万叶恋歌ー椿の章ー 语り:石田彰 (中日对照)

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万叶恋歌-樁之章
朗读者 石田彰

Track 01 寄语听众
自古以来就被广为传唱的《万叶集》,想必你多少也读过了吧。什么?没读过?喂喂,你也该给我长进些了吧。下面要开始讲述的,就是以《万叶集》中的和歌为脚本的爱情故事,为了让你也能明白,我会好~好~地教你的,做好准备吧你!只准听我的声音。可以吧。明白了吗?
HoneyBee CD Collection。万叶恋歌—椿之章。
闭上眼睛的话,这就是我们两人的世界。

トラック1 貴方へ
昔からたくさんの人に読まれ続けてきた万葉集、お前も読んだことぐらいはあるだろう。何?読んだことない?!おいおい、しっかりしてくれよ。今から始まるのは万葉集の和歌を基にした恋物語。お前にも分かるように、俺がしっかりと教えてやるから覚悟しとけぇ!俺の声だけを聞け。いいな。分かったか?
HoneyBee CD Collection 万葉恋歌―椿の章―
目を閉じれば、もう俺たちだけの世界だ。

Track 02 初恋的女孩
我有一个无法忘记的初恋女孩。第一次相遇是我去外婆家玩的时候,那是一个到处都是雪的地方。
“要是堆个雪人的话外婆也会开心吧,哈~~好期待呀。啊…~~可是我自己没办法把头装上去。恩…嘿咻……哎~,果然一个人还是搬不动。怎么办呢?……诶?哦!女孩子。”
“那个,你是哪儿的?从哪里来的?这个?这个啊,因为雪人的头太重了,我搬不起来……唉!~你要来帮我吗?!”
『侬把稻捣,手皴裂了;少爷今夜来,拉手叹息瞧。』
今夜,丽人也会怜悯地牵着这双皴裂的手而悲伤吧。
“嘿~咻~哈哈~做好啦!多亏了你的帮忙,雪人总算完成啦~谢谢你啊!下次再一起堆雪人吧,说定喽!来拉勾勾。嘿嘿,妈妈说过约定的时候就要拉勾勾。啊,等一下,你要去哪儿?”
啊……走掉了。唉,这是什么?好漂亮的胸针,像山茶花一样。是那个女孩的吧……”
(闹钟音)
“啊~(哈欠兼懒腰)~已经早上了啊。好久没有梦到初恋的女孩了。她是不是还记得呢?不,只是见过一面而已,已经忘记了吧……”
忽然,放在桌子上的山茶花胸针映入了眼帘。女孩离开的时候,掉落的这个山茶花胸针。不管怎样,好像是被遗忘的东西了。
“一直保存着初恋对象的物品,还真是没出息啊。话说,现在可不是考虑这种事情的时候!现在几点了?糟糕!今天可是很重要的,不快点的话~!”
我立刻跳出被窝,穿上校服后,抓起书包和胸针就冲向学校了。

トラック2 初恋の女の子
俺には忘れられない初恋の女の子がいる。出会ったのは雪が多い地方にある母親の

実家へ遊びに行った時のことだった。
「雪だるま作ったらおばあちゃん喜んでくれるかな~ふんふん、楽しみ。あ、ああ、でも一人じゃ頭が乗っからないよ。ん、んんん、あ~ああ、やっぱり一人じゃ持ち上がらない。どうしよう?……えっ、ええ、女の子!」
「ねぇ~どこの子?どこから来たの?これ?あのね、雪だるまの頭が重くてね、持ち上がらないの……へへい?へい!手伝ってくれるの?!」
---稲搗けば かかる我が手を今夜もか 殿の若子が 取りて嘆かむ---
あかぎれるこの手を、今夜も美しい人がとって、可哀相だと悲しむのだろう……
「んん、できた!君が手伝ってくれたから雪だるま完成した~!ありがとうねぇ!まだ一緒に雪だるま作ろう。絶対だよ!約束の指きり。へへえ、お母さんが約束する時はこうするって教えてくれたんだ。あっ、待って、どこ行くの?ああ、行っちゃった。ええ、何これ?あっ、綺麗なブローチ、椿の花みたい。あの女の子のものかなぁ……」
(時計の音)
「あああ~んん、もう朝か。初恋の女の子が夢に出てくるなんて、久しぶりだな。向こうは覚えてるのかなぁ。いや、一回しか会ったことないし、もう覚えてないだろうな……」
ふと、机に置いてある椿の花のブローチが目に留った。女の子が帰った後、椿の花のブローチが落ちていた。どうやら忘れものらしい。
「初恋の人のものをずっと取っておくなんて、女々しいよなぁ。って、こんなこと考えてる場合じゃない!いま何時だ?ヤ~バイ!今日は大事な日だった。早く行かないと!」
俺は急いで布団から飛び出し制服に着替えると、カバンと椿の花のブローチを掴んで、学校へと急いだ。

Track 03 怀念的心情
今天,是身为学生会长的我在全校师生面前为新学期致辞的日子。等我赶到体育馆时,学生们都已队列整齐了。我一边用余光扫视着周围,一边走入了后台。
“啊,对不起。没能准时起来。”
“什么?已经轮到我了?”
聚集在后台的其他学生会成员一边说着“快点”一边推着我的背。我直接冲到了台。学生、老师、在体育馆内所有人的目光一下集中到我身上。
“各位,早上好。还有谁沉浸在懒散的暑假中吗?不过,这学期有文化祭,可没时间偷懒哦!马上就要开始进行准备,还靠大家多多支持啊!”
简单的演讲过后,我深深鞠了一躬。瞬间,体育馆里响起了热烈的掌声。
“哼,也就是这么回事。”
正当我准备下台的时候,正在拍手的学生中,一个女生吸引了我的注意。

我好像在哪里见过那个女生。
“走廊?食堂?不,不是……难道……不,可是……”
我怀疑自己的眼睛。她很像今晨梦中的那个初恋女孩。并不是记得特别清楚,只是,见到她的瞬间,我感到了久违的熟悉。为了再一次看清她的模样,我返回又握起了话筒。
“那边的女生,对,就是你。几年级的?”
“二年级啊。哪个社团的?”
“没加入?那么,你今天就进学生会。放学后我在学生会室等你。完毕。”
体育馆里一阵骚动。我没有理会,返回了后台。
命运这种事,真的有吗?她真的是我初恋的那个女孩吗?很在意她…想和她说话…直接见面,和她聊聊的话,或许就能知道些什么……
『海边根柔菅茅多;君可忘我,于君,我难忘却。』
因为有太多在乎的人,我可能差一点就要忘记你了……
今后,什么样的未来在等待着我们,我们之间命运的红线又会系在谁的小指,这些都还未知。

