物语文学

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一物语文学

物語:作者の見聞または創造を基礎とし、人物・事件について叙述した散文の文学作品。

物語の種類:1、伝奇物語→『竹取物語』、『源氏物語』

2、歌物語→『伊勢物語』、『大和物語』(姨捨山)

3、歴史物語→『栄華物語』、『大鏡』(『今鏡』『増鏡』)

4、軍記物語→『平家物語』、『保元物語』

5、擬古物語→『松浦宮物語『わが身にたどる姫君』普通、対象として平安時代のつくり物語、歌物語及び鎌倉時代のこれらの模倣作品(擬古物語)をいう。物語文学は『竹取物語』を開祖とすることで平安時代の十世紀初頭に発生したとみられるが、それは物語文学の起源について言及した最初のものといえる『源氏物語』「絵合わせ」の巻の「物語のいで来はじめの親なる竹取の翁」という発言によっている。

二、物语文学的发生

1、それ以前から存在していた古代民間伝承

2、中国六朝・隋唐の漢文伝奇の影響

3、藤原摂関政治への移行による公的、男子官僚的、形式的な漢文文化の相

対的な意味での後退と後宮文化の発展に伴う私的、女性的、現実的意識

の前進

4、仮名文字の発明流布などの歴史的諸条件によってはじめて古来の伝承の

型によりながら次第に現実の世相や思想、感情をもった人間像を日常語その

ままで文字にあらわすことが可能となり、物語は豊かな文学性を持つことが

できるようになった。

竹取物语

1、竹取物語の成立と作者

9世紀後半~10世紀の末ごろ 作者未詳 男性源

順みなもとのしたごう・源みなもと融とおる・

僧正遍昭そうじょうへんじょうなど、儒学・経学・仏典・漢籍・和歌・庶民の生活にも理解のあった人。

2、竹取物語の内容

かぐや姫の生い立ち、五人の貴公子の求婚譚、帝の求愛、かぐや姫の昇天、富士山の由来という部分からなっているが、なかでは求婚譚の部分には、豊な創造力が感じられる。

3、文学的な価値

はじめて、現実的な人物の言動がその内面心理や社会の実相にふれて描かれた新しい物語文学が生まれた。

現実性と伝奇性、現実と理想、醜さと美しさ、滅びゆくものと永遠なるものなど対照的な要素を巧みに取り混ぜた構成がなされ、古い伝承の上に立ちながら、それまでには見られなかった「物語の出で来はじめの祖」(物語文学の元祖)と言われる、新しい型の文学作品となっている。

4、 作品研究

1 『竹取物語』と中国文学

『漢武帝内伝』→「神仙譚」

①(神仙を求める武帝の宮に)あらかじめ告知された月日(七夕の夜)に天上より仙人が来臨する→かぐや姫のもとに、まえもって宣告された八月十五夜に天上界より天人の迎えが来臨する。

② 西王母より授かった仙桃の実を残し、これを地上に植えよ

うとするが、三千年に一度実るという異郷の霊物と諭され断念する→かぐや姫は不死薬を天皇に与えたが、かぐや姫の昇天でそれを飲むのを諦める。 ③共に、光彩に満ちあふれた中を、群仙に囲まれた天人が降臨する。

④武帝は西王母より仙書を授かるが、仙才の骨法を欠くゆえに、後に消失す

る→帝はかぐや姫を通じて不死薬を授けるが、富士山でこれを焼却させる。 難題求婚譚・羽衣説話→『斑竹姑娘』・『捜神記』『捜神後記』

『竹取物語』 『斑竹姑娘』

石作皇子→仏の御石の鉢 領主の息子→金の釣鐘

車持皇子→蓬莱の玉の枝 富商の息子→玉の枝

右大臣安倍御主人→火鼠の衣 役人の息子→火鼠の皮衣

大納言大伴御行→竜の首の玉 臆病で嘘つきの若者→竜の頸の玉 中納言磯上麿足→燕の子安貝 傲慢な若者→燕の金の卵

仏の御石の鉢→『高僧法顕記』『水経注』『大唐西域記』など

蓬莱の玉の枝→『列子』

火鼠の衣→『隋書』『後漢書』『三国史・魏書』

竜の首の玉→『荘子』

2、『竹取物語』と日本古典文学

五、作品鑑賞

かぐや姫の誕生

今いまは昔むかし、竹取たけとりの翁おきなといふ者ありけり。野山のやま

にまじりて竹を取りつつ、

よろづのことに使つかひけり。名なをば、さかきの造みやつことなむ言いひける。その竹の

中に、もと光るひか竹なむ一ひと筋すぢありける。あやしがりて寄りて見るに、筒つつ

の中光

りたり。それを見れば、三寸さんずん

ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。翁い

ふやう、「われ朝あさごと夕ゆふごとに見る竹の中におはするにて知りぬ。子となり給

たま

ふべき人なめり。」とて、手にうち入れて家へ持ちて来きぬ。妻めの嫗おんな

にあづけて養やしなはす。うつくしきこと限りなし。いと幼をさなければ籠こ

に入れて養ふ。竹取

の翁、竹を取るに、この子を見つけてのちに竹をとるに、節ふし

をへだててよご

とに金こがね

ある竹をみつくることかさなりぬ。かくて翁やうやうゆたかになりゆく。

现代译文:

今となっては昔のことであるが、竹取りの翁という者がいたということだ。翁は野山に分け入っては竹を取って、いろんなことに使っていた。名前をさかきの造と言った。翁が取っている竹の中に、根元が光る竹があった。不思議に思って近寄って見ると、(竹の)筒の元が光っていた。それを見ると、三寸(約10センチ)ほどの人が、たいそうかわいらしい姿で座っていた。翁が言うことに、「私が毎朝毎晩見る竹の中にいらっしゃるので分かった。(私の)子におなりなさるはずの人であるらしい。」と言って、手の中に入れて(自分の)家へ持って来た。妻のばあさんに預けて養わせる(ことにした)。(その子

の)かわいらしいことはこのうえもない。たいそう幼いので籠かご

に入れて育てる。竹取のじいさんは、竹を取る時に、この子を見つけてからのちに竹を取る時に、節を隔ててどの節の間にも黄金が入っている竹を見つけることがたび重なった。こうして翁はだんだん金持ちになっていく。

一、次の漢字の読み方を記せ。

翁 筒 妻 養ふ 籠 黄金

二、次の文を文節に分けよ。

「手にうち入れて家へ持ちて来ぬ」。

三、文中に登場する人物を出現順に初出の形で示せ。

四、「野山にまじりて竹をとりつつ」を口語訳をせよ。

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