虫师日文剧本1-15集
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绿之座
ヌイ:およそ远しとされたもの、下等(かとう)で奇怪(きかい)、见惯(みな)れた动植物(どうしょくぶつ)とまるで违(ちが)うとおぼしき物たち、それら异名(いみょう)ないちぶんを人は古(ふる)くから恐(おそ)れを含(ふく)み、いつしかそうして、「虫」(むし)と呼(よ)んだ。
/在很久以前有一群生物,低等且离奇。
是与常见动植物截然不同的生物。
这群微妙的成员,自远古以来人们就非常敬畏,不知从何时起,称他们为【虫】。
廉子:谁(だれ)かくる。
なんか妙(みょう)なやつがくる。
谁かくる。
/
ギンコ:なんかいまいたなあ。
猿(さる)かね?しかし、绿(みどり)が异様(いよう)なくらい鲜(あざ)やかなところだなあ。
ここは。
/刚才好像有什么东西,猴子吗?不过,绿色鲜艳的有些不正常呢。
这里。
ギンコ:生来(せいらい)、绿や水(みず)、生命(せいめい)を呼ぶ体质(たいしつ)とでもいうのか。
そういうものを持(も)つ人间(にんげん)が稀(まれ)にいる。
/天生,有像绿和水一样能召唤生命的体质,拥有这种体质的人非常稀有。
森罗:左手(ひだりて)ならもし大丈夫(だいじょうぶ)だな。
えっと、もともと左手が利(き)きだし、书(か)きやすいなあ。
しなった、そうだったか。
これらの文字(もじ)はもともと絵(え)なんだ、象形文字(しょうけいもじ)というやつで、これらはこれでいいとして。
おい、こら、鸟(とり)。
/用左手写的话没问题啊。
呃。
本来就是左撇子,写起来真顺畅。
遭了,原来是这样啊。
这些文字本来就是图形,叫做象形文字。
这些的话这样就好。
喂,过来,小鸟。
ギンコ:何だ、こりゃ。
/什么啊,这是。
森罗:かってに外(そと)にでるじゃない。
/别随便跑到外面去。
ギンコ:墨(すみ)?/墨汁?
森罗:あっ、み、见た?/啊,看,看见了?
ギンコ:ああ、それはもうばっちりと。
君、いおろい森罗君?/啊,被我一捏就。
你是五百藏森罗?
森罗:ああ。
/嗯。
ギンコ:书简(しょかん)読(よ)んでもらったかな。
/读过我写的信了吧
森罗:じゃ、あなたが虫师(むしし)のギンコさん?お断(ことわ)りの手纸(てがみ)を书(か)いたんです。
これまでもなんとかこう言(い)った调査(ちょうさ)の申(もう)し込(こ)み入(い)れはありましたが、すべて断(ことわ)ってきました。
祖母(そぼ)の世遗言(よいごん)なんです。
仆(ぼく)のその性质(せいしつ)を広(ひろ)めてはならない、そして、できるかぎりにうらせにおくこと。
ご覧(らん)になったように、昔(むかし)からぼくがものの形(かたち)を象(かたど)ると、それは既存(きそん)の生物(せいぶつ)でなくとも生命(せいめい)を持つんです。
でも、新たな生命を乱すなど人の指定所有(していしょゆう)ではない。
八百万(やおよろず)の神(かみ)の怒(いか)りをうける、といって、左手(ひだりて)でものを描くことを祖母に禁じられました。
あっ、右手(みぎて)で描くのは大丈夫ですけど、この间(あいだ)指(ゆび)怪我(けが)しちゃいました、それで先のようなことに。
/那你是虫师银古先生?我正在写回绝的信,之前也有不少这样要求调查的来信,但都被我回绝了。
这是祖母的遗言。
不能让我的这种特质为外人所知,并且尽可能的隐藏它。
如你所见,从以前开始只要我画出图形,即便那不是地上存在的生物,也会拥有生命。
但是,创造出新的生命,并不是人类应该做的事。
必然会招来八百万众神的愤怒,因此,祖母禁止我用左手画画。
但是用右手画没问题,前一阵子手指受伤了,所以才。
ギンコ:なるほど、あれは惊异(きょうい)な造形物(ぞうけいぶつ)だった。
/原来如此,真是令人惊叹的景象。
森罗:仆も惊(おどろ)いた、あんなものまで动(うご)かすとは。
今までは散々妙なものが动かりしたりけど。
/我也吓了一大跳,没想到会这样动起来,虽然迄今为止有很多这样的事情发生。
ギンコ:ええ、例(たとえ)えば。
/呃,比如说呢。
森罗:小森伞(こもりかさ)とか、孙(まご)の手とか、あっ、调査はお断りします。
/像树一样的伞,小孩子的手。
啊,我拒绝调查。
ギンコ:チ。
/哈。
森罗:でも、そのまますぐ帰(かえ)れとは言いませんが。
こんな山奥(やまおく)まで入っては大変(たいへん)だたでしょう、今晩(こんばん)はゆっくりしててください。
それに、実は人と会うのは久しぶりで世间话(せけんばなし)でも付(つ)き合(あ)ってほしいだよ。
/但是也不会马上赶你走的。
大老远赶到这种深山里来一定很辛苦吧,今晚就请在这里好好住下。
而且我也很久没有和人交流了,也想和平常人一样和别人打交道。
森罗:どうぞ、仆がつけた果実酒(かじつしゅ)です。
普段(ふだん)はここで一人やったんですけど。
/请喝吧,这是我酿的果子酒,平时都是我一个人喝的。
ギンコ:ええ。
こんな人気(ひとけ)のないところにひとりで住(す)んでいるのか?/诶,你一个人住在这种人际罕见的地方啊。
森罗:四年前(よねんまえ)に婆ちゃんが死(し)んでからは。
婆ちゃんはこの家を出(で)てはいけないと言ったから。
/自从四年前祖母去世后就是这样。
祖母说我不能离开这里。
ギンコ:确(たし)かに、もしこいつが郷(さと)に住み、人前でうっかり何かを生(う)み出(だ)せてしまったなら、こんなふうに平穏(へいおん)にはいかしてもらえんだろう。
その性质はあまりにじんちを离(はな)れてる。
婆さんってのは、なかなか贤明(けんめい)な人だったみたいだなあ。
/确实,要是住在村庄里在人们面前让什么东西动起来的话就不能过着这样平静的生活了吧。
这种能力还是远离人的好。
你祖母似乎是个很贤明的人。
森罗:うん、いつも仆のこと考えてくれてた、だけど。
これ、见てくれる?/嗯,祖母一直都在为我的事情考虑,但是。
请帮我看看这个好吗?