トラック3 懐かしい気持ち
今日は生徒会長の俺が全校生徒の前で新学期の挨拶をする日だ。体育館に着くと、もう生徒が並んでいる。俺はそれを横目に見ながら、舞台そでへとに入った。
「ああ~ごめん。目覚ましがならなかった。」
「何?もう出番なのかぁ?」
舞台そで集まっていたほかの生徒会役員に早くと背中を押される。俺はまっすぐ舞台へ進み出た。生徒、先生、体育館内にいる全員の視線が一斉に俺に集まる。
「みんな、おはよう。まだ夏休みでだれてる奴もいるか?でも、今学期は文化祭もあるし、だらけてる暇ないぞ!そろそろそっちの準備も進めていくから、みんなよろしくな!」
簡単な挨拶をして、俺は深くお辞儀をした。すると、体育館内から一斉に拍手が起こった。
「ふう、こんなんもんだろう。」
退場しようとしたその時、拍手をする生徒の中で、一人、目に留った女の子がいた。その女の子を俺はどこかで見たことがある。
「廊下?学食?いや、違う……まさか、いや、でも……」
俺は自分の目を疑った。彼女は俺が今朝夢で見た初恋の女の子によく似っている。性格に覚えているわけじゃない。でも、彼女を見た瞬間、懐かしいようなものを感じた。俺はもう一度彼女の姿をしっかり見ようと、引き返してマイクを握った。
「その女子、そう、お前だ。何年生だ?」
「二年生か。部活は?」
「入ってない?なら、今日から生徒会に入れ。下校後生徒会室で待ってる。以上だ。」
体育館内が騒然となった。俺はそのどよめきをせに、舞台そでへとに戻った。
こんな運

命って、本当にあるのか!彼女は本当に初恋の女の子なのか?気になる……話したい……直接会って、話せば、何かがわかるかもしれない……
---海原の根柔ら小菅あまたあれば君は忘らすわれ忘れや---
気になる人が大勢いるから、私は貴方のことを忘れかけていたのかもしれない。
これから、二人にどんな未来が待っているのか。俺たちはお互いの運命の赤い糸がまだ誰の小指に結び付いているのかを知らない。

Track 04 自己的命运
早早的结束课程,我比平时更早地到了学生会室。
“啊~她会来吧……连我自己都觉得有点霸道了。但是,总感觉如果那时不说,就再也没有机会见面了。”
就在这时,学生会室的门打开了,一位女生走了进来。
“啊!你来了。嘛~找个空位坐吧”
虽然我给她让座,可她还是说“很快就回去了”,并没坐下。无法忍受沉默的我,自顾自地说起了小时候的故事。
“你……看到我,没想起什么吗?”
“在那里的话什么都看不到吧。来,再靠我近一些!看着我的眼睛!”
“怎么样?想起什么了吗?像雪人之类的……”
“什么?不明白我在说什么?啊,这样啊……哈,不,没什么。也不是什么重要的事情。”
对于我的话,她像是陷入了思考,一直没有做声。或许,是因为她的心中也是这么认为的吧。
『路边草丛,百合花放;只凭付之一笑,即可称妻房?』
脸上带着笑容并没有特别的意味。只是稍微笑一下而已,请不要误会。
她想不起来也是没办法的事。就算是我,若她不是我的初恋,也不会到今天都一直记得。但是,不管她怎么想,能再度相见,我还是很开心。虽然没什么证据,我还是想试着相信自己的命运,一点点就好……
“呐,你对学生会有兴趣吗?因为要准备文化祭,正缺人手,可以的话要不要加入看看?”
她抬起头,回答说:我考虑一下。

トラック4 自分の運命
授業が早めに終わった俺はいつもより早く生徒会室に来ていた。
「は~あいつ、くるかなぁ……我ながら、ちょっと強引過ぎたか?いや、でも、あそこで声をかけなかったら、もう二度と会えないような気がしたし。」
その時、生徒会室のドアが開いて、一人の女子が入って来た。
「あ!来たか。まぁ~空いてるの席に座れ。」
席を勧めても、彼女はすぐに帰るからと言って座らなかった。沈黙に我慢できなくなった俺は、自分から小さい頃の話を切り出した。
「お前……俺を見て、何にか思い出さないか?」
「そんなところからじゃ見えないだろう。ほら、もっと俺の近くに来

い!俺の目を見て!」
「どうだ?何か思い出さないか?雪だるまとか……」
「何?何のことか分らない?あ、そっか……はぁ、いや、何でもないんだ。そんな大したことじゃないから。」
俺の言葉に彼女は考え込むように黙ってしまった。もしかしたら、心の中ではこう思っていたのかもしれない。
---道の辺の草深百合の花へ笑みに笑みしがからに妻と言べしや---
笑いかけたことに深く意味はない。ほんの少し笑いかけただけで、勘違いしないで。
彼女が思い出せないのは仕方ない。俺だって、彼女が初恋の人じゃなかったら、今まで覚えてなかった。でも、俺は彼女がどう思うと、一度会えて嬉しかった。確証なんてないけど。俺は少しでいいから、自分の運命を信じてみたい……
「なぁ~おまえー、生徒会とか興味ないか?文化祭の準備をしてるんだけど、人が足りないんだ。よかったら、入ってみないか?」
彼女が顔を上げて、少し考えてみると答えた。

Track 05 命运的红线
和她相遇的那天,还是热辣的阳光晒得人喘不过气的盛夏。然而不知何时,外面已经渐渐充满秋天的凉爽气息。她也接受了学生会的工作,现在作为书记,工作已经做得和其它成员一样出色。
“恩~要把书搬去办公室,还是先回学生会议室吧。(撞)啊!对不起!我马上把书捡起来。诶,是你啊!拿的可真不少。一个人搬很重吧。给我吧,我帮你拿。”
“对了。你小时候有没有在一个到处都是雪的城市住过?”
“经常搬家,所以记不清了?恩,这样啊。我以前遇到过一个和你很像的女孩,所以,第一眼见到你时还以为是她,就主动和你说话了。我也不知该怎么说才好,只是相见的一瞬间有种命中注定的感觉。你相信命运这种事吗?”
“呵呵~居然相信命运的红线,你不是也蛮可爱的嘛。我也相信。就好像虽然擦肩而过,却成了终生难忘的邂逅这种事,你不觉得这就是命运吗?见到你的瞬间,我就感到我命运的红线是与你相连的。但是,就算只有我这么想,也是没办法的事。”
『息长川[地名];纵然河水断,共君语,岂尽言。』
即便海已枯石已烂,想对你说的话也不会有穷尽的时候。
每当我想起初恋的女孩,就会有种失恋的感觉。但是,现在不同了。就算她无法想起我,只要还能在一起,我就很开心了。在她回忆起一切的时候,我想再说一次…
我一直就很喜欢你……

