日语美文欣赏[1]
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1忍冬?冬に耐えて咲かせた花
ニンドウともいいます
忍ぶ冬…冬でも、寒さに耐えて、葉を落とさないから、こう書くのだそうです。
すいかずらと呼ぶのは、水をよく吸う蔓だからという説、花の根本にある蜜を子供たちが吸ったからという説などがあります。
またの名を金銀花。
雪のように真っ白な花が、だんだん黄色味をおびてくるので、金と銀の花が一緒に咲いているように見えるからです。
寒い冬を耐え忍んで、ついには金と銀の花を咲かせるなんて、素晴らしいですね。
この花を思えば、つらいことも乗り越える勇気が湧いてくるようです。
忍冬·迎寒怒放的花
忍冬,忍耐寒冬……即便是在严冬,仍然不凋零,傲寒怒放,忍冬花因此而得名。
忍冬花又名“吸水草”。
有人说是因为它的藤蔓有很强的吸水能力,也有传说是花蕊部储藏着花蜜,常被孩子们采来吸食等等。
它又名“金银花”。
据说是因为本来雪白的花瓣,会渐渐变成淡黄色,远远看去,就好似金子和银子做成的花瓣开在一起,因此而得名。
傲雪独立,又开出金银般的花朵,真是让人叫绝,让人惊叹!
想到这花,不禁从心中涌出一种力量,让我们去迎接严寒、迎接挑战。
【词汇空间】
忍ぶ(しのぶ):「他動詞五段」忍耐,忍受
耐える(たえる):「他動詞一段」忍耐,忍受
蔓(かずら):「名詞」藤蔓
帯びる(おびる):「他動詞一段」带有,含有
乗り越える(のりこえる):「自動詞一段」超越,克服
湧く(わく):「自動詞五段」涌出
2刹那·一瞬の宝
梵語のKsanaの音を写したもので、仏教の時間単位です。
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指を一回弾く時間が六十五刹那だとか、七十五分の一秒のことだとか、いろいろ説がありますが、とにかく、本当に短い時間のことです。
でも、この短い時間のつながりが、私たちの一生なのです。
時間は、すべての人に等しく与えられた財産だといわれます。
使っても使わなくても、消えていってしまって、決して貯めておけない。
もし、毎日決まって二十四万円もらえば、使っても使わなくても一日で消えていってしまうとしたら...
みんな、必死に使いませんか。
刹那の時間も、大切な財産。
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あなた次第で、それを、きらめく宝石に変えることだって、できるのです。
刹那·一瞬间的财富
刹那,由梵语Ksana谐音而来,是佛教的时间单位。
有的说,弹指间为六十五个刹那,也有说,一个刹那为七十五分之一秒。
虽然说法不一,但总之,一刹那真的是极短的一段时间。
刹那虽短,但是我们的一生,就是由这无数个刹那连接而成。
时间,是上帝公平地给予每个人的一笔财富。
时间,无论你用还是不用,它都会不断前行,不会为任何人停留,不会为任何人积攒。
试想,如果是每天固定地给我们二十四万元现金,无论你用还是不用,它都会在一天之内消失的话,你会怎么做呢?
是不是拼了命,也要把它用完呢?
其实,刹那,也同样是一笔宝贵的财富。
这无数个刹那给了你,由你支配。
是把它变成粪土,还是变成金山,就看你的了。
【词汇空间】
刹那【せつな】:?名詞? 一刹那
つながり:「名詞」連接
等しい【ひとしい】:「形容詞」イコール、相等、等同于
必死に【ひっし】:「副詞」拼命地
きらめく:「副詞」闪耀
3蓮華?泥より出でて、泥に染まらず
「蓮」の花のことです。
~ひーらいたひーらいた何の花がひーらいたれんげの花がひーらいた~
わらべうたで歌われている蓮華は、この蓮のことだそうです。
春に咲く蓮華草は、もともとはゲンゲンと呼ばれていました。
蓮の花に似ていることから、蓮華草と呼ばれるようになったそうです。
鍋物の時などに使う散り蓮華も、形が蓮の花びらに似ているところから、こう呼ばれるようになりました。
「泥より出でて、泥に染まらず」…濁った泥の中で育ったにもかかわらず、信じられないほど清らかで美しい花を咲かせる蓮の花。
自分の不遇を嘆きたくなった時には思い出してみるといいかもしれません。
こんな花もあることを…
莲花·出淤泥而不染
莲花,莲之花。
“开啦,开啦,什么花开啦?莲花开啦!”