ギンコ:お前が描いたのか?/这是你画的?
森罗:うん、一人になると时时にこういうのが出てくるんだ。
いつも一体(いったい)なんなんだろうと考えてた。
仆はそれらをみて楽(たの)しくて写生(しゃせい)して婆ちゃんに见てたんだ。
けど。
嗯,我一个人的时候经常会看到这些。
我一直在想它们到底是什么,我看到这些觉得很开心就画下来给祖母看,但是。
祖母:お前はなぜこんな梦(ゆめ)ばかり见ているのか?きっとあの恐(おそ)ろしい力(ちから)があるせいだ。
この梦は忘(わす)れておしまい。
恐れしい、恐れしい、哀(あわ)れな子(こ)。
/你为什么老是会做这样的梦?一定是那可怕的力量的缘故。
真可怕,真是太可怕了,可怜的孩子。
森罗:そ言うばかりで。
仆の见ているもののことをなくなってるまでに信じてくれなかっ
た。
だから、仆自身(じしん)ですら本当(ほんとう)は自分(じぶん)はどこか可笑(おか)しいか时々思ったりした。
婆ちゃんと仆はそこだけは终(お)わりに会わなかった。
/祖母总是这么说,至死也不相信我看到的东西。
所以连我自己也在想我是不是很奇怪。
祖母和我只有在这一点上是不一致的。
ギンコ:それらは、これ皆(みんな)虫だから。
/这些是虫。
森罗:虫?/虫?
ギンコ:ああ、昆虫(こんちゅう)や爬虫类(はちゅうるい)とは一线(いっせん)を引(ひ)く虫だ。
大雑把(おおざっぱ)にとこだ、こっちの四本(しほん)が动物(どうぶつ)で、亲指(おやゆび)が植物(しょくぶつ)だとすると人はここ、心臓(しんぞう)から一番(いちばん)远(とお)い中指(なかゆび)の先端(せんたん)にいるということになろう。
手の内侧(うちがわ)に行くほど下等(かとう)なせいぶつになっていく、たどっていくと手首(てくび)のところで血管(けっかん)が一(ひと)つになってるだろう。
/呃,是和昆虫类和爬虫类不一样的。
粗略来讲,把这四个手指看成是动物,大拇指就是植物。
那么人就是在这里——离心脏最远的中指的指尖这里。
越往手心上去就越是低等的生物,但是到了手腕这里血管会交汇成一条吧。
森罗:うん。
/嗯。
ギンコ:ここにいるにが菌类(きんるい)や微生物(びせいぶつ)だ。
この辺(あた)りまで遡(さかのぼ)ると、动物と植物の区别(くべつ)をつけののも难(むずかし)しくなったくる。
けど、まだまだ先にいるものだちがある、腕(うで)を遡(さかのぼ)り肩(かた)を通(とお)りすぎる、そして恐らく、ここら辺にいるものたちを「虫」或(ある)いは「绿物(みどりもの)」と呼(よ)ぶ、生命そのものに近(ちか)いものたちだ。
そのものに近いだけあって形や存在が暧昧(あいまい)で、それが见える性质とそうでないものに分かってくる。
/在这里的是菌类和微生物。
要是追溯到这里,动植物的区别也会变得难以分辨,但是这些面还是有很多各种各样的生物,手腕再往上走,越过肩膀,接着恐怕就是——居住在这里的生物或称之为【绿物】,是接近生命原体的东西。
/离得远近,形状和样子就越模糊,可以分为看得见和看不见的两种。
森罗:うん、透(す)けてるものもいる。
幽霊(ゆうれい)みたいに。
/嗯,也有透明的,像幽灵一样。
ギンコ:いわゆる幽霊というやつの中にも正体(しょうたい)は虫だというものもある。
人に拟态(ぎたい)できるものもいるからなあ。
お前の婆さんにはそれらは见えなかっただろう。
感覚(かんかく)をわか违(ちが)うのは难しい、相手(あいて)の触(ふ)れたこともない手触(てざわ)りを相手にそのまま伝(つた)えることできないように。
见たこともないものとその世界はわか违うのさ。
/所谓的幽灵中有些本体就是虫,因为他们具有模拟人的能力,你祖母看不见他们吧。
要分享感觉是很困难的,对方没有接触过的感觉就不可能传给对方知道,对于没有亲眼见过的人来说是很难了解那个世界的。
森罗:でも婆ちゃん、仆はその可笑しいものたちは世界にいるとはうれしくてたまらないだよ。
/但是祖母,我对于这些奇怪的东西存在于世上感到非常开心
ギンコ:泡(あわ)やはと。
しかし、ただ広し家だなあ、外古(そとふる)いし。
こんな
とこよく一人で。
いまなんか横切(よこぎ)ったなあ、まあ、こんな家に虫がいないわけがないが。
どこへ?/厕所在哪?这房子真大,外表看起来又很残旧,他居然一个人在这里住了那么久。
刚才好像有什么飞过,也对,这房子里不可能没有虫吧。
去哪了?
廉子:ええ、虫ぴんだ。
そいつで虫を串刺(くしざ)しにして饰(かざ)るのか?卑(いや)しい虫师め。
是虫针啊,想用它刺穿虫子当装饰吗?卑劣的虫师。
ギンコ:卑しい?虫の言われたがねえよ。
/卑劣?我可不想被虫这么说。
廉子:なんだ、こいつ。
烟(けむり)のくせに。
/这是什么?明明只是烟雾。
ギンコ:虫だよ、お前と同じ、かわいいやつだろう、同胞(どうほう)には待ちついた离れない。
すぐ解(と)けるだなあ。
おお、半がけが绮丽(きれい)色(いろ)なさかずきだなあ。
お前もこれで月见酒(つきみさけ)でもしてたかな。
/是跟你一样的虫,很可怜吧,被自己的同类束缚,马上就替你解开吧。
哦,缺了一半,颜色很特别的酒盏。
你也喜欢在月下品酒吗?
廉子:うるさい、返(かえ)せ。
ずうずうしくて人の家に図(はか)りこみて、どっとと出て行け。
/吵死了,还给我!厚颜无耻的走进别人家里,快点给我滚出去。
ギンコ:虫のくせに伟(えら)そうなやつだな。
人の家ってお前の家かよ。
/虫里面也有这样嚣张的家伙呢,你说别人家,这是你家吗?