トラック5 運命の赤い糸
彼女と出会ったあの日は、まだ夏の暑い目差しにむせ返るほどだったのに。いつの間にか、外には秋の涼しい空気が漂

っている。彼女も生徒会に入ることを了承してくれて、今日は書記として、ほかの役員に負けないぐらいよく働いている。
「ん~、職員室に書類は出したし、生徒会室に戻るか。あっ!すみません!書類、今拾います。って、お前かぁ。ずいぶんたくさん持ってるなぁ。一人じゃ重いだろう。貸せ。俺が持ってやる。」
「そうだ。お前、小さい頃雪の多いの町に住んでたことはないか?」
「転勤が多かったから、よく覚えてない?ん、そっか。俺、昔お前によく似ってる女の子に会ったことがあるんだ。だから、お前を一目見て、その子だと思って、最初声をかけた。なんて言ったらいいか分かんないけど。会った瞬間に運命を感じたんだ。お前は運命とかって信じる?」
「ふんふん~赤い糸は信じてるって。可愛いところもあるじゃなか。俺も信じてる。だって、すれ違っただけでも、一緒忘れられない出会いになることがあるから。それって、運命だと思わないか?お前を初めて見た瞬間、俺は自分の運命の赤い糸がお前と繋がってる。そう思ったんだ。でも、俺だけがそう思ってても仕方ないよなぁ~」
---にほ鳥の息長川は絶えぬとも君に語らむ言尽きめやも---
川の流れは尽きることがあっても、貴方に話したいことは尽きない。
俺は初恋の女の子を思うたびに、まるで失恋をしたような気持ちになった。でも、今は違う。彼女が思い出さなくても、また一緒にいられるだけで、俺は嬉しかった。彼女が全部思い出した時、俺はもう一度言いたい。
お前のことがずっと好きだったって……

Track 06 雨中
今天终于迎来了文化祭。按规定,学生会成员必须轮班在校内巡视。为了照顾新来的她,我决定和她一起巡视。
“好多人啊~有什么想逛的地方吗?”
“没有?说实话比较好哦。一会还有工作,能慢慢逛的就只有趁现在。对了,巡视过后你有时间吗?不用问,你肯定很闲。要不要一起去咱班的鬼屋?”
“不要?为什么?”
“……原来如此。害怕恐怖的东西吗。呵~,你是小孩子吗。不过~女孩子嘛,这样也挺可爱就是。”
这时,望了一下庭院,外面突然下起雨来。
“下雨了?…糟糕!外面的告示牌会被淋湿!”
“我会淋雨?没关系!一定要先把它拿进来。啊,你不用跟来,会淋湿的。在那儿等着,我一个人收拾就好。”
我在雨中奔跑。校门口放着学生会成员拼命做好的告示牌。是她提出的设计方案,并且一直做到了深夜。我可不想让它被雨淋湿。我独自在雨中收拾着告示牌。再不快

点拿进去,就要被雨淋坏了。
“可恶!还好重啊…”
比我想的重多了。我卯足力气往上提,就在这时,原本很重的告示牌变轻了。抬起头,看到了她。
“傻瓜!说了不叫你来了!你真是……好了,走吧!一~二~”
我们就这样沉默着,在雨中搬动着告示牌。她每走一步就会溅起一片水花。水滴从湿润的发际流到脸颊。这样的她,好美。我初恋的女孩竟然会如此美丽吗……
『烧我心者,是自己;恋君情意,自我心起。』
这份纠葛也好,炙热的想念也好,无论哪种心情,都是由我心中萌生。
她……难道不是我初恋的女孩?不,但是……

トラック6 雨の中
いよいよ今日は文化祭の日だ。生徒会役員は交替で校内の見回りすることになっている。まだ入ったばかりの彼女は俺がサポートするということで、一緒に見回りすることになった。
「人、多いなぁ~何か見たいところとかあるか?」
「特にない?正直に言ったほうがいいぞ。この後も仕事あるから、ゆっくり見られるのは今のうちだけだ。そうだ。お前、見回りの後は暇か?って聞かなくてもどうせ暇だろう。一緒にうちのクラスのお化け屋敷に入らないか?」
「嫌だ?どうして?」
「……なるほど。怖いのが苦手なのか。ふう、って、お前は子供か。でも、まぁ~女なんだから、そのぐらいのほうが可愛いけど。」
その時、ふと中庭に目をやると、急に雨が降り出しているのが見えた。
「雨?まずい!外に出してある看板が濡れる!」
「俺が濡れるって?そんなこといい!中に入れるほうが先だ。あ、お前は来なくていい。濡れるだろう。そこで待ってろ。俺が一人で片付けるから。」
俺は雨の中を走った。校門には生徒会役員が一生懸命作った看板が出してやる。彼女がデザイン案を出して、夜遅くまで残って作ったものだ。雨なんかに濡れてほしくない。俺は雨の中、看板を一人で片付け始めた。早く入れないと、雨に濡れて全部壊れる。
「くそ!重いなぁ~」
予想以上に看板が重い。俺は力いっぱい持ち上げようとした。その時、先まで重かった看板が軽くなった気がした。顔を上げるとそこには彼女がいた。
「バ~カ!来るなって言っただろう!本当にお前は……ほら、行くぞ!セーノ」
俺たちは黙ったまま、雨の中夢中で看板を運んだ。彼女が走るたびに、水しぶきが揚がる。髪を濡らした水滴が頬を伝っていく。その姿が綺麗に見えた。俺の初恋の女の子はこんなに綺麗だっただろうか……
---わが情焼くもわれなり

愛しきやし君に恋ふるもわが心から---
この葛藤も、熱い思いも、どちらの思いも、私の心の中から生まれたもの。
彼女は……まさか、初恋の女の子じゃない?いや、でも……
Track 07 你的优点
收拾好告示板后,裤子已经湿透的我们,就这样回到了学生会室。
“诶~咱们都成落汤鸡了。给,把这个穿上。”
“怎么了,一脸怪异,这是我的夹克。借给你,就感激得穿上吧!”
“我?我没事儿的,别在意。好了,到这儿来!那里很冷吧,一直在发抖。等下。我有毛巾,先帮你把头发擦干吧。呵,怎么样?在我充满感情的擦拭下,很快就干了吧。一直湿着会感冒的。原本只是收拾告示牌而已,交给我这个男生就好了。真是的,你要是感冒了,学生会的大家也会为难的。……不过,这也正是你的优点…”
『有意将,黑发解开;发乱心亦乱,思恋涌来。』
想要解散我的黑发、无法平静的心、一直想念着你。[注:俗信,为情人所思,则发自解。此处反用。]
她的确是我初恋的那个女孩。只是,越多了解她的种种,越是对自己没有信心。

