日本における捕鲸と鲸食文化
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「日本における捕鯨と鯨食文化」
浜口尚
(園田学園女子大学短期大学部)
日本の兵庫県尼崎市にある園田学園女子大学の教員をしている浜口尚です。本
日は鯨食文化の伝統がある蔚山広域市での「国際鯨シンポジウム」にお招きいただきまして、ありがとうございます。
私は文化人類学を教えており、日本とカリブ海地域の捕鯨文化、鯨食文化を研究
対象としています。これから、「日本における捕鯨と鯨食文化」という題で発表します。
本日の発表はこの画面のとおりです。まず日本における捕鯨の歴史から始め、次に日本の捕鯨の現況を述べ、さらに日本における鯨食文化を取り上げます。最後に今回の発表をまとめます。
1. 日本捕鯨の歴史
日本の捕鯨の歴史を簡単に紹介します。鯨類は一般的には体長3, 4m以上のものが「鯨」、それ以下のものが「イルカ」と呼ばれています。初期の鯨類の利用は、捕獲・解体などを比較的簡単に行なえる小さな鯨類、すなわちイルカ類の利用から始まっ
たと考えられています。
石川県にある真脇遺跡から大量のイルカ骨(カマイルカ、マイルカ)が出土しており、その中には石槍の先が刺さった骨もあります。これらのイルカ骨の分析から、イルカ
類が少なくとも縄文時代前期(紀元前3000-4000年)には捕獲され、食料として利用されていたことがわかります。
では、ではイルカのような小型鯨類ではなく大型鯨類の利用はどのようにして始まったのでしょうか?
大型鯨類の利用は「寄り鯨」(座礁鯨、漂着鯨)の利用から始まったと考えられています。寄り鯨の利用には高度な捕獲技術を必要としないからです。寄り鯨の利用から大量の肉と脂を供給する鯨のもつ魅力を知った人々は、次の段階では積極的に捕
鯨に出かけるようになります。なぜならば、待つだけでは次の寄り鯨の機会がいつになるかわからないからです。
かつて日本近海はセミクジラやコククジラなどの回遊路にあたっており、これらの鯨は泳ぐのが遅く、手漕ぎの小舟で簡単に追いつくことができ、捕獲するのが比較的容易な鯨類でした。当然、これらの鯨が積極的な捕鯨の対象となりました。
1570年代に(現在の愛知県)伊勢湾一帯において、手投げ銛を用いて鯨類を突き捕る「突き捕り法」と呼ばれる捕鯨法が始まりました。この突き捕り法は一定の成果をもたらしました。しかしながら、追跡している鯨に逃げられたり、銛を打ち込んだにもか
かわらず、鯨が海中に没してしまうなど、捕獲効率はあまりよくありませんでした。
捕獲効率改善ための試行錯誤の後、1675年に(現在の和歌山県)太地において海中に入れた網の中に鯨類を追い込み、銛で捕殺する「網取り法」が創出されました。この網取り法によって、捕獲効率は随分高まりました。この網取り法はその後200年間用いられました。
1878(明治11)年、太地において鯨捕り111人が捕鯨中に遭難死する大惨事が起こりました。その結果、網取り法は時代遅れであることがわかり、網取り法は終焉の時
を迎えました。そして、網取り法にかわる新しい捕鯨技術への模索が始まりました。その模索は20年間続きました。
1899(明治32)年、ノルウェーから捕鯨砲を装備した高速捕鯨船によって鯨類を捕
殺する「ノルウェー式捕鯨」(近代型捕鯨)を導入しました。このノルウェー式捕鯨(近代型捕鯨)により、従来は捕獲不可能であったナガスクジラなどの捕獲が可能となり、日本は新しい捕鯨の時代入りました。
明治末期から大正、昭和のはじめにかけて(20世紀の初め)、ノルウェー式捕鯨(近代型捕鯨)は日本中に広がり、多くの新しい捕鯨基地が建設されました。その後、日本近海においてノルウェー式捕鯨技術に熟達した日本人は1934(昭和8)年、南氷洋に進出していきました。
第二次世界大戦が終わった翌年の1946(昭和21)年、日本は南氷洋での捕鯨を再開しました。南氷洋産の鯨肉が第二次世界大戦後の食料難に苦しんでいた日本人の生命を救ったのでした。当時、鯨肉は日本人の動物性タンパク質摂取量の47%を占めていました。
その後、1970年代に西洋社会において反捕鯨運動が始まりました。日本においても国際的な圧力の下、1988年にいくつかの鯨については商業捕鯨の一時停止が実施されました。このようにして捕鯨の一時代は終わりました。
2. 日本捕鯨の現況
次に日本における捕鯨の現況の話に移ります。現在、世界に存在している85種の鯨類のうち、13種類については国際捕鯨取締条約によって商業捕鯨が一時停止されています。残りの72種についは捕獲が可能です。
日本においては、8種の鯨・イルカ類が年間1万5000頭程度、農林水産大臣および関係道県知事の管理の下、3種類の漁法、すなわち小型沿岸捕鯨、突きん棒漁、追い込み漁によって捕獲されています。もちろん、これらのほとんどは食用に供されます。
2004年の捕獲実績、1万5827頭。以下、その3漁法をみていきます。
まず、小型沿岸捕鯨を取り上げます。
これが捕鯨の伝統をもつ4コミュニティー、網走、鮎川、和田、太地を印した地図です。小型沿岸捕鯨はこれらの地域の沖合い海域で実施されています。
小型沿岸捕鯨とは50トン未満の捕鯨船で捕鯨砲を用いて鯨類(ツチクジラ、マゴン
ドウ、ハナゴンドウ)を捕獲する漁法です。現在、全国で5隻の捕鯨船が稼動中です。捕鯨の伝統がある和歌山県の太地、千葉県の和田、宮城県の鮎川、北海道の網走を母港として操業しています。
突きん棒漁とは、漁船の舳先から手投げ銛で鯨・イルカ類を突き捕る漁法です。東
北地方の太平洋側でのイシイルカ漁が中心です。スジイルカ、ハナゴンドウ、ハンド
ウイルカ、マダライルカ、マゴンドウ、オキゴンドウもこの漁法によって捕獲されています。
追い込み漁とは、鯨・イルカ類を漁船で取り囲んで湾内に追い込み、生け捕りにす
る漁法です。現在、定期的に追い込み漁が実施されているのは和歌山県太地町だ
けです。マゴンドウ、ハナゴンドウ、スジイルカ、ハンドウイルカ、マダライルカ、オキゴンドウなどがこの漁法によって捕獲されています。
次は鯨類捕獲調査の話です。国際捕鯨取締条約によって商業捕鯨が一時停止されている13種類の鯨についても科学研究目的の捕獲は可能です。資源管理のため