这首童谣里唱的就是莲花。
据说春天开的“紫云英”,由于花朵似莲花,又得名“莲花草”。
吃火锅时用的汤匙,也是由于形如莲花,因此又得名“莲花匙儿”。
“出淤泥而不染”——从淤泥的泥浆中生长出来,却能如此的清丽纯洁,让人难以置信。
当我们面对挫折,为自己的命运而唉声叹气之时,就让我们想想这莲花吧——世间居然也能有如此高洁之花朵。
【词汇空间】
蓮華(れんげ):「名詞」莲花,荷花
童歌(わらべうた):「名詞」童谣
鍋物(なべもの):「名詞」火锅
散り蓮華(ちりれんげ):「名詞」汤匙
花弁(はなびら):「名詞」花瓣
4破晓月
有明の月·振り向けばそこに
有明とは月がまだ残っているのに明けていく空のことです。
そして有明の空に残っている月が有明の月。
十六夜以降の月のことをさすそうです。
すっかり影が薄くなって、透けて見えそうなほど儚い有明の月は、切ない恋の思いをいっそうかきたてるものとして、よく和歌に詠まれています。
どうしても明るく染まりゆく空や昇る太陽の方にめがいきますが、そんな中で西の空を振り返り、消えゆく月を見つめる瞳…なんてやさしい瞳でしょうか。
いつも前ばかり見ていないで、たまには後ろを振り返ってあげてください。
ずっと、あなたを見守っている眼差しに気づくはずです。
破晓月·就在回首处
月亮还挂在天边,天空却开始破晓。
这时的月,就是破晓月。
一般指阴历十六以后的月亮。
月亮几乎淡尽,近似透明的虚无的月,人们在渲染一段苦闷的恋情之时,常将此月写于诗中,反复吟唱。
我们总是喜欢在黎明之时,遥望东方,去赞叹那染红天边的朝霞,去歌颂那徐徐升起的朝阳。
然而,那转向西方,凝望渐尽的残月的眼眸,也是多么的沉着与温柔啊。
是啊,不要只顾朝前,匆匆赶路,让我们时不时地回过头,看看那走过的身后。
那里,一定有一个眼神,在一直守望着你。
【词汇空间】
有明(ありあけ):「名詞」尚有残月的黎明
以降(いこう):「名詞」之后
儚い(はかない):「形容詞」虚幻的
書き立てる(かきたてる):「他動詞一段」例举
染まり行く(そまりゆく):「自動詞五段」染红
日文晨读短文精选欣赏(1)
「木」に対応する方角は東、いろは青、季節は春。
「火」は南、朱(しゅ)、夏。
「土」は中央で、色は黄色、季節は土用としました。
「金」は西、白、秋。
そして「水」は北、黒(玄げん)、冬。
ここから、青春、朱夏、白秋、玄冬という言葉ができ、人生にあてはめられるようになったということです。
いまでは、「一生青春」という人もいるぐらいで、青春以外は、ほとんどつか
われなくなりましたが、青春の次には、朱い(あかい)夏がまっていたのです。
じんせいによって季節の色のイメージが違うように、青い春だけに拘ることはないのかもしれませんね!
