耐候性试験方法

耐候性試験方法
耐候性試験方法
樹脂の耐候性を評価するのには、大きく分けて以下の2種類の試験方法が有ります。

それぞれの試験は、更にいくつかの方法に分類することができます。

1.屋外暴露試験（Ｏｕｔｄｏｏｒｅｘｐｏｓｕｒｅｔｅｓｔ）
自然環境状態で、耐候性・耐光性・耐オゾン性を調べる試験。

o実際に材料が爆される環境に近い状態に置かれるため、材料の劣化が現実に即している。

o試験に非常に時間がかかる。

oデータの再現性が低い。

（特に短期間の暴露試験で顕著）
o暴露場所により結果が異なる事がある
2.人工促進試験（Ａｒｔｉｆｉｃｉａｌａｃｃｅｌｅｒａｔｅｄｗｅａｔｈｅｒａｂｉｌｉｔｙｔｅｓｔ）
自然環境に近似し、かつ促進できる状態で耐候(光)性・耐オゾン性を調べる試験。

∙屋外暴露に比べて短期間で試験が可能である。

∙同じ試験装置での結果の再現性が比較的よい。

∙屋外暴露と光劣化機構が異なる可能性がある。

∙ポリマーにより促進性が異なる。

耐候性試験の種類
耐候性試験結果の評価方法
耐候性試験結果を評価する方法も、いくつかのものがあります。

1.樹脂の機械的物性や強度などの変化（保持率）を評価するもの
o引張り強さ，伸びの保持率
o曲げ強さや弾性率の保持率
oアイゾット衝撃強度の保持率
2.樹脂成形品の表面状態（色の変化や、クラックの発生等）を評価するもの
o変退色（測定器による場合と、目視による場合が有ります）
oクラックの発生の有無
o光沢変化。