廉子:ああ、そうだ。
/啊,没错。
ギン子:なるほど、そういうことか。
お前はもともと人だったのが虫の性质をもった宅(たく)いもままだろう、虫として不完全だからそんなに弱(よわ)いんだなあ。
绿の半がけの杯(さかずき)、これでお前がそうなったのは见当(みとう)はつく。
お前は谁かってことがな、お前の名は廉子だ。
ここへ来る前に森罗のことは调べさせてもらったなあ。
俺にこの杯をもとに戻(もど)る案があります、聴(き)いて见るか?廉子婆さん。
/啊,原来如此,原来是这样,你本来是人,后来却得到了虫的力量,作为虫来说并不是完全体,所以才那么弱。
缺了一半的绿色酒盏,你为什么会那么在意它?你到底是谁?你的名字是廉子吧。
来此之前我调查过森罗的事情,我有办法把这酒盏恢复成原状,要我帮忙吗,廉子奶奶。
森罗:婆ちゃんがまだこの家にいる?/祖母还在这个家里?
ギンコ:といっても、无论(むろん)人としてはないから。
人と虫の中间(ちゅうかん)としてだ。
/虽然这么说,当然不是以人的身份而是半人半虫的状态。
森罗:どういうこと?/到底是怎么回事?
ギンコ:虫の宴(うたげ)という现象(げんしょう)がある。
时に虫が人に拟态し宴に客(きゃく)を招(まね)くってもんだ。
そこでは杯を手を出される、そして津(つ)ばれた酒を饮み干(ほ)すと生物としての法则(ほうそく)を失(うしな)う。
つまり、虫のあちらの世界の住人(じゅうにん)となる。
/有所谓的虫宴现象,有时虫会化成人形,设宴款待客人。
那时要是接过虫的酒盏并将其中的酒喝掉的话就会脱离生物的法则,也就是说会成为虫在那个世界的寄生体。
森罗:婆ちゃんがそれに?/祖母喝了酒?
ギンコ:ああ、しかし宴は途中(とちゅう)で中断(ちゅうだん)された、おかげで、お前の婆さんは虫にならずに済(す)んだ。
家に戻った婆さんはもう以前の婆さんでなくなったきた。
半分はあちら侧においてきてしまったんだ。
森罗、お前の知ってる婆さんは半分でしかなかっただよ。
けど、そのもう半分も同じようにお前が生まれた日はらずっと家のなかで守(まも)った。
/对,但宴会似乎中途中断了,亦因为如此,你祖母才没有变成
虫,但是回到这房子的祖母已经不是以前的祖母了。
她的一半已经去了那里。
森罗,你所熟悉的祖母,只是她的一半而已。
而那一半也一样从你出生起就在这房子守护着你。
森罗:そんな、全然気(き)づかなかった。
/怎么会这样,我完全没有发觉。
ギンコ:彼女(かのじょ)は完全の虫ではないから、お前には见えないのだ。
だが、お前の力を使えば婆さんは完全の虫のすることになる。
そうすれば决してもうこちら侧の戻ることはできないが。
/因为她不是完全的虫,所以你是看不到的。
但是要是使用你的能力的话,祖母就能变成完全的虫,这样做的话,她也就再也回不到这里了。
ギンコ:どうする?/你要怎么办?
廉子:本当か?本当にそうすれば森罗に会うことができるのか?/真的吗?真的那样做的话就能够再见到森罗吗?
ギンコ:婆さんの迷(まよ)いはそう长くはないよ。
力(ちから)を贷(か)してやれるか、森罗?/你祖母不会在迷惘中徘徊这么久,能借助你的力量吗?森罗。
森罗:描くこと见ちゃ駄目(だめ)だよ。
/不能看我画哦。
ギンコ:分かったって。
じゃ、森罗、さっきした婆さんの话の宴の中で婆さんが虫にもらった杯を左手で描いてみてくれ。
/我知道啦,那么,森罗,把刚才说的你祖母的故事里从虫那里接过的那个酒盏用左手画出来吧。
森罗:えっ、でも、どんな色とか形とか闻いてねえよ。
/呃,但是你没有告诉我颜色和形状啊。
ギンコ:いいんだ、それで。
想像で描いてみてくれ。
/没关系的,用你的想像去画吧。
森罗:想像(そうぞう)。
/想像。
ギンコ:描けるはずだ。
婆さんがうけた杯の半分は心まごえたと体内に受け継がれたといくものだから。
见るなって言われたがみるわけにはいかんだろう、やっぱり。
应该能画出来的。
因为你祖母接过的酒盏的另一半就在你心里。
虽然答应说不看,但真的没道理不看啊。
森罗:绿のような気がする、この国の绿のような浓(こ)くて鲜やかな、それで平(ひら)たくて丸(まる)い形。
/感觉是绿色的,和这个国家的颜色一样,非常艳丽,而且又扁又平,圆形的。
ギンコ:おめでとう。
すげい。
/正解!好厉害啊。
森罗:あっ、割れる。
/啊,裂开来了。
ギンコ:廉子。
/廉子。
森罗:そこにいるの、婆ちゃん。
/奶奶在那里吗?
ギンコ:合わせるぞ。
/合上。
森罗:なんだ、これ。
/这是什么?
ギンコ:さあ、饮んで见よう、廉子。
/来,喝吧,廉子。
森罗:婆ちゃん?/祖母?
ギンコ:何てれてんだよ、お前ら。
/你们在害羞什么啊?
