日本文学选读试题答案及评分参考

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《日本文学选读》试卷
(课程代码0612)
试卷说明:1. 本试卷共4页,满分100分;考试时间150分钟。

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一、近世文学部分
次の内容を読んで各グループの選択肢から最も相応しい答えを一つ選びなさい。

1.江戸前期の文学は上方を中心とし、その最盛期は()のころである。

A文化B文政C元禄
2.俳諧では、近世になって、京都の松永貞徳を中心とする①()が広まった。

一方、それに対して、十七世紀後半に西山宗因を宗匠とする②()が大阪からおこった。

①A談林派B貞門派C蕉風俳諧
②A談林派B貞門派C蕉風俳諧
3.江戸時代の文学は、①()といえる。

②()は、厳重な身分制度に縛られていた中で、経済的余裕ができると、遊里や芝居に楽しみを見出していた。

そういった遊びの世界で、社交的に洗練された享楽精神を③()と呼び、この理念が浮世草子や浄瑠璃に取り入れられている。

江戸文学期の洒落本・人情本には、遊里の事情によく通じていて失敗しないことを誇りとする④()の理念、また、都会風に洗練された、江戸っ子のさっぱりした意気地をさす⑤()の理念が描かれている。

①A庶民の文学B役員の文学C町人の文学
②A庶民B役員C町人
③A粋B意気C通
④A粋B意気C通
⑤A粋B意気C通
4.江戸における読本の基礎を作ったのは①()である。

『南総里見八犬伝』で読本の代表的作者となったのは②()である。

①A山東京伝B滝沢馬琴C上田秋成
②A山東京伝B滝沢馬琴C上田秋成
5.賀茂真淵は、①()を著して国学を体系化し、発展させた。

真淵はまた歌人としても活躍し、『ますらをぶり』という②()の歌を詠んだ。

①A『万葉考』B『万葉代匠記』C『万葉集』
②A五七調B万葉調C新古今調
6.俳諧で、「さび」「しをり」などで表される幽玄・閑寂の句風は()と呼ばれる。

A浮世風B蕉風C古風
7.芭蕉の『俳諧七部集』はそれぞれ①()、②()、③()、④()、⑤()、⑥()、⑦()を指す。

①A『夏の日』B『秋の日』C『冬の日』
②A『春の日』B『夏の日』C『秋の日』
③A『矌野』B『嵯峨野』C『宇野』
④A『奥の細道』B『ひさご』C『野ざらし紀行』
⑤A『猿蓑』B『鹿島紀行』C『更科紀行』
⑥A『笈の小文』B『炭俵』C『幻住庵記』
⑦A『嵯峨日記』B『笈の小文』C『続猿蓑』
8.江戸幕府は、身分の秩序・礼節を重視する①()を官学として採用し、林羅山を登用した。

やがて、中江藤樹とその弟子の熊沢蕃山は②()を信奉し、それを批
判した。

ついで、仁や愛を中心とする道徳を重んじて③()を唱えた伊藤仁斎と
古語を研究して古典の本質を学ぶ④()を唱えた荻生徂徠が現れた。

①A朱子学B陽明学C古義学
②A朱子学B陽明学C古文辞学
③A朱子学B古文辞学C古義学
④A陽明学B古義学C古文辞学
9.近松門左衛門の作品は、①()と②()とに分かれる。

『国性爺合戦』という
作品が③()に属している。

①A時代物B町人物C武家物
②A雑話物B世話物C武家物
③A雑話物B時代物C武家物
10.次の語釈に対応するものを選択肢から一つ選びなさい。

①歌舞伎で、男女間の恋愛などの写実的な演技・演出は()という。

A荒事B和事C徒事
②歌舞伎で、武人や鬼神などの豪快で荒々しい演技・演出は()という。

A荒事B和事C徒事
11.古文辞派の荻生徂徠は()で、聖人の道に至る方法として、人情を表現した文
学の実作を説いた。

A『風雅論』B『梅松論』C『古事記伝』
12.元禄期には、①()が出て蕉風俳諧をおこし、中世の「幽玄」の伝統をひく
②()を理念とし、俳諧を芸術性豊かなものとして完成させた。

代表作には、
俳諧紀行文の③()などがある。

①A西山宗因B松尾芭蕉C井原西鶴
②A「さび」B「粋」C「意気」
③A『冬の日』B『奥の細道』C『猿蓑』
13.浮世草子は、①()の世態・人情を描いた小説である。

