今昔物语
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影響
伝本のほとんどが江戸時代の書写で、 それらはすべて、鎌倉時代中期を下ら ない鈴鹿(すずか)本を祖本とするから、 中世にはほとんど流布しなかったらしい。 中世文学に直接的な影響を与えた形 跡もない。江戸時代に本朝部世俗篇の 一部が刊行されている。近代に入って、 芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ) がその説話を素材に『羅生門(らしょう もん)』『芋粥(いもがゆ)』などの小説を 書き、そのころからようやく文学的価値 が注目されるようになった。日本古代の 『人間喜劇』と呼ばれている。 谷崎潤一郎 などの近代作者にと大きな影響を与え ている。
各部、篇は、主題、素材によって説話を分類 配列し、全体が緻密(ちみつ)に構成されてい る。
文体
平易な漢字仮名交じり文その文体はあまり修 辞に凝らないものである。そのため、古文と しては比較的読みやすい部類に入る。一方、 擬態語の多様などにより、臨場感を備える。 芥川龍之介は「美しいなまなましさ」「野蛮 に輝いている」と評している。
『宇治大納言物語』を改訂増補強したものと考える場合、 作者は源隆国という話もある。
構成
平安後期の説話集。全31巻。ただし8巻・ 18巻・21巻は欠けている。約1000余りの 説話が収録されている。
巻1~5を天竺(てんじく)(インド)
巻6~10を震旦(しんたん)(中国)
巻11~31を本朝(日本)
3部に分け、各部をそれぞれ仏法、世俗の2篇 (へん)に分ける。
郭娇娇 王怀萱
背景
奈良時代後半に広がった仏教は、 社会の停滞や混乱が広まる中、不 安な人々の心をとらえるように なってきた。この結果,信仰を進 め、仏による救済を確信させるた めの説話が多く語られ、仏教説話 と呼ばれる。その上に、大作『今 昔物語集』が現れ、説話の種類を 豊富にした。
作者
『今昔物語集』の成立年代と作者は不明である。
内容と特徴
各説話は、「今ハ昔」の冒頭句、「トナム語リ伝ヘタルトヤ」の末尾句を もって、形式的統一が図られている。また、各部冒頭から、創始を語る 説話が年代順に配列されているから、3国の仏法と王法の歴史を示す 基本構想のあったことが認められる。こうして本書は、当時考えられる全 世界を説話によって描き出し、すべての事柄とできごとに統一と秩序を 与えようとする試みであった。その構想は、古代末期の価値観の動揺、 社会的行き詰まりが、意識的にも無意識的にも影響して生まれたと考え られる。説話の舞台は中央から辺境に及び、登場人物も国王や貴族か ら下層の老若男女、妖怪(ようかい)、動物と多様である。編者はおおむ ね旧(ふる)い価値観にたちながらも、従来の文学が目を向けることのな かった新しい世界を取り上げ、とくに、山林修行民間布教の聖(ひじり)、 武士、盗賊などの精神と行動を具体的に描き出している。したがって、そ の文学精神は古代的であると同時に、中世文学の出発を予感させる作 品ともなっている。また、即物的な漢字片仮名交じり文体は、叙情や人 間の微妙な内面を表現するには適していなかったけれども、非伝統的、 非貴族的な対象に対しては十分効果を発揮している。『平家物語』など の和漢混交文の先駆とみなされる。