森罗:いや、だって思ってたより若かったつが。
/因为她比我想象中的还要年轻。
ギンコ:ほら、お前もいっとけ、祝(いわ)いの酒だ。
/给,你也喝一口,是庆祝的酒。
森罗:うん、これは、婆ちゃんの记忆だ。
/啊,这是祖母的记忆。
廉子:急(いそ)がないと日が落(お)ちるんだ。
虫?列(れつ)からてられない。
/不快点的话天就黑了。
虫?不要掉队。
虫:さあ、饮みなさい。
いおろい廉子と、これはそなたのための宴なんだ。
/来,喝吧。
五百藏廉子,这是为你而设的宴。
廉子:なんでかくわしい?一口饮むほどにものを考える力を失(うしな)わせる。
/什么在呼唤我,每喝一口,我的意识就会随之流失。
虫:お気にめされば饮もう。
それは光酒(こうき)という生き物。
普段は深の暗(やみ)のそこで、巨大(きょだい)な光脉(こうみゃく)に作(つく)りおよい回(まわ)っておるものだ。
それを吸湿(きゅうしつ)するものはこの杯、特别にそなたのために作ったものだ。
それはこの世界に生命が生まれたときから现(あらわ)れてそれは近づいたときはくさをおぎ命芽吹(めぶ)き远(とお)さがれはごぱつする。
つまり命の水。
この世にこれよりうまいものない。
杯を交(か)わし最高(さいこう0のもてなしをしたのは頼(たの)みたいことがあるだが。
これより三十一年にこの世に诞生する、そなたの孙は生物世界を変えること特异(とくい)の性质を持って生まれてくる。
そなたには将来その目つきをしてほしいのだ。
/尽情的喝吧,这是叫做光酒的生物,平时是在黑暗深处,栖息于巨大的光脉中的生物,能从深邃大地中把它们呼唤出来的只有这酒盏,是特别为你而造的。
它们是在这世界,自生命起时就存在于世,土地因它们而生机勃勃也因它们而贫瘠干涸,这就是生命之水,在这世上没有比他们更珍贵的东西。
我们赠与你这酒盏,并盛情款待你同时有一事相求,三十一年后将会在这世上出生,你的孙子,他拥有改变生物世界的奇异能力,我们希望你能守护他防止他滥用这种能力。
廉子:私の孙?/我的孙子?
虫:それがその子供とこの世界にとって幸福(こうふく)なことになるんだ。
それを望(のぞ)まれるならそなたに力を与(あた)えよう、さあ、残(のこ)りのお酒をすべて饮み押(お)さえよう。
/这样对这孩子对这世界来说都是一种幸福,你也希望那样的话,我们就赐予你能力,来,把剩下的酒全喝光吧。
廉子:乾(かわ)いてる。
帰らなきゃ。
/干了。
该回去了。
廉子:森罗?/森罗?
森罗:あれ、どうしたんだろう、仆。
/阿肋,我这是怎么了?
ギンコ:森罗の涙(なみだ)は止(と)まらなかった、廉子の感情感覚(かんじょうかんかく)が粒(つぶ)さ流(なが)れこんだという。
ただ、ただ、杯割れてしまったのは悲(かな)しくて仕方(しかた)なかったという。
そして、それを感応(かんのう)するように光酒も杯から気続きだ。
止め処なく流れ続きだ。
/森罗的泪水怎么也止不住,廉子的感情已经融入他的心中。
但是,但是酒盏破裂时多么悲伤和无奈。
还有为了感应到这些,光酒继续从就酒盏中溢出,没有停止,一直流淌着。
廉子:もう行くのか?/你要走了吗?
ギンコ:すごいなあ、一面の苔(こけ)だ。
/苔藓长得很茂盛啊。
廉子:ああ、昨晩光酒が染み込んだ一帯だな。
森罗の调査とはあきらめるのか?/昨晚光酒洒在这一带了吧。
你不调查森罗的事情了吗?
ギンコ:そうな、面倒(めんどう)なお目つきやグが复活(ふっかつ)しまったからなあ。
/因为麻烦的监护人又复活了。
廉子:调査抜きなら近くへきたときよりよい。
仕方がないとは言えこんなところに森罗が一人では寂(さび)しかれ。
/如果不是为了调查来附近的话随时欢迎。
虽然没有办法,但是森罗一个人生活在这里会很寂寞的。
ギンコ:别にその必要はないじゃないか。
これからはいつでもあんたがそばにいるから。
/不是没有那个必要了吗?因为从现在起,你会一直待在他身边。
森罗:あれ、ギンコは?/银古呢?
廉子:もう行ったぞ。
/已经走了。
森罗:なんだよ、挨拶(あいさつ)もなしに。
/什么啊,走都不打声招呼。
廉子:こっちもたいした礼もないしわるかったなあ。
不过,我们不是也很失礼吗
森罗:いや、でも、绿の杯がないけどね。
/不,但是绿色酒盏不见了。
ギンコ:それ以后、神の左手を持つ少年についての新しい噂(うわさ)はふっつりととぎれた。
/从此之后有关拥有神之左手的少年的传闻再也没有出现过。
虫师第四集
枕小路
ジン:虫师?
ギンコ:ギンコと申します。
予知梦(よちむ)ご覧になったそうですね。
巷(ちまた)で评判ですよ。
ですが、その梦はちょっと问题があるんじゃないかと思っていますね。
ジン:どういうことだ?
ギンコ:恐らく、虫が络んでいますなあ。
梦の中に住み虫です。
そいつが予知梦见せるんですよ、そしてどんどん増殖(ぞうしょく)する。
この薬で数をちょうすうしたほうがいい。
いまはどれくらいの割合で予知もん?
ジン:十の一、二つ。
ギンコ:次期に四、五回になる。
ギンコ:そしたらこれを饮むといい。
それ以上饮めば毒となります。
だが、ほっとけば梦から覚めないなっちまう。
大切なのは均衡です、必ず饮んでくださいよ。
なくなるごろ、またきます。
どうぞ、それまで、よい梦を。
ヌイ:寝言と会话してはいけない、それは彼岸(ひがん)の国の言叶。
ギンコ:あれから一年と経っていないはずなんだが、これは一体どういうわけか?
ジン:来たか、虫师。
待ってたよ、お前に闻きたいことがあってなあ。
ギンコ:あんた一人か?この町の有様、もしかして。
ジン:ああ、そうだ。
闻かせてやれよ、全部なあ。
ジン:すごいぞ。
これは水脉だ。
これで田を広けられるなあ。
男:おい、出たぞ、またジンの梦が当たったぞ。
町に知らせて来い。
きぬ:农家の方がお礼にってこんなに、なんか悪いわね。
ジン:ああ、なかなかいいもん食わしてやれかな、ありがたいよ。
まゆ:ああ、山桃。
きぬ:でも、ジン。
予知もんの回数が増えている。
あの虫师の言っていた通りね。
ジン:おまえ、信じてるのかい?虫が梦を见せているとか。
きぬ:分からないわ、でも、もしも、もしもそれが本当だったら。
ジン:分かったよ、あの薬は饮んでおく。
きぬ:そう、よかった。
男:ありがとうございました。
もし予言がなかったら、いまごろは。
女:本当になんとお礼を言ったよいか。
ジン:きぬ、俺は时々おそろしくんだよ。
梦に见たままが真になると、まるで俺がしてかしたことのように思えるんだ。
きぬ:そんな。
男:ジンさん、これ、この间のお礼だ。
取っていてくれ。
男:わし等にもいい梦をみてくれよ。
ジン:さあ、それはちょっと。
男:无理言うだよ、梦だもんな。
じゃ、またきたしてるよ。
ジン:どうも。
きぬ:大丈夫よ、ジン。
きっとあなたは皆を救うために予言を授(さず)かっているのよ。
だって皆、あなたのあかげで幸せそうじゃない。
恐れることなんでないわ。
ジン:ああ、そうだなあ。
妻にはそういったが、俺に予知梦への恐れは消えず、进んで薬を饮むようになった。
だが。
男:津波だ!