井原西鶴の好色物に限って浮世草子ということもあるが、普通は、後続の②()までを含めている。

①A町人B役人C芸人
②A五文字屋本B七文字屋本C八文字屋本
14.表紙の色で赤本・黒本・青本・黄表紙と呼ばれ、のちの合巻とあわせて()と総称された。

A洒落本B草双紙C草子
15.十八世紀の初め、荷田春満は、記紀万葉を研究して儒仏渡来以前の本来の日本人の精神を明らかにしようと説き、()を提唱した。

A和歌B国学C宗教
16.本居宣長は、歌人としてもすぐれ、()を理想として優雅な歌を詠んだ。

A五七調B万葉調C新古今調
17.『猿蓑』で①()、②()、③()の理念が樹立され、芭蕉芸術が完成した。

さらに『炭俵』では、晩年の美④()へと新しい展開を示した。

①A遊戯BさびCあはれ
②AをかしBしをりCまこと
③A有心B細みC無常
④A軽妙B洒脱C軽み
18.『折たく柴の記』は新井白石が、その政治的生涯を回想した自伝風の①()であ
る。

平易な②()で書かれている。

『花月草紙』は老中として将軍家斉を補佐し、
寛政の改革にあたった③()が書いた随筆である。

それは④()で記してい
る。

①A漢詩文B紀行文C随筆
②A和漢混交文B擬古文C戯文
③A加藤千蔭B松平定信C本居宣長
④A和漢混交文B擬古文C戯文
19.近松の作品の中で、歴史上の事件や伝説に取材し、忠義の精神を変化に富んだ筋立てで描くのは①()である。

代表作に②()がある。

それに対して、当時実
際に起こった事件を脚色し、義理と人情の葛藤に悩む町人の姿を描いて人々に深い感
動を与えたのは③()である。

その中に、名作として④()がある。

①A世話物B時代物C歴史物
②A『冥途の飛脚』B『出世景清』C『心中天網島』
③A町人物B雑話物C世話物
④A『国性爺合戦』B『仮名手本忠臣蔵』C『曽根崎心中』
20.文化・文政期になると、歌舞伎の中心は江戸に移った。

この時期を代表するのが①
()で、その作風は②()と呼ばれ、作品に③()がある。

幕末の④
()は盗賊を題材にした⑤()を得意としていた。

①A河竹黙阿弥B小林一茶C鶴屋南北
②A生世話B白浪物C心中物
③A『金門五山桐』B『東海道中膝栗毛』C『東海道四谷怪談』
④A河竹黙阿弥B小林一茶C鶴屋南北
⑤A生世話B白浪物C心中物
21.近世の文学は、前代以来の和歌・漢詩といった伝統的文芸を中心とする①()
と、近世期に人情の表現を目指して文学性を高めた新興文学、すなわち俳諧・小説・
浄瑠璃・歌舞伎・②()・川柳などの③()に分かれる。

前者は④()
が強く、後者は⑤()が強い。

①A俗文学B漢文学C雅文学
②A連歌B風俗歌C狂歌
③A俗文学B漢文学C雅文学
④A思想性B娯楽性C開放性
⑤A思想性B娯楽性C開放性
22.合巻・読本では、善を勧め悪を懲らす①()と②()とが、よくテーマとされた。

さらに、浄瑠璃・歌舞伎では、③()が好んで取り上げられた。

蕉風俳諧は、閑寂・枯淡の境地を求める④()を文学理念としている。

①A粋B通C勧善懲悪
②A意気B因果応報C無常
③A哀れと余情B哀れと人情C義理と人情
④A軽みB幽玄Cさび
23.元禄期になって、大阪の町人井原西鶴が『好色一代男』を書き、町人の文学といえる()が生まれた。

A仮名草子B浮世草子C御伽草子
24.①()とは笑いを目的とした小説である。

主な作品に、②()の『東海道
中膝栗毛』や③()の『浮世風呂』などがある。

①A洒落本B滑稽本C人情本
②A風来山人B式亭三馬C十返舎一九
③A風来山人B式亭三馬C十返舎一九
25.俳諧の、文芸としての独立を推進した松永貞徳は、①()を書いて俳諧の法式を定め、多くの門人を指導して、俳諧を全国に広めた。