あてはまる自五适用,套用
土用(どよう)名指立春,立夏,立秋,立冬前的十八天
玄(げん)名黑色深褐色
拘る(こだわる)自五拘泥
日文晨读短文精选欣赏(2)
水面に桜の花びらが舞い散って、筏(いかだ)のように流れていく。
そんな様子を花筏といいます。
美しい春の風景ですね。
咲いている花を愛(め)でることは誰でもしますが、散る花、散った花を愛でる人は少ないかもしれません。
桜吹雪(さくらふぶき)、花の雨、飛花、そして葉桜。
その時々の桜を、人々は言葉に写して、愛してきました。
どんな姿になろうと、桜であることに変わりはないのです。
~散る桜残る桜も散る桜~
良寛和尚の辞世の句の一つつです。
そう、みんな桜。
咲こうとも散ろうとも、愛すべきさくらです
筏(いかだ)名木排木筏
愛でる(めでる)他一喜爱
桜吹雪(さくらふぶき)名形容樱花纷纷飘落的样子
葉桜(はざくら)名樱花落后出新芽的樱枝
辞世の句(じせいのく)名临终绝句
卖火柴的小女孩(日文版)
マッチ売りの少女
The Little Match-Seller
ハンス・クリスチャン・アンデルセンHans Christian Andersen
大久保ゆう訳
それは、ひどく寒いおおみそかの夜のことでした。
あたりはもうまっくらで、こんこんと雪が降っていました。
寒い夜の中、みすぼらしい一人の少女が歩いていました。
ボウシもかぶらず、はだしでしたが、どこへ行くというわけでもありません。
行くあてがないのです。
ほんとうは家を出るときに一足の木ぐつをはいていました。
でも、サイズが大きくぶかぶかで、役に立ちませんでした。
実はお母さんのものだったので無理もありません。
道路をわたるときに、二台の馬車がとんでもない速さで走ってきたのです。
少女は馬車をよけようとして、木ぐつをなくしてしまいました。
木ぐつの片方は見つかりませんでした。
もう片方は若者がすばやくひろって、「子供ができたときに、ゆりかごの代わりになる。
」と言って、持ちさってしまいました。
だから少女はその小さなあんよに何もはかないままでした。
あんよは寒さのために赤くはれて、青じんでいま
す。
少女の古びたエプロンの中にはたくさんのマッチが入っています。
手の中にも一箱持っていました。
一日中売り歩いても、買ってくれる人も、一枚の銅貨すらくれる人もいませんでした。
少女はおなかがへりました。
寒さにぶるぶるふるえながらゆっくり歩いていました。
それはみすぼらしいと言うよりも、あわれでした。
少女の肩でカールしている長い金色のかみの毛に、雪のかけらがぴゅうぴゅうと降りかかっていました。
でも、少女はそんなことに気付いていませんでした。
どの家のまども明かりがあかあかとついていて、おなかがグゥとなりそうなガチョウの丸焼きのにおいがします。
そっか、今日はおおみそかなんだ、と少女は思いました。
一つの家がとなりの家よりも通りに出ていて、影になっている場所がありました。
地べたに少女はぐったりと座りこんで、身をちぢめて丸くなりました。
小さなあんよをぎゅっと引きよせましたが、寒さをしのぐことはできません。
少女には、家に帰る勇気はありませんでした。
なぜなら、マッチが一箱も売れていないので、一枚の銅貨さえ家に持ち帰ることができないのですから。
するとお父さんはぜったいホッペをぶつにちがいありません。
ここも家も寒いのには変わりないのです、あそこは屋根があるだけ。
その屋根だって、大きな穴があいていて、すきま風をわらとぼろ布でふさいであるだけ。
小さな少女の手は今にもこごえそうでした。
そうです!マッチの火が役に立つかもしれません。
マッチを箱から取り出して、カベでこすれば手があたたまるかもしれません。
少女は一本マッチを取り出して――「シュッ!」と、こすると、マッチがメラメラもえだしました!あたたかくて、明るくて、小さなロウソクみたいに少女の手の中でもえるのです。
本当にふしぎな火でした。
まるで、大きな鉄のだるまストーブの前にいるみたいでした、いえ、本当にいたのです。
目の前にはぴかぴかの金属の足とフタのついた、だるまストーブがあるのです。