きぬ:まゆが、あのこが浜に。
ジン:そんな、こんな梦は一度も。
男:まったく、こんな大灾害なぜ予知なかったんだ。
きぬ:まゆ。
ジン:この薬を饮んだばかりだ、だからまゆの命を救えなかった。
俺は薬を饮むのは止めた、すると、忽ち予知梦の回数が増え、内容もより正确になった。
きぬ:见て、ジン。
家の前にお礼の品が。
元気出さなくてはね。
ジン:そんなある日だった。
きぬ:梦を见たの?ひどい汗。
悪い梦?
ジン:いいや、体调が悪いだけだ。
梦じゃない。
ジン:そして翌日。
ジン:きぬ。
ジン:梦に见た病そのものだった、指先から青いカビが入って全身に広がり泥のように崩れて、そして、俺一人が町に残された。
ギンコと言ったなあ、その梦が真のことになったとき、俺は気がづいた。
あのときお前が俺を骗したてことになったなあ。
俺の中にいるのは予知梦を见せる虫なんかじゃない、俺の见た梦を现世に持ち出しでんせんさせる虫なんだよ。
あの青い病、俺の近くにいるものから感染していた。
妻、隣家、向かいのすじん。
そして眼前に梦と同じ光景が作られた。
俺がこれまで、予言してきたことはすべて俺の梦がつくり出したことだったんだ。
そうだろう?なのに、なぜあんな嘘をついた?
ギンコ:この虫は完全に绝つことはできないだから。
寄生されたが最后、生涯均衡た持ち共生しかないんだ。
だが、虫本来の性质を告げれば、宿主は自分の作り出すものの大きさに耐えれなくなる。
ジン:そう、そしてしねばよかったんだよ。
こんなわざもとが。
なぜ生かしたおいた?なぜ?
ギンコ:わるかった。
こんなっちまって以上、虫を绝つすべをなんとしてもつけてみせる。
生きてくれ。
ギンコ:梦野间。
宿主の梦の中で住むだが、时は梦から出てくることもある。
そしてそのとき、宿主が见ていた梦を现(うつつ)にでんせんさせる媒介となるんだ。
つまり、すべての梦が予知梦にするわけじゃないが。
増殖するほど、梦から出てくる数も増えてゆく。
そして再现できる规模や范囲も大きくなってしまう。
だが、虫自体は日に晒(さら)されれば消える、弱弱しいものだ。
それらなぜ现世出てきたわるかわからない。
だが、どこかに梦を现にを结ぶ虫たちだけの通い道があり、宿主が目覚めた间に虫たちがそこに眠ってという。
それを见つけられれば、なんとかできるかもしれない。
しかし、これほどの速さと规模は见闻きしたことない、あの薬では食い止められん。
かっといって、服用を増やせば。
うん?おい!薬全部饮んだのか?しっかりしろ!ぎどくざいを。
ジン:かまうな。
もういい。
たってもいきられん。
ギンコ:眼球が动き出した、梦を见始めたんだ。
ジン:许してくれ。
ギンコ:寝言?お前に罪などないさ。
虫にも罪などない。
互いにただその生を遂行してだけだ。
だれにも罪などないんだ。
死なんじゃない、お前はなにもまちっがじゃいない。
ジン:あれは雁(かり)か?
ギンコ:やっぱり寝言か?脉络がない、お前一体どこにいるんだ、速いところに戻って来いなあ。
ジン:苇の原にいる。
ギンコ:返事をした。
うん、なんだ、この耳鸣り。
これは一体。
いまの通いでこいつの梦と现世がつながった。
これが仮に见えてるんが、これは全部梦野间の群れだ。
まゆ:お父ちゃん、お帰り。
ジン:まゆ。
きぬ:お帰りなさい。
ジン:きぬ。
すまない、すまない、お前たち。
みくんてだろう、俺が、お前たち、皆を杀してしまったんだ。
きぬ:いいのよ、ジン。
あなたのせいじゃないわ、あなたはわるくないわ。
ジン:谁かいるのか?俺だ。
屏风(びょうぶ)に何かを映っている。
火。
ジン:热い、谁か。
ジン:映っているのは俺の梦か?枕から梦が燃え打つんだ。
ギンコ:そっか。
こっちも。
起きろ!水を。
ジン:梦は枕を通ってやってきた。
ギンコ:虫たちだけの通い路。
目覚めているときそこに虫たちが眠れているという。
ジン:まっさかこんなところでいたのか。
ギンコ:止めろ!
ジン:な、なぜ、俺まで。
医者:応急処置がよかったようだなあ。
なんとか助かりだろう。
ジン:こうなるのは分かってたのか?枕を切っただけなのに。
ギンコ:知ってるか?「枕」の语源は「魂の仓」、「玉の仓」だって说がある。
生きているうち、三割近くは头は预けている场所だ。
そこに魂宿ると考えがいたんだろう。
そしてそこは梦野间の巣であり。
梦と现の通路とあっていた。
切ればなにか失うものはお前だろうと思った。
ヌイ:梦と现のあわいになるは魂の仓。
谁もこの道を通らねば彼岸の国は见てこれん。
ギンコ:その后、男は再びとびしを始めたと言う。
腕は确かで评判を呼んだ。
しかしなぜか次第に心病んでいたという。
时に大来で刀を振り回し、最后は自らにらいばをつきたてた。
人々は言った、あの男は眠るはとても恐れていた。
眠ると魂がどんとどこかへ滑り落ちてゆくのだそうだ。
男は枕を绝ったというあの日から、一度も梦を见なかったと言う。
虫师第五集
旅をする沼
先生:静寂を食う虫「阿」に寄生された时できる角か?なるほど、これは珍しい。
で、そっちは?/是被吞噬寂静的虫「阿」寄生后长出来的角啊。
原来如此。
这个可真少见。
那个呢?