トラック7 お前の良い所
看板の片づけをして、ズボン濡れになってしまった俺たちは、そのまま生徒会室に戻ってきた。
「へへえ~お互いずいぶん濡れたなぁ。ほら、これ着ておけ。」
「何だ、変な顔して、俺のジャケットだ。貸してやるからありがたく着てろ!」
「俺か?俺なら大丈夫だ。気にするな。ほら、こっち来い!そこじゃ寒いだろう。肩震えてる。待ってろ。俺のタオルあるから、今髪拭いてやるよ。へい、どうだ?俺が愛情込めて拭いたから、すぐに乾いただろう。濡れたままでいると、風引くからな。本当は看板しまうのだって、男の俺に任せておけばいいのに。まったく、お前が風引いたら、生徒会のみんなが困るだろう。ふう、でも、それはお前のいいところだけどな。
---ぬばたまの我が黒髪を引きぬらし乱れてさらに恋いわたるかも---
私の黒髪を引き解くように、心乱れて貴方を思い続ける。
彼女は確かに俺の初恋の女の子だ。でも、いろいろな彼女を知れば知るほど、俺は自分に自信がなくなっていく。

Track 08 拉勾勾
文化祭顺利结束了。校园里举行了后夜祭。无法融入同学们热闹氛围之中的我,一个人呆在学生会。
“文化祭也终于结束了啊。啊~学生会长也不轻松啊。”
这时,门开了。
“什么啊?是你呀。怎么了?其他人在找你呢。之后的工作都交给我吧,你也快点去他们那里好比较好吧。”
“想在这里休息一下?恩~那就在这儿

休息到你满意为止吧。我无所谓。”
看到她点头,我的心都被揪紧了。
『恋业障,家中藏;柜上加了锁,犹来,扰我肝肠。』
明明已经深深封印的爱恋,还是满溢了出来,将我紧紧困住。
“今天…谢谢你。多亏了你文化祭才能这么成功。谢谢。明年就得你们自己努力了。因为我毕业就不在了啊。但是,我还是会来玩的。好啦,别露出这样的表情嘛,我保证。来,把小指伸出来……这样就绝对不会忘记了。”
一旦毕业,就再也不能每天都见到她。即使见到了,也会再次分离。我们之间的距离就会一直这么遥远吧。总觉得,就算红线相连,那距离也永远缩短不了。
トラック8 ゆびきり
文化祭も無事に終わり。校庭でば後夜祭が開かれていた。生徒たちの賑やかな雰囲気には入れない俺は、一人で生徒会にいた。
「文化祭もこれで終わりか。ああ~生徒会長も楽じゃないぜ。」
その時、ドアが開いた。
「なんだ?お前かぁ。どうした?ほかの役員たちが探してだぞ。あとの仕事は俺が全部やっておくから、お前は早くあいつらのところに行ったほうがいいんじゃないのか?」
「ここで休んでから?んん~じゃ、気の済むまでここいいればいい。俺は別にかまわない。」
頷く彼女を見ていると、胸の奥が締め付けられる。
---家にありしに櫃に鍵刺し蔵めてし恋の奴の掴みかかりて---
ひつに鍵を閉めて閉じ込めておいたのに、恋する気持ちが出てきて、私に掴みかかる。
「今はありがとう。お前のおかげでいい文化祭にできた。ありがとう。来年は自分たちだけで頑張れよ。もう俺は卒業してていないんだからさぁ。あ、でも、遊びには来るよ。ほら、そんな顔するなって、ちゃんと約束してやるから。小指出せ。もうこれで絶対忘れない。」
俺が卒業したら、もう毎日彼女と顔を合わせることはなくなる。まだ会えたのに、俺たちはまた離れ離れになる。きっと俺たちの距離はずっとこのままなのだろう。たとえ、赤い糸で繋がってでも、その距離は永遠に縮まることはない気がした。

Track 09 停住时间
文化祭结束了,我正一个人写报告。
“啊~这样就行了吧。等会儿交到办公室就完事了。啊,外面已经这么黑了。也差不多该收拾收拾找她一起回去了吧~”
学生差不多都回家了,一点声音都没有。
“晚上的校舍还真够阴森的。快点找到她就回去吧。”
走过长长的走廊,经过拐角时,我撞到了什么。
“啊!”
是个女孩。
“不要紧吧?”
当我想帮助她站起来而伸出手后,才注意到…

原来是你!对不起,吓到你了。有没有受伤?啊,难不成,你在哭吗?”
“什么?没哭?别骗人了。明明泪眼朦胧的样子。让我看看手。啊,有点擦伤,等会帮你包一下。你莫非是在找我?真巧啊。我也正找你呢。虽然没想以这种形式见面,不过,能见到你真是太好了。呵呵~这也是一种命运…是吧”
『天之涯,地之角;如我恋君情,人中难找。』
天涯海角,无论何处,都不会再有人如我这般思慕着你……
我忘记放开她的手,就这么一直握着。若是平时,她早就吵着要我放手了。可今天,不知何故,她却出奇地安静。如果命运真的存在,真希望时间就这样停留在这一刻。月光撒在我们身上,月影中是否也会映出命运的红线呢,我拼命地寻找着……

トラック9 時間を止めて
文化祭が終わり、俺は一人で報告書を作っていた。
「ああ~こんなものか。あとで職員室に出せば終わりかな。ああ、外も真っ暗だな。そろそろ片付けてるあいつを探しに行って帰るとするかぁ~」
生徒はほとんど下校していて、物音がしない。
「夜の校舎って本当、不気味だよな。早く見つけて帰るか。」
長い渡り廊下渡りきって角を曲がったその時、何かにぶつかった。
「なっ!」
女の子だ。
「大丈夫ですか?」
俺はぶつかった女の子を立ったせようと、手を差し伸べたところで気がついた。
「お前だったのか!ごめんな、驚かせて。怪我とかしてないか?あれ、お前、泣いてないか?」
「何?泣いてない?嘘つけえ。ちょっと涙目になってるぞ。手見せてみろ。あ、ちょっと擦り剥いてるなぁ。後で手当てしてやるよ。お前、まさか俺のことを探してたのか?偶然だな。俺もお前を探してる途中だった。こんな形で会えると思わなかったけど、会えてよかった。ふん~これも一つの運命……だよな。
---天土の極のうらに吾が如く君に恋ふらむ人は実あらじ---
空の果てにも、地の果てにも、私ぐらい貴方を思っている人はどこにもいない……
俺は彼女の手を放すのを忘れて、ずっと握っていた。いつもの彼女なら、すぐに手を放せと言うのに、今日だけはなぜか大人しくなった。もし運命が存在するなら、このまま時間を止めてめてほしい。月明かりの俺たちを照らず、その陰に赤い糸が映っていないか……俺は必死に探していた。