その派は②()と呼ばれる。

①A『俳諧七部集』B『談林十百韻』C『俳諧御傘』
②A貞門B談林C蕉門
26.芭蕉の『笈の小文』の旅の続きは()である。

A『更科紀行』B『鹿島紀行』C『野ざらし紀行』
27.中世後期に行われていた語り物としての浄瑠璃節に、琉球渡来の三味線の伴奏が加わり、さらに人形あやつりが結合して、近世初期に①()が成立した。

各地にいろいろな流派があったが、江戸では豪壮な②()が歓迎され、京都では優美な③(が人気を博していた。

①A人形浄瑠璃B古浄瑠璃C新浄瑠璃
②A嘉太夫節B金平節C義太夫節
③A嘉太夫節B金平節C義太夫節
28.元禄期になると、歌舞伎は発達期に入る。

上方では、①()が出て、②()
という写実的な演技を見せ、③()の脚本を得て活躍した。

一方、江戸には初代
④()が出て、⑤()演劇を創始して人気を博した。

①A坂田藤十郎B近松門左衛門C市川団十郎
②A荒事B徒事C和事
③A坂田藤十郎B近松門左衛門C市川団十郎
④A坂田藤十郎B近松門左衛門C市川団十郎
⑤A荒事B徒事C和事
29.俳諧は前代の①()をうけ、近世にはいって②()の両派がそれぞれ一世を風靡したが、松尾芭蕉はそれらに飽き足らず、風雅と俳諧の俗との融和した句境をめざして③()をおこした。

①A俳諧連歌 B有心連歌C百韻連歌
②A貞門・蕉風B談林・蕉風C貞門・談林
③A蕉風B貞門C談林
30.制限時間内(普通は一昼夜)につくった独吟の句数の多さを競う俳諧は①()という。

前人未到のこれを成し遂げたのは②()である。

①A無数俳諧 B昼夜俳諧C矢数俳諧
②A松永貞徳B西山宗因C井原西鶴
31.『奥の細道』が作者の抱懐する風雅の志を()という形式を借りて述べようと
するものである。

A俳文B日記C紀行
32.①()、②()と③()を合わせた三作は、時代物人形浄瑠璃の最高傑
作である。

①A『菅原伝授手習鑑』B『国性爺合戦』C『出世景清』
②A『仮名手本忠臣蔵』B『東海道四谷怪談』C『三人吉三廓初買』
③A『曽根崎心中』B『勧進帳』C『義経千本桜』
33.次の語釈に対応するものを選択肢から一つ選びなさい。

①感情のこまやかさをもって対象のなかに深く入り込もうとする心の働かせ方、また
そのような表現は()という。

AしをりB細みC軽み
②古く凝った表現を避けて、平明な用語と日常的な素材を用い、平明な通俗性のうち
に風雅の情調を表現する境地は()という。

AしをりB細みC軽み
34.近世後期、江戸には①()などの子供向けの絵本があったが、恋川春町の
②()が出て、大人向けの③()へと発展した。

それを合冊したのが
④()である。

①A黄表紙B赤本C合巻
②A『浮世風呂』B『東海道中膝栗毛』C『金々先生栄華夢』
③A青表紙B黄表紙C金表紙
④A読本B合本C合巻
35.『南総里見八犬伝』は五十三巻からなる長編で、中国の小説①()を翻案し、②
()的な勧善懲悪思想で貫かれている。

①A『三国演義』B『水滸伝』C『西遊記』
②A仏教B儒教C道教
36.香川景樹は、感情を流麗な調べで読むべきだという①()を唱えた。

歌集に『桂
園一枝』があり、その門を②()という。

①A「もののあはれ」B「ただこと歌」C「しらべの説」
②A貞門派B談林派C桂園派
37.天明の中興以降、俳諧はますます普及したが、内容的には新しさを欠き、陳腐な()に陥ってしまった。