ギンコ:「神の左手を持つ少年」の描いた杯。
/是拥有「神之笔」的少年所绘的酒盏。
先生:何?あの人物は虫师嫌いなのは有名だぞ。
美しく嘘をつけな、ギンコ。
/什么。
那个人可是出了名的讨厌虫师,你说谎也该说得更真一点。
银古。
ギンコ:いやいや、无理に売るつもりはないんだ、あだし野先生。
こいつはただの収集家
にはもったいない素もので。
/我可没打算强卖。
化野医生。
这东西给单纯的收藏家可说是有些浪费了
先生:まあ、よく见せる。
/算了。
让我好好看看。
ギンコ:売ってもいいが、ちょっと协力ほしい话なんだよ。
ここへ来る途中妙なものに会ってなあ。
それを捕获したい。
/我也可以卖给你。
但有事需要你帮忙。
我在来这里的路上遇见了奇怪的东西。
我想捉它。
先生:妙なもの?/奇怪的东西?
ギンコ:ああ、闻いたことないか?液状の虫のその成れの果て「生き沼」だ。
/恩。
你没听说过吗。
液体状态的虫所变化的结果,是活着的沼泽。
ギンコ:この山脉を越える间、よく沼を见た。
/穿越那山脉的时候。
总看见沼泽。
ギンコ:また沼だ。
/又是沼泽。
ギンコ:しかし、うかえうしのちのち山腹から见返ると、决まって沼は迹方もなく消えているのだ。
そして、また一つ山を越えたごろに次から沼は姿を现す。
狐狸にでもばかされてのかい?お前、この前の沼にみたいなあ。
この山はどこか抜け道あるのか?/但是,绕了一段路后从山腰往回看,原来的沼泽踪影全无。
而且穿越另一座山的时候,又出现下一个沼泽。
难道是狐狸什么变的吗?你,原来在前面那个沼泽里的。
这座山有什么近路吗。
ギンコ:一瞬、目を疑った。
その髪の异様なおおさだ。
沼の水で芯まで染めたようだ。
/一瞬间。
我的眼睛被她头发的那种异样的绿色吸引住了。
宛如是被沼泽的水连发芯都染绿的一样。
いお:あのう、そのまま行くと、なにかあるの?/请问,就这么走下去的话,是什么地方?ギンコ:じゃ、俺もちょっと闻きたいんだ、いいかな。
この沼、普通の沼じゃないよなあ。
/那我也有问题要问你,这沼泽不是普通的沼泽吧。
いお:この沼は旅をしているの何度も千路上もうったり浮いたりしながら、あなたと同じようにこの山を越えようとしたいみた。
/这个沼泽在旅行。
它一边不断地潜入地底再浮上来,一边和你一样穿越这座山。
ギンコ:おお、こりゃすごい。
生き沼か。
で、あんたも一绪に移动してるわけ、なんでまた?まあ、ともかく、このまままっすぐいけば海にでる。
俺が目指しているのがそこの渔师(りょうし)町。
海にでたらもう沼にはついていけねんなあ。
ところでさ、沼の水明日の朝ちょっと调べたいだが。
/哦。
这真厉害。
活着的沼泽啊。
那就是说你也是和它一起移动到这里的。
那这又是怎么回事。
算了。
反正这样一直前行就出海了。
我的目标是那里的渔村,要出海的话就不能再跟着沼泽了。
顺便。
明天早上想调查一下这沼泽的水。
いお:どうぞ。
/请便。
ギンコ:なんせ暗くて。
新しょぽいなあ。
/可是现在太暗了。
像是新品种。
いお:沼が旅をしてるなんて信じてもらえないかと思った。
/我还以为你不会信沼泽会旅行什么的呢
ギンコ:ああ、仕事だから、大概の现象は受け入れるさ。
/因为工作性质的关系,我很容易接受任何现象。
いお:仕事?/工作?
ギンコ:虫师という、虫の起こす现象というのはどれも奇妙だなあ。
例えば、「水子」でやつって、液状の虫。
なんでもいるんだが、无色で透明の液体が生きている。
古い水脉の水に好んで住み、池や井戸にとどまることもある。
水と误り水子を饮み続けると、常に水を触れていないと呼吸をできなくなり、体が透け始まる、それをほっとおくと、液状がし流れ出してしまう。
そしてどうの虫はあるとき、突然消灭している。
そういうのがいるくらいだからが、まあ、沼が自分で动くのもありかなと思えってくるのさ。
そいうあんたこ
そ、気味悪いとは思わなかったのか?/我是虫师,涉及的全是虫所引起的现象。
这些现象都很奇妙。
比如说「水蛊」。
那是液体状的虫。
它们虽然是无色透明的液体。
却是活着的。
喜欢栖息在古老的水脉里,也会停留在池塘或井里。
如果把水蛊误认为水而不断喝下去的话,就会渐渐变得不常接触水就无法呼吸。
身体也会开始变得透明。
如果放着不管的话,身体就会变成液体流出来。
而且那虫在某时突然灭绝了。
虽然如此,总该有留下来的。
所以也可以想象沼泽也有能自己移动。
话说回来,你不会感到害怕吗。
いお:私は恐ろしいと思ったことはないわ。
初めて见た姿があまりに力强くてこぼしかったから。
/对我来说,已经没有让我感到可怕的事了。
因为我初次看它的样子,力量强大无比而神圣庄严。
ギンコ:力强い?どんな姿だ?/力量强大。
那是什么样的。
いお:泳いでいたの、増水して荒れ来る川の底。
私は流れの饮み込んで浮き上がることもできずにいた。
そこへ、绿色の巨大なものが、激流の底悠然と遡ってきた。
気がつくと山间の沼のふちだった。
/在我游的因洪灾而变得波涛汹涌的河底。
那时我被水流所吞噬根本无法浮上来。
在那里,有个巨大的绿色的东西,它在急流底悠然地逆流而来。
等我醒来的时候已在山间的「沼渊」里了。
いお:この色、私が気づいた。
この沼はいま沼のふりをしているがあのときの绿のものだと。
そのときには、もうこの色に染まっていたの。
多分、もう私は一度死んでいるのよ。
でも、この沼が「生きていていい」と言ってくれた。
だから、私にとって、この沼は唯一の居场所なの。
/这颜色是。
我注意到了。
这个沼泽虽然现在看起来是沼泽,但它就是当时那个绿色的东西。
那时候我已经被染上这个颜色了。
我大概已经死过一次了,但这个沼泽对我说要活下去。
所以对我来说。
这沼泽是我唯一可寄身之地。
母:せめて、これで着てお行き。
水神様の嫁になるのだとほぼておくれ。