Track 10 永不忘记
文化祭过后的某天。放学后,我在去学生会室的路上,看到了孤单一人的她。正犹豫要不要打招呼时,她好像也看到了我,朝这边走来。
“要去学生会?”
“啊

,我也是。”
“诶,不舒服?没那回事。只是,有点烦心事而已。”
“心烦的话可以找你聊聊?那~我就不客气了~你还记得你的初恋吗?”
“不记得了。这样啊。实际上,我一直在为这件事烦恼。小的时候,有个女孩和我一起堆过雪人。那之后虽然没有再见过,可是我一直没能忘记她。毕竟,她是我出生后第一个喜欢上的人吧。现在也时常会梦到她。每次做了这样的梦,早晨醒来后就会觉得有点悲伤。”
“什么?因为想再见她一面所以烦恼?呵呵~答对了~不愧是你啊。我一直在想,如果见到那个初恋的女孩,一定要当面对她说:我从遇到你的时候开始,就一直喜欢你……现在也是……从没有一天忘记过……”
『秋山树下水,潜流长;较君相思意,我恋深更强。』
从外表或许无法看出,我在想念着你,一定比你想念我更甚……
我直视着她的眼睛。在心中不断地呼喊:我在对你说啊!你就是我的初恋啊!胸口好痛,无法呼吸。能早一点把我的心情传达给她就好了……她能早一点回忆起一切就好了……

トラック10 忘れた日はない
文化祭から数日経った。放課後、俺は生徒会室に行く途中、一人で歩いている彼女を見つけた。声をかけようか悩んでいると、彼女は俺の姿に気がついたのか。こっちへ向かってきた。
「これから生徒会に行くのか?」
「あ、俺も。」
「え、元気がない?そんなことはない。ただ、ちょっと悩み事あるだけだ。」
「悩み事なら相談に乗る?じゃ~お言葉に甘えようかな~お前は、初恋の人って覚えてるか?」
「覚えてない。そっか。実は、ずっとそのことで悩んでるんだ。小さい頃一緒に雪だるまを作った女の子がいるんだ。それ以来会ってないけど、ずっと忘れられない。やっぱり自分がこの世に生まれてきて、一番最初に恋をした人だからかな。今も初恋の女の子の夢をときどき見るころがある。その夢を見た朝は、絶対に悲しい気持ちになるんだ。」
「何?もう一度初恋の女の子に会いたいから悩んでるかって?ふんふん~あたり。さすがだな。ずっと考えてたんだけど。初恋の女の子に会ったら、面と向かって言いたいことがあるんだ。俺は、出会った時からずっと好きだった……今も……忘れた日なんてないって……
---秋の 木の下隠り行く水の 我れこそ増さめ 思ほすよりは---
表には出さないけど、私のほうが貴方を思っている。貴方が私を思うよりも。
俺は彼女の目をまっすぐ見つめた。心の中でお前に言ってるんだ。お前が俺の初恋なんだと、何

度も呼びかけた。胸が苦しくて、呼吸がうまくできない。早くこの気持が彼女に伝わればいいのに……彼女が全部思い出してくれればいいのに……

Track 11 悲剧的想象
不知从什么时候开始,太阳下山渐渐早了。新一届的学生会主席确定,我也完成了交接工作。回过神来,学生会室里有只有我们两个人了。无法忍受两人之间垄长的沉默的我,便主动向她搭话。
“别的同学都已经回了家,我也差不多准备走了。……怎么了?从刚才开始就一直不说话。说起来,今天你相比平时安静多了呐。脸红红的,脚也在发抖。”
“怎么?有些感冒?…真拿你没办法,我送你回家吧。有言在先,下不为例哦。”
有一小会儿,她直直地凝视着我的眼睛。
“恩?怎么了?一起回去吧?”
我那么说着,她便开始收拾桌上的东西。我注视着她的一举一动,可她却在突然站起时,缓缓地倒在了我的面前。
“喂!你怎么了?(奔~)……烧得好厉害!振作点,快睁开眼!这样不行,完全醒不过来!不快点送保健室的话,老师应该还在吧……要是更加注意你一点就好了,真的很抱歉。”
我抱起她,向保健室飞奔而去。
『莫非心想,与君不能再相逢;今朝离别,心忡忡。』
分别在即的预感开始在心中滋生,悲伤的感觉似乎在暗示我,一切即将终结。
脑海中一片空白,为什么我没能察觉她不同寻常的反应呢。曾几何时,明明都是先考虑她的事情,都先注意到她的一举一动…… 这样下去的话她会变成什么样?脑中浮现出这般悲观的想法,想着想着那景象便渐渐隐去。

トラック11 悲しい想像
いつの間にか、日差しが落ちるのが早くなっていた。新しい生徒会長も決まり、俺は引き継ぎに終われていた。ふと気づくと生徒会室には二人だけになっていた。二人きりの長い沈黙に耐えられなくなった俺は、自分から彼女を話しかけた。
「ほかの役員たちも帰ったし、俺たちもそろそろ帰るか。どうした?さきから黙ってるけど。そう言えば、今日はいつもより静かだな~顔も赤いし、足もふらふらしてる。」
「何?少し風引いてる?仕方ないな。家まで送っててやるよ。言っておくけど、今日だけだからなぁ。」
少しの間があって、彼女は俺の目をまっすぐに見つめた。
「ん?どうかしたか?帰るんだろう。」
俺がそう言うと、彼女は机の上を片付け始めた。その様子を見つめていると、不意に立ち上がった彼女が、目の前でゆっくりと倒れた。
「おい!どうしたんだよ!すごい熱がある。しっかりしろ!目を開けろうよ!だめ

だ!全然起きない。早く保健室に運ばないと!まだ先生いるよな……もっとちゃんと見ててやればよかった……本当にごめんな。」
彼女を抱えると、俺は保健室へ駆け出した。
---わが背子にまたは逢はじかと思へばか今今朝の別れのすべなかりつる---
別れの予感がする。悲しい気持ちがもう終わりのサインを告げる。
頭の中が真白になる。何で俺は彼女の様子が可笑しいことに気づかなかったんだろう。いつだって、一番に彼女のことを考えてた...一番に見てたはずなのに……頭の中ではこのまま彼女はどうなってしまうんだろうと言う悲しい想像が浮かんでは消えた行った。

Track 12 满载的爱意
把她送去保健室后,让她躺在床上。保健医生说了句:睡一会就醒了。便回到了职员室。
“啊~真是个麻烦的家伙。发烧了就早点说嘛。”我紧紧握着她的手。
“呐,你好好听着。原本你没想起来的话,我不打算说的。但……还是忍不住。我的初恋就是你。虽然脸已经有些模糊记不太清了,但一定是你。曾经好几次怀疑过,但,和你在一起久了,开始慢慢地了解你,让我确信了。我命运的红线是和你相连的。你欢笑的样子,你生气的样子,你撒娇的样子,你的一切……一切我都喜欢。非你不可,无论如何都喜欢。好想看着你的眼睛,早早地把这些全都传达给你。我喜欢你,已经绝不会犹豫了。多么希望,我喜欢你的心情,可以填满你的心……
『恋君苦,难又难;奈良山[地名]上小松下,只自伫立叹。』
情不自禁地爱着你,如今相思如潮却只能在暗处默默哭泣。
能听见外面的风声,我握着那个没有给我答案的少女的手,只能听见风轻叩窗户的声音。