A万葉調B月並調C古今調
38.近世の狂歌には、大阪を中心とした①()と、江戸を中心に全国に広まった②()の二つの流れがある。

①A大阪狂歌B上方狂歌C下方狂歌
②A江戸狂歌B上方狂歌C下方狂歌
39.歌舞伎の起源は①()である。

以後、笑いと好色性をねらう②()、ついで美少年を主演とする③()が出た。

それぞれは風紀の乱れを理由に、禁制された。

その対応策として④()が現れて、今日に至っている。

①A阿国歌舞伎B女歌舞伎C野郎歌舞伎
②A女歌舞伎B野郎歌舞伎C若衆歌舞伎
③A阿国歌舞伎B若衆歌舞伎C女歌舞伎
④A阿国歌舞伎B若衆歌舞伎C野郎歌舞伎
40.俳諧連歌を連歌と区別して①()と呼ぶが、この連句、連句から独立して詠まれた②()、また俳諧味のある文章--③()、俳諧論などを総称して、④()
という。

①A連文B連句C俳句
②A発句B連句C俳文
③A俳文B俳句C俳諧
④A「俳文」B「連歌」C「俳諧」
41.宗匠の出題に応じた投句を毎月一回選考して入選作を披露するものは()である。

A矢数俳諧B点取俳諧C月並俳諧
42.前代の御伽草子の流れをくむ()が、教養や娯楽の読み物として上方で出版され、流行した。

A仮名草子B浮世草子C草双紙
43.談林俳諧の旗手として大坂で活躍、のちその軽口・狂句の俳諧味を生かした
『好色一代男』が世の評判となると、①()作家に転じて元禄の世の売れっ子
戯作者となったのは②()である。

①A仮名草子B浮世草子C御伽草子
②A松永貞徳B西山宗因C井原西鶴
44.イソップ物語の翻訳で、六十四話を収めて、西洋文学翻訳の最初としてのは()
である。

A『仁勢物語』B『伊曾保物語』C『浮世物語』
45.『伽婢子』が中国()小説の翻案作品集である。

A怪異B歴史C白話
46.時代物として、竹本義太夫・近松門左衛門の提携第一作は①()である。

世話物浄瑠璃の初作は②()である。

①A『国性爺合戦』B『仮名手本忠臣蔵』C『出世景清』
②A『曽根崎心中』B『東海道四谷怪談』C『三人吉三廓初買』47.次の語釈に対応するもの
を選択肢から一つ選びなさい。

①「風雅の誠」を問い続けて新しさを求め続ける流行性こそが、俳諧の永遠不変の価
値を実現する考えは()という。

A不変流行B不易流行Cしをり
②失意・落胆・困惑の生活のなかで「風雅の誠」に徹するところにもたらされる清貧
の境地は()という。

A侘びBさびC軽み
③蕉風俳諧の本質的理念。

閑寂な観照態度から生まれる幽玄・枯淡な美的情調は()
という。

A侘びBさびC軽み
48.井原西鶴の作品は、『好色一代男』のような①()、『武家義理物語』のような
②()、『本朝二十不孝』のような③()、『世間胸算用』のような④()
の四つに分けられる。

①A洒落物B雑話物C好色物
②A気質物B雑話物C武家物
③A気質物B雑話物C人情物
④A気質物B町人物C人情物
49.十八世紀の後半、俳諧の復興が叫ばれた。

これを①()と言い、絵画的・浪漫的な作風の②()や、俳文『鶉衣』を著した③()らがいる。

①A天明の中興B元禄の中興C化政の中興
②A松尾芭蕉B北村季吟C与謝蕪村
③A西山宗因B井原西鶴C横井也有
50.①()は雑俳のうちの、前句付の付句が独立したものである。

②()とは、俗語を使って機知・滑稽を詠みこんだ、一種の遊びの文学である。

①A俳諧B狂歌C川柳
②A俳諧B狂歌C川柳
51.十七世紀後半、大阪に竹本義太夫が出て竹本座を開き、座付作者に①()を迎えた。

また同じころ、豊竹若太夫が大阪に豊竹座を開き、作者に②()を迎えた。

①A竹田出雲B紀海音C近松門左衛門
②A竹田出雲B紀海音C近松門左衛門
52.歌舞伎・浄瑠璃のジャンルについて、次の語釈に対応するものを選択肢から一つ選びなさい。

