战后日本电影(黑泽明)

戦後昭和時代における日本映画から見るアメリカリズム

――黒澤明の作品「わが青春に悔なし」から分析

日本の映画産業は戦後の日本人に娯楽を提供して急速に復興した。そして、1950年代、日本映画は世界の映画祭で数々の賞を受賞、ピークを迎えた。それとともに、昭和20年代にアメリカ映画を中心に、イギリス映画、フランス映画、イタリア映画が輸入された。映画がその時代の重要な文化の媒介の一つとして、各国の文化を世界に紹介したり、伝播したりして、大衆向けの交流舞台を作った。それで、映画を通してアメリカの文化や思想や生活方式などが日本の人々に身につけられた。

戦後の昭和時代に、有名な映画監督者の黒澤明は、アメリカの文化と文学の影響を受けて、たくさんの優れた映画を作った。例えば、エド・マクベインのアメリカのスリラー小説を取り上げた「天國と地獄」、「ニューヨーク・タイムズ」紙に「東洋の西部劇」と題された「用心棒」などの作品。

黒澤明の作品の中、戦後の1946年に公開した『わが青春に悔なし』という映画はその時代の青春映画と言われている。青春映画として、特に恋に対する描写は確かに「アメリカ的だ」と思われる。例えば、映画の最初の部分に、大学生の野毛が、小川を渡る幸枝をサッと両手で抱えて向こう側へ渡すシーン。『わが青春に悔なし』はトーキー映画で、トーキー映画そのものが1927年にアメリカから輸入したものである。だから、映画の種類の点から見れば、『わが青春に悔なし』はアメリカリズムの産物と言える。以上に述べていることも、『わが青春に悔なし』という映画から、戦後昭和時代における日本映画から見るアメリカリズムを分析する一部分の理由である。

ここでは、『わが青春に悔なし』という映画の内容を結びながら、思想的と文化的意味からアメリカリズムについて、論じます。

『わが青春に悔なし』は昭和8年に京都帝国大学に発生した学問の自由を奪った「滝川事件」を基づいて作れた映画である。だから、作品の中に反映した思想は、当時の日本を覆っていた軍団主義、全体主義の中で、自由主義、民主主義、個人主義と女性解放などを唱えることである。

まず、『わが青春に悔なし』に、自由主義は二つの面から描いている。一つは、特別なシーンを通して表している。映画の最初に、大学生何人が芝生に花が満開している道に、花を採ったり、遊んだり、笑たりしているピクニックのシーンがある。このシーンで、周りの景色に満ちている希望、若者たちがとても自由で、明るい将来を迎える姿が現れている。最後の部分も最初と同じ景色が出ている。花咲く道、陽光が照る小川、しかし、その時は幸枝しかないいるから、とても寂しい感じが溢れている。実は、その時の幸枝は、夫の野毛が獄死したけれども、終戦で、民衆の自由が実現できるようになるという希望と、また自由のために努力しつづけては行けない現実を表している。

もう一つは、『わが青春に悔なし』は「滝川事件」の幸辰教授をモデルに作れたから、主な内容は学園の自由を求めるために、学生運動を行って闘う人々の姿を描写している。軍閥に統治された社会に、学園の自由が国の自由を象徴していた。学問の自由は人権の自由と言えると思われた。しかし、軍事独裁の

ファシズムの時代に、本当に自由主義の重要さを意識して、勇敢に当時の軍閥と闘う人が少なかった。学生運動のリーダーの野毛は代表者の一人である。彼は学園の自由を叫ぶため、検挙された。新妻に自分の仕事に対して、こう言った。「我々の仕事は十年後に真相が分かって、日本の国民から感謝されるような、そういう仕事だ」この話から、本当の自由になるまで、相当な時間がかかることが分かる。最後に、戦争妨害陰謀事件の首魁として野毛が自由主義の事業に身を捧げた。

野毛と同じ、京都帝大の教授のヒロインの幸枝のお父さんもで自由主義者で、自由主義を出張したため、学校に辞めされた。彼は、幸枝が東京に就職する時に「自由は闘いとるべきものであり、その裏には苦しい犠牲と責任があることを忘れちゃいかん」という言葉を送った。その言葉は、私にとって深い印象を残った。幸枝もお父さんが教えた通りに、いろいろな仕事をやってはやめ、野毛の仕事の内容を知ってから、参加しようと思った。

民主主義と自由主義が同じ概念にすると考える。民主主義とは、当時に明らかなように、軍閥や財閥を批判し、自由のために闘ったということだと言われるからである。だから、ある意味では、映画の中の野毛や、幸枝の父親と幸枝のように、自分の力を尽くして自由主義を求めることは、直接に民主主義を表していると思える。それに対して、糸川というキャラクターは軍閥の独裁の下で、民主主義、自由主義が当時の日本には重要だという意識がないとは言えないけれども、黙っている姿は、その時代における社会にいる大多数の人の立場を代表できると考える。それは、黒澤明は間接に、民主主義と自由主義の重要さを強調しているテクニックだと思われる。そのほか、糸川のようなに民主主義と自由主義に対する無感覚の人たちは、野毛の実家の村人である。彼らは、野毛の両親に助けて来た幸枝に「スパイの家」と落書きして謗し、嘲笑した。このシーンも、当時の民衆たちの自覚を皮肉していると考える。

ヒロインの幸枝が自由を追求し続けることから、当時の女性としての個人的な魅力を十分に表している。彼女は当時の女性と違いて、大胆に野毛に対する恋を告げ、仕事に対しても自分の立場がある。「仕事はただご飯を食べていくことじゃないです、私、何かこの体も心も何にもかも投げ出す、そういう仕事が欲しい。」これは、彼女が仕事に対する態度である。彼女も自分の言ったどおり徹底的に自由主義者のことをやっていた。特に、野毛が獄死した後、幸枝は野毛の妻として、両親が反対しても、野毛の実家に行き、老いた野毛の両親を助けて、農事をやってくれた。村人は彼女がスパイの家族で、偏見されたが、彼女は諦めなかった。やがて終戦で、自由が甦たけれども、彼女は農村に留まり、農村文化運動のリーダーとして働いていたこと。黒澤明は、いつも徹底して自分の意思を貫く、個人主義の女性としての幸枝を描いている。

それから、映画の最後の部分、幸枝が農村に行った時に、お母さんに、「村の人達、特に女の人の生活、あまりひどすぎ、それをすごしでもよくするの、私これからの生きがい」と言った。それは、教育によって、女性解放の始まりではないかと考える。それも、黒澤明は当時日本社会に対する期望ではないだろうか。

『わが青春に悔なし』の中に、思想の面より文化の面には、アメリカリズムが目立たないが、幸枝がピアノを引くシーン、幸枝の家にみんなコーヒを飲むシーン、東京の人々が洋服を着けているシーンなどから、当時の日本人の生