トラック12 好きって気持ちで全部満たして
保健室に彼女を運んで、ベットに寝かせた。保険医は少し寝てれば目が覚めるからと言って、職員室に戻って行った。
「はあ~まったく、人騒がせな奴。熱があるなら早く言えよ。」
俺は彼女の手を強く握った。
「な~聞いてほしいことがあるんだ。お前が思い出さないなら、言うつもりはなかった。でも、やっぱり言いたい。俺の初恋はお前なんだ。顔も曖昧にしか覚えてなかったし、本当にお前かって、何度も疑った。でもな、お前と一緒にいて、いろいろなお前を知て行くたびに、確信したんだ。俺の運命の赤い糸は……お前と繋がっている。俺は、お前の笑い顔とか、怒った顔とか、拗ねてる顔も……全部……全部が好きなんだ。お前じゃなきゃだめなんだ。好きで好きでどうしようもないんだ。早

くお前の目を見て、ちゃんと伝えたい。お前が好きだって、もう絶対迷わない。お前の心の中を、俺の好きって気持ちで全部満たしてやりたい。
---君に恋い いたもすべなみ 奈良山の 小松が下に 立ち嘆くかも---
貴方が恋しくて仕方がないので、今貴方を思いながら、隠れて泣いている。
風の音が聞こえる。俺は、返事のない彼女の手を握りながら、窓を叩く、風の音だけを聞いていた。

Track 13 偶然的重逢
感觉肩膀被碰了碰,我抬起头。不知什么时候,我好像在她身旁睡着了。
“恩?啊~你醒啦?抱歉,我睡着了。”
“为什么道歉。晕倒的事我不觉得麻烦啦。比起这个,你的烧退了吗?”
(摸~)“恩,额头没刚才烫了,脸色也好多了。那么,趁着身体状况好一些,我送你回家吧。”
想着要去拿包,就在我站起来的瞬间,山茶花的胸针从制服前胸口袋里掉了出来。
“啊,危险!~太好了,看样子没有坏。……怎么了?准备回去吧?”
她一脸惊讶地指着我手里的山茶花胸针。
“这个?阿~是小时候捡的。就像我的护身符一样。我初恋的女孩子似乎忘了这事……唔~算了,没什么。”
“诶?这个……说不定是自己的?”
『道是,如今已无恋;何处恋竟至,将我拘缠。』
原以为在心中已经不留痕迹,偶然的重逢,却再次将我紧紧抓住。
我们离开保健室后,她仿佛回忆起什么似的,一直沉默着。

トラック13 偶然の重なり
肩を叩かれて、俺は顔を上げた。いつの間にか、彼女の隣で眠っていたらしい。
「ん?ああ~起きたのか?ごめん。寝てた。」
「何で謝るんだよ。倒れたことなんか俺は別に気にしてない。それより、もう熱は大丈夫なのか?」
「んん、おでこもさっきより熱くはない。顔色もよさそうだな。じゃ、具合がよくなったところでそろそろ帰るか。」
鞄を取ろうと俺が立ち上がった瞬間、制服の胸ポケットから、椿のプローチが落ちた。
「おっと、危ない!は~よかった。割れてなさそうだな。どうした?帰るんだろう。」
彼女は驚いた表情で俺の手の中にある椿のプローチを指差した。
「これ?ああ~小さい頃拾ったんだ。俺のお守りみたいなものだ。初恋の女の子が忘れていたみたいで...うんん、いや、なんでもない。」
「え?これ……自分のかもしれない?!」
---恋は今は あらじとわれは 思へるを 何処の恋そ つかみかかれる---
もう何も心に留めない。そう思ってたのに。偶然の重なりは私に掴みかかる。
二人で保健室を出た後も、彼女は何か

を思い出すように、ずっと黙り込んでいた。

Track 14 一直想见你
天色已黑,明亮的路灯照耀着寂寞的街道。她从身后叫住我。转过身,过了片刻,她轻声道,我全部想起来了。
“这,这是……什么意思?全部是……?”
她说,由于父亲工作的关系,曾经有一段时间在多雪的地方住过。家附近没有朋友,所以经常去奶奶家玩,某天玩耍的时候,发现了我。对没见过的孩子,虽有些怕生,但是还是帮忙一起堆了雪人。堆着堆着一时忘了时间,注意到的时候天已经开始暗了下来。那个时候,还和我拉勾勾做了约定。但此后不久,由于父亲工作再次调动,她搬离了那个小镇。
“你终于…想起来了啊~。我……一直好想见你。一直想见到你啊……”
『近江[地名]岸边,水浅人识;汪洋深海底,君之外,更有谁知。』
我是怎么的人,大家都知道。但惟独你才了解,我内心暗藏的激情。
心中百感交集,却难以言表,我只能,一直注视着手中的山茶花胸针。

トラック14 ずっと会いたかった
外はもう真っ暗で、街灯の明かりが寂しそうに道を照らしている。彼女は少し後ろから、俺に呼びかけた。振り返ると、少しの間があって、彼女は全部思い出したと呟いた。
「それって、どう言う意味だ?全部って……」
彼女は父親の転勤で、一時期雪が多い地方に住んでいた。友達が近所にいなくて、よく近所のおばあさんの家に行っては、一緒に遊んでもらっていたある日、彼女は俺を見つけた。見たことのない子だったが、困っていたので、雪だるまを作るのを一緒に手伝った。時間を忘れてっ手伝っていたが、不意にあたりが暗くなっていることに気づいた。その時、俺と指きりを交わした。しかし、その後すぐに父親の転勤が決まり、その町から出て行ったそうだ。
「やっと、思い出してくれたんだな。俺は……お前にずっと会いたかった!ずっと会いたかったんだよ!」
---近江の海 辺は人知る 沖つ波 君をおきては知る人もなし---
私がどう言う人かはみんな知っている。でも、内面に隠された激しさは、貴方以外知らない。
いろいろな気持ちが溢れてきても、言葉にできなくて、俺は、手の中にある椿のプローチを……ずっと見つめていた。

Track 15 想要的答案
我独自一人靠着屋顶的栅栏仰望着天空。
“学生会的交接也顺利结束了。我已经不再是学生会长了呐~。”
这个时候,楼顶的门被打开,她走了过来。
“迟到了呢。烧退了吗?真是的,在我面前这样晕倒,真是考验了一下我的胆识呢。呵呵,骗你