①相愛の男女の死を主題とするのは()という。

A世話物B時代物C心中物
②時代世相を反映する出来事に取材、恋愛・義理・人情の葛藤を描くのは()
という。

A世話物B時代物C心中物
③歴史上の事件・事跡を題材に、当代にもかよう義理や人情の機微を描くのは()
という。

A歴史物B時代物C白浪物
④歌舞伎の世話物のうちでもっとも写実的傾向の強いものは()という。

A世話物B生世話物C白浪物
⑤盗賊を主人公とする歌舞伎狂言は()という。

A雑話物B時代物C白浪物
53.近世文学は、十八世紀中葉を境に、①()を中心とした前期、②()を中心とした後期に分かれる。

①A上方B京都C江戸
②A上方B京都C江戸
54.貞門・談林の俳諧、仮名草子・浮世草子・前期読本、歌舞伎・浄瑠璃、狂歌は前期に上方の趣味--①()を反映して生まれ、黄表紙・談義本系小説・後期読本、川
柳などは後期に江戸の装い--②()をまとって登場した。

①A粋B通C軽み
②A粋・意気B通・意気C細み・軽み
55.①()を中心とした談林派は俳諧を伝統的束縛から解放した。

特に、延安3年、江戸での②()の成功は、談林俳諧を急激に日本全国に広めた。

①A松永貞徳B西山宗因C井原西鶴
②A『俳諧七部集』B『談林十百韻』C『俳諧御傘』
56.芭蕉の俳諧の忠実な記録は①()である。

「しろさうし」「あかさうし」「わすれ水」からなる。

②()と並ぶ蕉風俳論の根本史料になっている。

①A『おらが春』B『三冊子』C『新花つみ』
②A『去来抄』B『鶉衣』C『おらが春』
57.『おらが春』は①()が身辺の事件や感想を②()体で記した句文集。

①A松尾芭蕉B与謝蕪村C小林一茶
②A俳文B日記C紀行
58.読本の祖として、中国白話小説の題材を、日本の戦国時代の話として翻案したのは
①()である。

②()の『金々先生栄華夢』は③()時代の幕開けであ
る。

①A『英草紙』B『浮世風呂』C『雨月物語』
②A上田秋成B恋川春町C滝沢馬琴
③A草双紙B黄表紙C合巻
59.上方で前期読本が人気を博したころ、江戸では、講釈や対談の語り口で世相を評する()が、知識人の心をとらえた。

A談義本B洒落本C人情本
二、近代文学部分
次の内容を読んで各グループの選択肢から最も相応しい答えを一つ選びなさい。

1.日本近代文学は、①()や②()の流行によって萌芽し、明治十年代後半な坪内逍遥・二葉亭四迷による③()の提唱や、四迷・山田美妙の④()の実践によって幕を開いたと言える。

①A深刻小説B観念小説C翻訳小説
②A政治小説B私小説C風俗小説
③A浪漫主義B擬古典主義C写実主義
④A個性尊重B写生説C言文一致
2.明治六年、当時一流の洋学者が集まって、①()が結成されて、機関誌
『明六雑誌』を発行した。

中で、②()は『学問のすゝめ』で、当時の知識層・青年層に大きな影響を与えた。

①A明六社B硯友社C全日本無産者芸術連盟
②A福沢諭吉B中村敬宇C矢野龍渓
3.森鴎外のドイツ土産三部作と称された①()、『うたかたの日記』、『文づかひ』はいずれも②()で書かれ、清新な浪漫的気風をもっている。

また、森鴎外が坪内逍遥との間で交わされた③()は、芸術を支える理論の重要性を印象づけた。

①A『舞姫』B『高瀬舟』C『雁』
②A雅文体B雅俗折衷体C言文一致体
③A「無理想・無解決」B「没理想論争」C「則天去私」
4.夏目漱石の唯一の自伝的小説は①()である。

「則天去私」の境地を希求したといわれる作品は②()である。

①A『草枕』B『道草』C『三四郎』
②A『こころ』B『明暗』C『行人』
5.武者小路実篤はトルストイの影響から①()を唱え、その実践の場として②()を創設した。

①A唯美主義B自然主義C人道主義
②A「共生農園」B「美しき村」C「新しき村」
6.志賀直哉が準備時間を含め二十六年間もかけて完成した唯一の長編小説は()である。

A『城の崎にて』B『夜明けの前』C『暗夜行路』
7.芥川龍之介の作品に、王朝物に属するのは①()で、江戸物に属するのは②()で、切支丹物に属するのは③()で、開化物に属するのは④()である。