/至少穿着这个走,你要成为水神的新娘了。
村长:母亲のおことは皆で助けてくれて心配済むでいい。
お前の名はかたぬれであろう。
水だから村を救ったこまれたかき娘として。
/大家会照顾你母亲,你不必挂念。
你的名字将会流芳百世,你是从大水灾中拯救村子的高尚的少女。
いお:饮み続けると体が透明に。
やがて流れた水。
行くのね。
/一直喝的话。
身体会变透明。
最后变成水。
要走了。
ギンコ:地下に潜ってくる。
おい、もう行くのか、ちょっと待たせろ。
调べて。
/潜入地下了。
喂,要走了吗,等等。
我还要调查。
いお:いろいろ教えてくれてありがとう。
私、この沼の一部になる。
/谢谢你告诉我这么多,我已经。
是这个沼泽的一部分了。
ギンコ:待って!おい!消えた。
くそ、なんできづかなかった。
あれは水子の成れの果てだった。
すいこ井戸から消えて以后、自ら移动いていたんだ。
/喂!等等。
消失了。
可恶,我居然没有注意到。
那是水蛊所变化的结果,水蛊从井里消失之后。
它们本身一直在移动。
いお:私、この沼の一部になるの。
/我已经。
是这个沼泽的一部分了。
ギンコ:马鹿な。
それがどういうことか分かってんのか?/你知道那意味着什么吗。
いお:生きていていいといてくれた。
/它对我说要活下去。
ギンコ:お前、生きていたかったんだろう。
/你,想活下去吧。
ギンコ:沼は海へ向ってるだったなあ。
/沼泽向海里去了。
先生:海へ向う沼か?/往海里去的沼泽吗。
ギンコ:なんか知ってるのか?/你是不是知道什么。
先生:古い渔师から闻いたことがある。
なんでも鲸以上もありそうな绿のものが川奥だってきて海へ入るとまるで分解されるように死んでしまうってことがあるそうだ。
実际、见
たことがないそうだが、まるで死に场所を求めるように海へ来るんだと。
ともかく、急おうか。
渔师たち騒いでない所を见るとまだ海へは出てないようだ。
/以前听老渔民说过。
甚至比鲸鱼还大的绿色的东西顺流而下来到这里,它一旦进入海里就宛如被分解了一样而死。
虽然没有亲眼见过,但就好象为寻求自己的死亡之处而来到海里一样。
反正要赶快,从渔民们还没有骚动的情形来看,好象还没入海。
先生:当たった。
これがこの辺りの地下水脉の地図。
じんぴんだぜ。
振り子で水脉の反応を调べて作ったのらしい。
/有了有了。
这是这附近的地下水脉地图,这可是珍品啊。
像是根据用测频仪测出的「水脉波」反应画出来的。
ギンコ:确かなんだ。
/好像是的。
先生:试しに井戸に降ったらごぐでところだが。
/实验挖井的话,大概在五分左右的地方。
ギンコ:沼と见た场所とこの水脉一致するの。
やばり水子は地下水脉に移动するのか。
でも、ここで枝はしてる。
これじゃ进路は予测できるな。
/我看到沼泽的地方和这个水脉一致,果然水蛊在地下水脉内移动。
但是在这里产生分流了,这样一来就无法预测它前进的路径了。
先生:なあ、ギンコ。
こいう地図もあるぞ。
数万年前の川の予想地図。
そこの川も河口の位置こそ同じだが、昔はずいぶん他所に流れてる、面白いぞ。
/呐,银古。
我还有这种地图,是几万年前河流的假想图。
那上面的河口位置也一样。
但看来以前的流径范围要向外超出许多,很有意思吧。
ギンコ:あのな、いまお前の収集物自慢を闻いてる暇は。
见せてくれ。
/现在我可没空听你谈你引以为傲的收藏。
让我看看。
先生:重(かさ)なった。
どういうことだ?/重叠了。
这是怎么回事。
ギンコ:この水脉はもともと川だった。
川が川でなくなり千路に埋めたら小石の层になって残ることが多い。
雨水はそういた层に向って浸透してゆく。
かつて川だった场所は千路に埋めれても地下水の通い川となるんだ。
あの沼はかつて残った川の记忆していて辿っているのかもしれん。
/这条水脉原本是河。
河被埋入地下变成石子层的事也经常发生。
雨水就向那样的层面里渗透。
这样曾经是河的地方就算被埋入地里,也能变成地下水通过的河流。
那沼泽可能有以前那条河的记忆而往那里去。
先生:死に场所を定(さだ)めってのか、まるで鲑(さけ)香鱼(あゆ)だなあ。
/决定死亡之处吗,就像鲑鱼和鲇鱼一样。
ギンコ:ともかくいずれこの河口へやってくるはず。
海へでちまったら手が出せない。
あたしの、人を集めてくれないか?河口付近に网を张る。
/它总会往这个河口来的,一旦到了海里就鞭长莫及了。
能帮我叫点人过来吗,要在河口拉网。
皆:よーし。
引っ张れ。
/好了,拉紧。
先生:わるいなあ、こんなに大势、よかったのか?/不好意思。
这么兴师动众,不要紧吗。
男:何、渔师はいまみんな暇こいてのさ。
このごろの海に来たら死んで见たいに鱼がいない。
/说什么哪,反正现在大家都很闲,这个时候就算到了海里,也是连条死鱼也没有。
男:まあ、それにあだじの先生にの頼みだしなあ。
/而且还是化野医生开口拜托的。
ギンコ:医者ってのは役得だなあ。
/所谓医生果然是会有额外的好处啊。
先生:いやいや、人徳いたいだね。
しかし、ギンコ。
この网にまだ娘がひかかれ状态かどうかわからないだろう。
/不对不对,这是人品问题。
但是,银古。
还不知道这网能不能拦住那姑娘。
ギンコ:ああ、だが、それに赌けるしかたがないだろう。
/但是也只有一赌了。
先生:いや、なんでそうまで助けたい?无论、お前に自责でもあるだろうが。
娘がなんとしても行きたいと言ってたのなら分かる。
だが、娘がもう沼の一部のなること望んでいた
だろう。
そのほうが本人にとって幸せって事情もこのようになる。
こくなようだが。
/你为什么那么想救她?当然你也有自责的部分。
我知道那女孩无论如何都想活下来,但是她不是已经想成为沼泽的一部分了吗?这样对她来说或许比较幸福。
世上也常有这种事,真是残酷。
ギンコ:例の杯だが。
/那个绿色酒盏。
先生:あっ。
/?