とてもあたたかい火がすぐ近くにあるのです。
少女はもっとあたたまろうと、だるまストーブの方へ足をのばしました。
と、そのとき!マッチの火は消えて、だるまストーブもパッとなくなってしまい、手の中に残ったのはマッチのもえかすだけでした。
少女は別のマッチをカベでこすりました。
すると、火はいきおいよくもえだしました。
光がとてもまぶしくて、カベがヴェールのように透き通ったかと思うと、いつのまにか部屋の中にいました。
テーブルには雪のように白いテーブルクロスがかかっていて、上にごうかな銀食器、ガチョウの丸焼きがのっていました。
ガチョウの丸焼きにはリンゴとかんそうモモのつめ物がしてあって、湯気が立っていてとてもおいしそうでした。
しかし、ふしぎなことにそのガチョウが胸にナイフとフォークがささったまま、お皿から飛びおりて、ゆかをよちよち歩き出し、少女の方へ向かってきました。
そのとき、またマッチが消えてしまいました。
よく見ると少女の前には、冷たくしめったぶ厚いカベしかありませんでした。
少女はもう一つマッチをすると、今度はあっというまもありませんでした。
少女はきれいなクリスマスツリーの下に座っていたのです。
ツリーはとても大きく、きれいにかざられていました。
それは、少女がガラス戸ごしに見てきた、どんなお金持ちの家のツリーよりもきれいでごうかでした。
ショーウィンドウの中にあるあざやかな絵みたいに、ツリーのまわりの何千本もの細長いロウソクが、少女の頭の上できらきらしていました。
少女が手をのばそうとすると、
マッチはふっと消えてしまいました。
たくさんあったクリスマスのロウソクはみんな、ぐんぐん空にのぼっていって、夜空にちりばめた星たちと見分けがつかなくなってしまいました。
そのとき少女は一すじの流れ星を見つけました。
すぅっと黄色い線をえがいています。
「だれかが死ぬんだ……」と、少女は思いました。
なぜなら、おばあさんが流れ星を見るといつもこう言ったからです。
人が死ぬと、流れ星が落ちて命が神さまのところへ行く、と言っていました。
でも、そのなつかしいおばあさんはもういません。
少女を愛してくれたたった一人の人はもう死んでいないのです。
少女はもう一度マッチをすりました。
少女のまわりを光がつつみこんでいきます。
前を見ると、光の中におばあさんが立っていました。
明るくて、本当にそこにいるみたいでした。
むかしと同じように、おばあさんはおだやかにやさしく笑っていました。
「おばあちゃん!」と、少女は大声を上げました。
「ねぇ、わたしをいっしょに連れてってくれるの?でも……マッチがもえつきたら、おばあちゃんもどこかへ行っちゃうんでしょ。
あったかいストーブや、ガチョウの丸焼き、大きくてきれいなクリスマスツリーみたいに、パッと消えちゃうんでしょ……」少女はマッチの束を全部だして、残らずマッチに火をつけました。
そうしないとおばあさんが消えてしまうからです。
マッチの光は真昼の太陽よりも明るくなりました。
赤々ともえました。
明るくなっても、おばあさんはいつもと同じでした。
昔みたいに少女をうでの中に抱きしめました。
そして二人はふわっとうかび上がって、空の向こうの、ずっと遠いところにある光の中の方へ、高く高くのぼっていきました。
そこには寒さもはらぺこも痛みもありません。
なぜなら、神さまがいるのですから。
朝になると、みすぼらしい服を着た少女がカベによりかかって、動かなくなっていました。
ほほは青ざめていましたが、口もとは笑っていました。
おおみそかの日に、少女は寒さのため死んでしまったのです。
今日は一月一日、一年の一番初めの太陽が、一体の小さななきがらを照らしていました。
少女は座ったまま、死んでかたくなっていて、その手の中に、マッチのもえかすの束がにぎりしめられていました。
「この子は自分をあたためようとしたんだ……」と、人々は言いました。
でも、少女がマッチでふしぎできれいなものを見たことも、おばあさんといっしょに新しい年をお祝いしに行ったことも、だれも知らないのです。
だれも……
また、新しい一年が始まりました。