①A『芋粥』B『舞踏会』C『杜子春』
②A『羅生門』B『枯野抄』C『地獄変』
③A『奉教人の死』B『開化の殺人』C『藪の中』
④A『戯作三昧』B『舞踏会』C『杜子春』
8.プロレタリア文学活動は、大正十年創刊の①()に始まる。

これは、十二年の関東大震災とその後の弾圧のためい廃刊されたが、翌年には旧同人が②()を発刊して、運動は再び活気づいた。

①A『戦旗』B『文芸戦線』C『種蒔く人』
②A『戦旗』B『文芸戦線』C『種蒔く人』
9.明治二十年代に入って、尾崎紅葉・幸田露伴を中心とした①()文学と、
②()を先駆者とし、③()の北村透谷・島崎藤村らを中心とした
④()文学とによって、盛んな活動が展開された。

①A擬古典主義B自然主義C浪漫主義
②A夏目漱石B森鴎外C坪内逍遥
③A『三田文学』B『文学界』C『明六雑誌』
④A擬古典主義B自然主義C浪漫主義
10.明治の女流文学の第一人者は①()である。

代表作②()は、少年少女の微妙な心理を叙情性と「あわれみ」を含んで描いた作品で、森鴎外らに激賞された。

①A紫式部B宮本百合子C樋口一葉
②A『うもれ木』B『十三夜』C『たけくらべ』
11.①()は代表作『田舎教師』で、いっさいの主観を排して対象をありのままに描写するという、自己の②()を徹底している。

①A徳田秋声B正宗白鳥C田山花袋
②A「平面描写論」B「一元描写論」C「表面描写論」
12.夏目漱石は前期三部作①()、②()、③()を通じて、恋愛と社会を枠組として、人間の根源的な存在の不安を追求していった。

①A『我輩は猫である』B『坊っちゃん』C『三四郎』
②A『それから』B『こころ』C『行人』
③A『門』B『草枕』C『彼岸過迄』
13.倒錯的で異常な題材と退廃的な美を好んで描いた作風は①()とも呼ばれ、美的感覚に富んだ豊かな想像力ときらびやかな文体で、常に耽美派の第一人者として活躍したのは②()である。

①A擬古典主義B悪魔主義C新心理主義
②A谷崎潤一郎B森鴎外C佐藤春夫
14.芥川龍之介が書いた童話に属しないのは次の()である。

A『鼻』B『杜子春』C『蜘蛛の糸』
15.葉山嘉樹は①()派に属して、作品には情念を重視したものが多く、とくに、
②()は前期プロレタリア文学の傑作とされる。

それに対して、小林多喜二は
③()の代表的作家で、政治理論を優先した作品を書き続けた。

彼の④()が
プロレタリア文学の最高傑作といわれる。

①A「文戦」B「戦旗」C「共産」
②A『太陽のない街』B『セメント樽の中の手紙』C『蟹工船』
③A「文戦」B「戦旗」C「共産」
④A『太陽のない街』B『セメント樽の中の手紙』C『蟹工船』
16.①()はリアリズムに徹した簡潔・適切な描写で冴えを見せた心境小説を生んだ。

白樺派の代表作家として、代表作には『網走まで』『大津順吉』②()などがある。

①A野上弥生子B阿部次郎C志賀直哉
②A『ある女』B『その妹』C『暗夜行路』
17.日清戦争後の急激な資本主義の発展が引き起こした社会不安を背景として、社会的な問題意識を明瞭に示した①()、②()が現れた。

①A心境小説B観念小説C翻訳小説
②A政治小説B私小説C深刻小説
18.日本の自然主義文学は、作者の身辺のみに題材をとるという方向を示し、独特の()を生み出していった。

A心境小説B私小説C翻訳小説
19.小説改良の最初の試みが①()によってなされた。

彼は②()を著し、小説の方法としての写実を提唱した。

①A福沢諭吉B二葉亭四迷C坪内逍遥
②A『小説神髄』B『小説総論』C『浮雲』
20.①()は、日本自然主義文学運動の発足、日本近代小説の出発を示す記念碑的作品である。

しかしながら、藤村およびその身辺に素材を求めた自伝小説の第一作は
②()である。

①A『破戒』B『蒲団』C『地獄の花』
②A『春』B『家』C『新生』
21.夏目漱石は、後期三部作の①()では自我意識の過剰がもたらす苦悩を、②()では自己を信じるあまり落ち込んだ孤独と懐疑の苦しみを、③()では我執の
恐ろしさを描き出した。

