの回顾录によれば、彼らの思想及び功绩いずれも武士道の精神を原动力として収得したものである。
戦后、日本の银行は1984年に纸币の図案を更新し、福沢谕吉の像は10．000円札、新渡戸稲造の像は5．000円札、夏目漱石の像は1．000円札のそれぞれの代表となった。この三人は积极的に武士道を褒め称えた。三人の武士道に関して见方は微妙な违いがあっても、基本的には同じなのである。これは明治时期の日本人は武士道に相当影响され证である。
実は明治维新以来、日本の军国主义者は武士道を精神の支えと戦争の工具として利用し、外国を侵略、略夺し、自国の国民に多大な苦痛をもたらした。
日本现代化の発展は目覚しい。今、日本式の企业制度で终身雇用制度、年功序列制度と労动组合管理制度どう三大魔法の武器と言われる制度も武家の社会の「君と臣は同体である」どう家族の伝统的なモデルである。ここからでも武士道は日本の社会にいかにつよい影响を与えているかは分かる。


四、どうして再び武士道精神を论ずるのか

「おれはごろつき、おれはだれも恐れない」という武士道精神は日本文化が戦う精神に満ちたぶんかになる一つの重要な原因である。岛国のため、日本人はこん困难や挫折を恐れずに限りある资源を利用して、一生悬命に自分の国を建设せざるを得ない。同时にこの努力の精神が过度に宣伝され、畸形に発展した结果、とうとう20世纪に日本は军国主义の国になってしまう。
日本は第二次世界大戦で打ち负かされた后、公の场合では、武士道精神を提唱していなかった。しかし、国力の回复に连れて、武士道精神は再び一部の人に崇拝されるようになった。特に今、日本国内の右翼势力がますますのさばっていることが武士道基本にして、日本军国主义の侵略史を思い出させるものである。


五、中日友好のために、今日どのように武士道精神をみるか

私たちはふたつの面から武士道精神をみるべきである。一つは武士道は不洁な精神のことである。岛国にせいか、そこで暮らしている人々の复雑な意识及び感情によって、出来た混乱した极端的なものである。生存空间は広くない间は自分の姿をそのままにし、风雅を保ちながら、自分の柔らかな面を伸ばす。しかし、生存の空间が一旦広くなったら自分の矛盾を缓和するため、残酷な面だけが膨れ

あがり、世界に灾难をもたらす。60年前に起こした侵略戦争はそのよい例である。
も一つ、武士道精神は正直、刚毅、素朴で、礼仪正しく、忠诚を尽くすことをも尊不。こういったことはいうまでもなく美徳なのである。こういった美徳を武士道精神の本义を见ている日本人も数おおくあたったである。
今、日本で旅行する外国人はたまに颜が垢たらけで、髻がぼうぼうと乱れている若い人が本を手にして、世间のことに何ら関心を持たない様子で、胸を张って、大股に歩く姿を见るかけるだろう。この人たちは日本で「书生」とよばれる。かれらにとって、地球が狭い、空もたかくない。彼らは人生や宇宙などうに関する独特な理论を持っている。彼らは大きな抱负を持って、知识勉强に励んでいる。彼らの目からみれば、贫困が彼らの志を変えることができない。财产も彼らの人格を束缚することが出来ない。彼らは自分の国に忠诚を尽くすことを自分の义务として、国民の名誉を守ることを重要な责任としている。これらの「书生」のすべての长所と短所は武士道から受け継いたものといえる。
今日。武士道精神とそれに関する日本人の考え方を正しく分析し、かつての侵略戦争における武士道精神の悪用を二度と缲り返せないためにも、中日友好を长く発展させるためにも、有意义なことであることは疑う余地のないことであろう。