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日銀緩和、名称様々「黒田ショック」「金融革命」日本産経新聞2013/4/12 0:32
日銀が黒田東彦(はるひこ)総裁の下で新たな金融緩和策を導入して、11日で1週間。新緩和策について市場では様々な「名前」が飛び交う。日銀が公式名称としたのは、市場に供給するマネーを量と質の両面で拡大する「量的・質的金融緩和」。しかし市場では衝撃の大きさから「黒田ショック」「金融革命」といった名前が浸透している。
市場の予想を裏切って、大胆な政策転換を打ち出した今回の緩和策。海外では英紙フィナンシャル・タイムズが日銀の変身を「金融革命」と好意的に評価。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がユーロ危機への対応でみせたマネー供給策になぞらえて、「黒田バズーカ砲」と呼ぶ声もある。
(きそからわかる黒田緩和)お金の「?」に答えます
お金はどう回る?黒田緩和って?
日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁が4日に大がか
りな「金融緩和」を決めた。これまでの2倍の量のお金
を世の中に流して、景気をよくしようというねらいだ。
その影響で、1ドル=100円寸前まで円安になったり、
株価が上がったりもしている。一体何が起こっているの
か。死角はないのか。「黒田緩和」を基礎から解説する。
■Q1日銀はどうやってお金を流すの?銀行の
資産を買ってお札で払う
Qそもそもお金はどうやって流れているの?
Aお金には、「お札」と「硬貨」がある。お札と呼
ばれる紙幣は「日本銀行券」が正式な名前だ。
お札は、
独立行政法
人の国立印
刷局が刷って、それを日銀が引き取る。
日銀は、銀行の資産を買って、お札で支払う。振込先は、各
銀行が日銀の中にもっている口座である「日銀当座預金」なん
だ。
銀行からみると、「日銀当座預金」にお札がたくさんたまっ
ても、無利子だったり、年0・1%しか利子がつかなかったり
して、もったいない。
そこで、銀行は「日銀当座預金」からお札を引き出して、個
人や企業に年1~2%で貸したり、日本政府が例えば10年間
毎年0・5%の利息を払いますよといって出している借用証(国
債)を買ったりするんだ。
日銀の当座預金から、銀行がお金を引き出した時点で、お札
は「発行」されたことになる。これまでに発行されて、世の中
に出回っているお札の量の残高は、2012年末時点で約87
兆円に達している。お札を補助する役割の硬貨は、4・5兆円
分流通している。
世の中に出回っているお札の量(日本銀行券発行高)と硬貨の量をあわせた「現金通貨」と、日銀当座預金に残ったままのお札(約47兆円)をあわせたものを、「マネタリーベース」っていうんだ。要するに、
日銀が出し入れしてコントロールできるお金の総額のことだよ。12年末時点でマネタリーベースは138兆円に達している。
Q世の中のお金の総量とは違うの?
A違う。マネタリーベースは、世の中に出回るお金の元手になる部分だ。
元手が膨らむ仕組みはこうだ。
例えば、銀行が、日銀当座預金から引き出したお金を元手に、A社に100万円を貸し出すとする。A社は、そのお金をB社への返済にあてる。B社が返してもらった100万円を銀行に預け入れる。すると、銀行はそれを使って、例えば90万円をC社に貸す――。これを繰り返せば、元手の何倍ものお金が個人や企業の手に渡るんだ。
企業や個人など、金融機関以外の民間の人たちが持つお金の総量を「マネーストック」というんだ。12年度は約1100兆円あるよ。昔は「マネーサプライ(通貨供給量)」といわれていたけど、日銀が08年に呼び方を「マネーストック」に統一した。
■Q2お金が増えるとどうなるの?銀行の貸し出しも増えそうだ
Qさっき、日銀は銀行の資産を買って、お札で払うって言ってたけど、何のためにやってるの?
A日銀は主に、銀行が大量に持っている「国債」を買い、各銀行の「日銀当座預金」にお札を振り込んでいる。
日銀ができるのは、こうやって「日銀当座預金」の量を調節するところまでだ。でも、それに応じて、銀行も、引き出すお金の量を変化させるから、波及効果が出る。日銀が「日銀当座預金」のお金の量を調節する影響が、さざ波のように広がって、世の中に出回るお金全体(マネーストック)に影響を与えるんだ。
Qそれで「黒田緩和」っていうのは何なの?
A黒田東彦(はるひこ)総裁が4日に打ち出した大規模な金融緩和のことだよ。日銀が世の中に出すお金の量である「マネタリーベース」を今後2年で2倍にするんだ。
12年末時点のマネタリーベースは138兆円あって、いまでも過去最大の量がある。これを14年末に270兆円にする。白川方明(まさあき)・前日銀総裁時代は10年10月に約99兆円だったマネタリーベースが、13年3月までに約40兆円増えただけだった。黒田総裁は2年で132兆円も増やすんだ。
Q一気に2倍にするって、一体どうするの?
A簡単にいうと、今もやっている銀行からの買い取りを、劇的に増やすんだ。国債や投資信託、そして不動産に投資する不動産投資信託をじゃんじゃん買って、日銀の保有量をいまの2倍に引き上げる。それで「日銀当座預金」に流すお金を、いまの残高の47兆円から175兆円まで増やすんだ。
Qそうすると、どういう効果が出るの?
A銀行から見ると、いまの3~4倍の量のお札が、自分たちが日銀内にもっている「日銀当座預金」に積み上がることになる。
銀行は、企業や個人にお金を貸す量を大きく増やさざるをえないだろう――というのが日銀の予想だよ。世の中でぐるぐる回るお金の量(マネーストック)も大きく増えることになって、物価が上がり、景気がよくなっていくことを日銀は期待しているんだ。
■Q3「空前の緩和」で景気は?円安進み悪化の可能性も
Q「黒田緩和」が発表されただけで、円安・株高になっているのは、なぜ?
A日銀が、国債を大量に買うと言っているから、国債価格は上昇(金利は低下)していくと、みんなが予想しているんだ。
円をもっている人にとっては、円を保有していることで得られる利回りが下がることを意味するんだ。
だから、円を売って、より利回りのいいドルやユーロを買おうとするんだ。「黒田緩和」の発表前には、円相場は1ドル=92円台だったけど、いまは4年ぶりの円安水準である1ドル=100円の寸前まで円売りが進んでいるよ。