①A『彼岸過迄』B『坊つちゃん』C『三四郎』
②A『それから』B『こころ』C『行人』
③A『門』B『草枕』C『こころ』
22.白樺派の中にあって「小説の神様」といわれたのは①()である。

彼の作品の中、偶然出会った鼠の死に至る様子を正確に描きながら、その描写を通して主人公の
死生観を暗示したのは②()である。

それは生と死を鋭く凝視した作者自身の心
境をモチーフとした③()の代表とされる。

①A志賀直哉B武者小路実篤C有島武郎
②A『城の崎にて』B『城のある町にて』C『暗夜行路』
③A私小説B心境小説C観念小説
23.芸術派には、①()、②()、③()があり、主に作品内容をどういうふうに芸術的に描くかという、新たな文体や表現上の手法を追求した。

①A新思潮派B新感覚派C新戯作派
②A新思潮派B文戦派C新興芸術派
③A新心理主義B新現実主義C反自然主義
24.日本初のノーベル文学賞受賞者は①()である。

彼には②()といわ
れる短編小説群がある。

初期の代表作は③()である。

①A芥川龍之介B大江健三郎C川端康成
②A「掌の小説」B「手の小説」C「指の小説」
③A『伊豆の踊子』B『古都』C『旅愁』
25.『漢書』に素材を求める中島敦の作品は()である。

A『山月記』B『悟浄歎異』C『李陵』
26.①()、②()と呼ばれた森鴎外と夏目漱石は、論理的・知性的な作品を書き続け、それぞれ独自の文学世界を築いた。

永井荷風・谷崎潤一郎は、享楽的・官能的作風から③()と呼ばれた。

志賀直哉らは、自我の拡大・個性の尊重を軸にして、理想主義的な文学活動を行うから④()と呼ばれた。

①A白樺派B耽美派C高踏派
②A余裕派B耽美派C奇跡派
③A耽美派B新思潮派C新感覚派
④A奇跡派B新思潮派C白樺派
27.尾崎紅葉・山田美妙らは、日本最初の文学結社①()を結成した。

彼らは機関誌②()を発刊し、文壇の中心勢力となった。

①A明六社B硯友社C新声社
②A『我楽多文庫』B『スバル』C『文学界』
28.日本の自然主義は、ヨーロッパのものと異なって、作家身辺の狭い事実偏重と告白性とを特徴とした文学として発展し、その方法は大正期の①()・②()へと引き継がれていった。

①A私小説B観念小説C翻訳小説
②A政治小説B心境小説C深刻小説
29.森鴎外の作品に、「知足」と「安楽死」の問題を主題とした①()がある。

さらに資料や史実を尊重し、想像をできるだけ排した新しい史伝の方法を用いて書かれた②()がある。

①A『阿部一族』B『山椒大夫』C『高瀬舟』
②A『渋江抽斎』B『寒山拾得』C『青年』
30.第三次、第四次『新思潮』に拠って活躍した人たちを①()と呼ぶ。

その中に属していないのは次の②()である。

①A新感覚派B新思潮派C奇跡派
②A芥川龍之介B久米正雄C広津和郎
31.永井荷風は、当初は①()に傾倒して、②()などの作品で自然主義を実践した。

①AジョイスBラディゲCゾラ
②A『田園の憂鬱』B『腕くらべ』C『地獄の花』
32.①()の『細雪』は、大阪船場にある旧家の四人姉妹を中心に、②()的な王朝世界の情緒を現代風に描いたものである。

①A川端康成B谷崎潤一郎C永井荷風
②A『大和物語』B『伊勢物語』C『源氏物語』
33.明治三十年代には上田敏の訳詩集①()などによってヨーロッパの
②()が紹介された。

①A『海潮音』B『於母影』C『蓬莱曲』
②A象徴詩B浪漫詩C口語自由詩
34.明治三十二年、①()は「新詩社」を結成し、翌年、機関誌②()を創刊した。

それは西洋的な空想を取り込み、豊かな人間性をもとに「自我の詩」をうたうべきことを主張し、浪漫主義を鼓吹した。

①A与謝野鉄幹B与謝野晶子C北村透谷
②A「文学界」B「我楽多文庫」C「明星」
35.芸術派では、川端康成らの①()がとくに重要なはたらきを示したが、ほかに、
井伏鱒二らの②()、伊藤整らの③()の文学もみられた。