ギンコ:荒れはもともと普段の少年の祖母のものだが、虫でも人でもなくなっていた彼女は少年の目に映るためには、虫から授かったというあの杯を复建しかなかった。
そうすれば决して人には戻れなくなるが、俺は彼女の希望の基に虫にしたんだ。
だが、本当にそうしてよかったのかわからない。
虫の侧へ行くということは普通に死ぬことは违う。
虫とは、生と死の间にあるものだ。
人を指すもののようで物质(ぶっしつ)を指すもののようでもある。
死にながら生きているようなもの、それは一度きぎ瞬间の死より想像ぜする修罗だとはおもわんのか?すこしずつ人の心は摩灭されるそんなところへ行こうというのに、あいつは最后に见たとき、大事そうに晴れ着を着ていた、それ以上にごくで事情はそうあれもじゃないだろう。
/那原本是我说的少年的祖母的东西。
变得不是虫也不是人的她,为了能让那少年看到自己,就只有恢复虫授予她的那个酒盏。
虽然这么做的话就必定无法成为人了,我还是她所愿,帮她变成了虫。
但是,我不知道那样做是否真的对。
选择了做虫与普通的死不一样。
虫是存在于生死之间的「东西」,既可以说是「人」又可以说是「物质」。
是死亡的同时又活着的「东西」。
比起那只有一次的【死亡瞬间】来说,是难以想象的痛苦的修罗之道。
虽然她的意识一点点消失,还说要去那里。
但我最后见到她的时候,她还盛装打扮,没有比那再残酷的事了吧。
女:なにも来ないね。
いま、なにか音。
/啥都没有,刚才,那是什么?
男:来たぞ。
/来了。
男:なんだこりゃ。
/这是啥啊?
男:势い杀せ。
/一口气杀了它。
ギンコ:打つな、中に人がいる。
/不要,里面有人!
男:すり抜けしまったの。
/穿过去了。
男:人がいるぞ、赤い着物。
/里面有人,穿着红色的和服。
ギンコ:もう手遅れだったのか。
/已经为时已晚了吗?
男:おい、どうなっての、この大群。
/怎么有这么大一群啊。
男:こっちも。
/这里也是。
男:なんだこりゃ。
/这是啥啊!
先生:ギンコ、娘が见つかった、生きている。
ただし、「かんてん状」だったそうだ。
/银古,发现那姑娘了,还活着。
只是好象变成「凝脂状」了。
男:先生、娘がどうなったかい?/医生,那女孩怎么样了?
先生:海水であの绿のやつの成分は抜けたみたいだなあ。
うん、いま白玉状くらいかね。
/海水好象把那绿色的成分抽掉了。
现在变成白玉状了。
女:あの绿のやつの尸骸へ食いに鱼が集まってきてんだ。
/鱼都聚集过来吃那绿色东西的残骸了。
男の子:冲は鱼真っ黒だ。
/海面全是鱼。
都变得黑乎乎一片了。
女:あの娘はよいものを连れてきた。
/那姑娘给我们带来了好收成。
ギンコ:おい、闻こえるか?/喂,听得见吗?
いお:海へでたら沼が死んでゆくのが分かって。
自分が沼に解けて行くのすごく怖かった。
けど、沼が死んでゆくのが悲しかった。
/出了海我才知道,沼泽,沼泽会死。
我在沼泽里
溶解,好可怕,非常害怕。
但是,沼泽会死,好悲伤。
ギンコ:あれは数万年は活きている。
お前はその最后の旅にとうこうしたわけか。
会えてよかったなあ。
/它已经存在了数万年,是你陪它走完了最后的旅程。
能遇见它真好。
先生:やあ、いお。
/小庵。
いお:あだしの先生。
/化野医生。
先生:おお、今日も大量だなあ。
/今天的收成也很不错啊。
いお:ええ、远方(えんぽう)の鱼も集まってきてるんです。
沼の尸骸を食べてこんなに大きく。
/恩,远方的鱼都聚集过来了,沼泽的尸骸把它们喂得那么壮实。
先生:髪、すっかり黒くなったなあ。
/头发,变黑了呢。
いお:ええ、だからもう水の中で息はできないだけど。
もう、それでいいの。
沼の死んだこの海で自分の力で活きていきたい。
/嗯,已经不能再水中呼吸了。
但是,已经没关系了。
我想在这片沼泽死去的海边靠自己的力量活下去。
ギンコ:また沼だ。
一二三四。
浮上しながら进んでたのは子孙を残すためだったんだなあ。
/又是沼泽。
一二三四。
一边上浮一边前进,是为了留下子孙吧。
ヌイ:沼は生まれやがて淀(よど)にその懐に筑き続けた宇宙の秀栄には自らの足を持ち、动き始める。
/沼泽诞生,然后沉淀。
其自身孕育出的天地到了灭亡之时会找到代为移动的双足,开始漂移。
虫师第六集
露くを吸う群
ヌイ:今日も日が升り、また沈む。
朝咲く花が首から落ちる。
今日も日が沈み、また升る。
辺り一面花が咲く。
けれど、昨日とは别の花。
ギンコ:おい、まだつかねえのか?
凪(なぎ):もうじきですよ。
あのう、医者の先生が绍介してくれたってことはあなたもそうなんですよね。
ギンコ:いいや、虫师でんだ。
露骨に不安ごろなのよ。
话を闻いて感じじゃ、确かに俺の范畴だや。
凪:ごめんなさい。
初めて闻いたもんから。
あっ、见えました。
(记忆再生)
凪:あこや、知ってるか?海の向うにいけば広くてきれいな土があってみんな幸せに暮らしてるんだ。
いつか行こうよ、连れててやれよ。
だからそんな颜してるなよ。
あこや:うん。
凪:そうそう。
ギンコ:なあ、なんで岛がとまり见てんだ。
凪:じき潮が変わるんだよ。
ここらは复雑な潮目になってて流れも速く强い。
岛に入れるのは大潮の日。
仅かな时间なんだ。
ギンコ:なるほど。
简単には入るそうにゃ。
凪:头気をつけてください。
ギンコ:お前さん、渔师かなんか?
凪:この岛に渔师はいない。
月に一度しか安全に船を岛に出せる日があるからね。
ギンコ:岩しかないなあ。
凪:うん、土が少なくて贫しい岛なんだよ。
皆なんとか生きてる。
「生き神」を心の支えにね。
ギンコ:生き神?
凪:ああ、人だ。
隠れて。