的。别摆出这样的表情嘛。对了,早想把这个还给你了,山茶花的胸针。这原本就是你的东西,还给你。其实,应该那天就还你的,却没合适的机会。这的确是你的东西,没错吧?”
“是吗……果然,我初恋的女孩就是你啊。呐~有句话一定想问你。我一直想见你,一直梦想着能再见的一天。见到的时候,我也曾怀疑你是不是就是那个我初恋的女孩。虽然内心某处对此坚信不疑,但是在你回想起这些以前,始终没有勇气问出口。但是在和你相处后,知道了你的优点,缺点,你的很多面,便渐渐喜欢上了现在的你。现在我已经明白,即便你不是我的初恋,我也已经爱上你了。我喜欢你,已经不想放开这双手了。和我交往吧。如果真的有红线,我相信那头系着的肯定是你。真想将我们之间的红线再缩短些。即使看不见,也请相信你的红线和我是相连的。有言在先,你可没有拒绝的权利哦。你想让我等多少年?
『愿君长行路,垒成堆;能得昊天火,一炬化成灰。』
想要得到能够烧尽那些,让你从我身边远离的道路的奇迹之火。
她愣了一下,然后靠在我的肩上,然后,小声回答我说:我也一直这么希望。
“这是……真的吗?我好像听见你说喜欢我?不是骗人的吧?”
“谢谢你。真是太高兴了……。我的初恋肯定是你。现在的话,我绝对有信心。所以,今后就一直待在我身边吧。就算你把我给忘了,我也一定会再让你全部想起来。已经绝对不会再放手了!”

トラック15 欲しかった言葉
俺は一人で屋上のフェンスを寄り掛かって空を見ていた。
「生徒会の引き継ぎも無事終わったし。俺、もう生徒会長じゃないんだな~」
その時、屋上のドアが開いて、彼女が入ってきた。
「遅かったな。もう熱下がったのか?まったく、俺の前で倒れるなんて、本当いい度胸をしてる。ふんふん~嘘だよ。そんな顔するなって。そうだ。これを渡したかったんだ。椿のプローチ。これはお前のものだから、返す。本当はあの日ちゃんと返せればよかったんだけど。それどころじゃなかったから。お前のもので……間違いないか?」
「そっか……やっぱり、初恋の女の子っはお前だったんだなぁ。な、改めて聞いてほしことがある。俺は、お前に会いたくて、まだ会える日をずっと夢見てた。会った頃は初恋の女の子とお前は別々の人じゃないかって思ったこともあった。心のどこかでは確信してたけど……俺は、お前が思いださない限り、怖くて聞けなかった。でも、お前と一緒にいるうちに、いいところとか、だめなところと

か、いろいろなお前を知っていくうちに、お前自身が好きになってた。今なら分かる。お前が初恋の女の子じゃなくても、俺はお前に恋していた。お前が好きだ。もうこの手を放したくない。俺と付き合え!赤い糸が本当にあるのなら、お前と繋がっているような気がするんだ。俺たちの赤い糸の長さを、もっと縮めたい。見えなくてもいいから、お前の赤い糸は俺と繋がっているって、実感してほしい。言っとくけど、お前に断る権利はないぞ。何年待たされたと思ってるんだ?」
---君が行く 道の長手を繰り畳み 焼き滅ぼさむ 天の火もがも---
貴方が歩いて行く道を全部手繰り寄せて、焼いてしまえるような奇跡の炎がほしい。
彼女は少しの間があってから、ギュッと俺の肩にしがみ付いてきた。そして、小声で俺がずっと欲しかった言葉を言ってくれた。
「それ、本当か?お前も俺のことが好きって、今そう聞こえた。嘘じゃないよな。」
「ありがとう。すごく嬉しい。俺の初恋はお前だ。今なら自信を持ってやる。だから、これからずっと傍にいてくれ。もしお前が俺を忘れても、また絶対に思い出させてやる。もう絶対に放さない。

Track 16 白色山茶花
我被邀请去参加学生会的后辈们举办的圣诞舞会。愉快的时光晃眼见就过去了,明天开始就是寒假,大家便早早开始散场。约好和她一起回家的我,在她回去取忘在教室里的东西时,一个人等着。
“好慢啊~那个家伙……怎么还没回来。买喝的去了?但是,就算如此也还是太慢了吧。还是去看看吧。”
“啊~走廊里好冷。嗯?那家伙……在那种地方做什么啊?"
我发现了正在注视着体育馆外横栅栏的她。
“喂!你在这种地方干什么?……怎么啦?很久都等不到你回来,于是来接你了。”
这个,她仿佛说明般指着栅栏。顺着方向望去,地上躺着一朵掉落的白山茶。
“啊~山茶啊!山茶花在绽放得正绚丽时落地了。这掉落的花朵是知道自己寿命不久,才(在最绚丽的时候)自己掉落的吧。”
“好可怜?嗯,也是~不过,这么做的话,这朵山茶就能再次绽放了。看,像这样,戴在你的发间,就像正在盛开一样吧。纯白的山茶很称你。真漂亮。”
“呐,现在,知道我在想什么吗?”
“不知道?你该不是故意的吧。算了,告诉你吧。我想要你的吻。
(亲……)
“呵~一直~就想像这样吻你。终于,美梦成真了。怎么了?难为情?呵呵~没关系,害羞的你也很可爱。”
『一似青山白云绕;分明是,对我笑,——莫使人知道。』
如此出众的你

和你的笑容,真的不想被别人看见。
此刻,多想就这样一直抱着她。好不容易才遇见的命中注定的人,已经不想再放开了……我一直在心中不断祈求着。

トラック16 白椿
生徒会の後輩たちが開いたクリスマスパーティーに俺は呼ばれていた。楽しい時間をあっと言う間に経ち、明日から冬休みと言うことで、みんな早目に解散を始めていた。彼女と一緒に帰る約束をしていた俺は、彼女が教室に忘れものを取りに行っている間、一人で待っていた。
「遅いなぁ~あいつ……なかなか戻ってこない。飲み物買ってるのか?でも、それにして遅すぎるだろう。ちょっと見てくるかぁ……」
「はあ~廊下は寒いなぁ~ん?あいつ……あんなところで何やってるんだ?」
体育館横の垣根を見つめている彼女を見つけた。
「おい!そんなところでなんにやってるんだ?どうした?なかなか帰ってこないから迎えに来たんだぞ。」
彼女はこれっと垣根を指差した。その方向を見ると、地面に一つだけ白い椿の花が落ちていた。
「あぁ~椿か……椿の花は綺麗に咲いたまま落ちる。この落ちてる花も寿命が分かったから、自分で落ちたんだろう。」
「可哀相?んん、そうだなぁ~でも、こうしてやれば、この椿はまた綺麗に咲くことができる。ほら、こうやって、お前の髪に飾るは咲いてるみたいだろう。お前に白い椿はよく似合う。綺麗だ。」
「な~今、俺が考えてること、分かるか?」
「分からない?お前わざとじゃないよな。ま、いや、教えてやるよ。お前のキスがほしい……」
「ふう~ずっとこうやってお前とキスしたかった。ようやく夢が叶ったよ。どうした?」
「恥ずかしい?ふう~大丈夫、照れてるお前も可愛いよ。」
---青山を 横切る雲の いちしろく 我れと笑まして 人に知らゆな---
人目につくように貴方と微笑みあっているのが、人に知られませんように……
この先もずっとこうして彼女を抱きしめていたい。ようやく会えた俺の運命の人を、もう放したくない……俺は、ずっと心の中でそう願っていた。

Track 17 红线的替代品
寒假第一天,我答应了她的要求,一起来到游乐园。玩了很多游艺项目,她就像一个孩子一样。回过神来,已经响起了通知闭园的广播。
“啊,真的玩了好多啊,旋转木马,过山车,旋转咖啡杯,之后是……”
“恩?什么?最后想坐摩天轮。啊~我是没问题啦。还有一个小时就闭园了,就坐摩天轮玩到最后吧。”
“诶~我大概是第一次乘游览车。升得可真

高啊~那是学校吧。那么,那边是我家?你家……是那里吗?从这里可以看到美丽的夜景吧。不坐摩天轮的话还真不会注意到这点。今天一整天,开心吗?”
“是吗~开心的话就好。我?我只要和你在一起,无论在什么地方,肯定都会很开心吧。对了,有东西要给你。这是我对你爱的印记。伸出手来,闭上眼睛。”
“好了,可以睁开了。有没有一点小惊喜啊。这个盒子里放了什么,自己打开看看吧。……这个戒指,是给你的。”
“什么?你不能接受?为什么?也不是什么很贵的东西,你就放心吧。尽管如此,戒指是交给你了,要不要戴还是取决于你。由你决定。话说回来,我可不是抱着半吊子的心情才这么做的。你已经知道是什么意思了吧。”
『妹与我,共为一体;三河国二见道[地名]上,难以别离。』
因为你和我是一心同体的,所以无法分离。
“因为那条连接彼此的红线无法看见,就给了你这个戒指。这个戒指就是那根红线的替代。能看见的红线也不错吧。如果明天,又要和你分开,我会依靠这个戒指找寻你。所以,希望你带在身边。”

トラック17 赤い系の代わり
冬休み初日、彼女のリクエストに答えって、俺たちは遊園地へやって来た。いろいろな乗り物に乗り、彼女は子供みたいにはしゃいでいた。ふと気付くと閉園時間を告げるアナウンスがなっていた。
「ああ~結構いろいろ乗ったな~メリーゴーランドにジェットコースター、コーヒーカップだろう。後はぁ……」
「ん?何だぁ?最後に観覧車に乗りたい?はぁ~俺はいいぞ。もう後一時間で閉園だし、観覧車で最後にするかぁ~」
「へええ~俺観覧車って初めて乗ったかもしれない。結構高くまで登るんだなぁ~あれが学校か。じゃあ、あそこが俺の家か?お前の家は……あっちか?ここからだと夜景が綺麗に見えるんだな~観覧車に乗らなきゃ気付かなかった。今日一日、楽しかったか?」
「そっか。楽しかったならよかった。」
「俺?俺はお前と一緒にいれば、どんなことだって楽しいに決まってるんだろう。そうだ。お前に渡したい物があった。これは俺からお前への愛の印。手出して。目閉じれよ。」
「もう開けてもいいぞ。小さくてびっくりしたか?この箱の中に何が入っているのか、自分で開けて確かめてみろよ。この指輪、お前にやる。」
「何?受け取れないって!どうして?別に高いものじゃないから安心しろう。それに、指輪を渡したからって、付ける付けないはお前次第だ。お前が決めろ。だけど、俺はそれ

を半端な気持ちでやるわけじゃない。もうどう言う意味か分かるよな。
---妹も我れも 一つなれかも 三河なる 二見の道ゆ 別れかねつる---
貴方と私は一心同体だから、分かれることなんてできない。
「俺たちはお互いを繋いでいる赤い糸が見えないから、お前にこの指輪をやる。この指輪は俺とお前を繋ぐ赤い糸の代りだ。目に見える赤い糸も悪くないだろう。もし明日、まだお前と離れ離れになることがあったら、俺はこの指輪を頼りにお前を探す。だから、お前に持っていたほしいんだ。」

Track 18 预备练习
游乐园的归途中,我们绕了一小段路,在公园的长凳上聊了一会。
“让你久等了。我买了喝点回来。很烫当心点喝。恩?你一直看着戒指啊。这样看的话,早点戴上不就好了~”
“什么?太贵重了所以无法戴?真是的,我说你这家伙啊……”
就在那个时候,我和她之间落下了一片轻飘飘白色的东西。
“下雪了!今年还是第一次见呢。(吹~)哈哈~你,头上粘着雪。不过,不给你取下来。呵呵~别生气嘛。因为,就这样的话,雪花就变得就好像结婚礼服的白纱一般,不是吗。呐~刚才给你的戒指能不能借我用一下?”
“来,伸出左手。无论疾病还是健康,我发誓将你作为妻子,并爱你一生。请把这个戒指,套在左手的无名指上。然后还有一件事,(亲~),这是誓言之吻。这样,你就完全成为我的了。好吧~现在的求婚算是预备练习。我保证,总有一天会正式得,再一次向你求婚的。说真的,我可是从不做没有把握的保证。我,一定会让你穿上洁白的婚纱。像这样下雪的寒夜,会一直握着你的手。你冰冷的手,由我来温暖。就这样,从今往后也手牵着手,想永远在一起。
『割菰草,只铺一层眠;有君双共枕,不觉寒。』
无论怎样寒冷的夜晚,只要和你在一起,就感觉不到丝毫寒意。
“等等,即使没有听到答案我也知道。因为,我们是被命运的红线系在一起的。我们就此,并肩走向未来吧。”

トラック18 予行練習
遊園地の帰り道、俺たちは寄り道をして、公園のベンチに座って話していた。
「お待たせ。飲み物買ってきた。あついから気を付けて飲めよ。ん?お前、指輪ずっと見てるな~そんなに見てるんなら早く付ければいいのに。」
「何?もったいなくて付けられない?まったく、お前って奴は……」
その時だった。俺と彼女の間に白いふわりとしたものが落ちてきた……
「雪だ。今年初めて見た。ふ~ははは~お前、頭の上に雪が付いてる。でも、取ってやらない。ふ~怒

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