①A新思潮派B新感覚派C新興芸術派
②A新思潮派B新感覚派C新興芸術派
③A新心理主義B新現実主義C自然主義
36.雅俗折衷体に欧文脈を交えた『金色夜叉』は①()が晩年に書いた作品である。

理想主義と芸術の永遠性を示した『五重塔』は②()の作品である。

この二人が
活躍した時期を、③()という。

①A幸田露伴B樋口一葉C尾崎紅葉
②A幸田露伴B樋口一葉C尾崎紅葉
③A露一時代B紅一時代C紅露時代
37.日本の自然主義は、明治三十九年、島崎藤村の①()の出現で新局面を拓き、翌四十年、田山花袋の②()によって成立した。

①A『破戒』B『蒲団』C『地獄の花』
②A『破戒』B『蒲団』C『地獄の花』
38.新思潮派を代表する芥川龍之介は、夏目漱石に激賞された①()によって文
壇に登場した。

彼の歴史小説は題材によって四種類に分類でき、それぞれは①()、
②()、③()、④()である。

①A『羅生門』B『地獄変』C『鼻』
②A武家物B雑話物C王朝物
③A大坂物B江戸物C上方物
④Aキリスト物B切支丹物Cイスラム物
⑤A開化物B開放物C開発物
39.堀辰雄の①()は②()の『機械』と並ぶ心理小説の傑作とされる。

①A『風立ちぬ』B『聖家族』C『菜穂子』
②A舟橋聖一B横光利一C井伏鱒二
40.『仮面の告白』、『金閣寺』などで作家的地位を確立したのは()である。

A三島由紀夫B川端康成C太宰治
41.開高健は『裸の王様』で()を受けた。

Aノーベル賞B直木賞C芥川賞
42.転向についての苦悩などを作家自身の体験から告白したのは、①()である。

戦争の非人間性を示したのは、②()である。

原爆の悲惨さを描いたのは、③()である。

①A戦争文学B転向文学C国策文学
②A戦争文学B転向文学C国策文学
③A戦争文学B国策文学C原爆文学
43.道が①()になって、いよいよ天城峠に近づいたと思うころ、雨あしが杉の密林を②()染めながら、
③()早さで麓からわたしを追ってきた。

①AシャープB下り坂C斜めDつづら折り
②A白くB黒くC赤くD黄色く
③A思いもよらぬB大変なCすさまじいD目に見えるほどの
44.私はひとつの期待に①()をときめかして道を急いでいるのだった。

その内に、大粒の雨が私を②()はじめた。

①AこころB胸C気D目
②A降りB注ぎC掛けD打ち
45.踊り子は十七歳にみえた。

わたしにはわからない①()不思議な形に大きく髪を②()いた。

それが卵形の③()顔を非常に小さく見せながらも、美しく調和していた。

髪を豊かに誇張して④()。

①A古風のBエキゾティックなCロマンティックなD華やかな
②AしてB装ってC結ってD結び付けて
③A丸々としたB凛々しいC悲しいDちゃんとした
④A整理したB丸めたC締めくくったD描いた
46.禅智内供の鼻といえば、①()で知らない者はない。

長さは五六寸あって②()の上から顎の下まで下がっている。

③()は元も先も同じように太い。

①A京都B奈良C池の尾D金閣寺
②A上目B目の上C瞼D上唇
③A大きさB形C寸法D形状
47.あの鼻では誰も妻になる女が①()と思ったからである。

中には②()、あの鼻だから、③()したのだろうと批評する者さえあった。

④()内供は、自分が僧であるために、幾分でもこの鼻に⑤()ことが少なくなったと思っていない。

内供の⑥()は妻帯というような結果的な事実に左右されるために、あまりデリケートに出来ていたのである。

①AあるBあるまいCないDないだろう
②AもしかしたらBもしくはCそれともDまた
③A門出B駆け落ちC出家D家出
④AしかしBだからCそしてDそれから
⑤A邪魔されるB無理されるC強情するD煩わされる
⑥A虚栄心B自尊心C愛国心Dプライド
48.Kはなかなか奥さんとお嬢さんの話を①()ませんでした。

②()にはわたくしも答えられないような③()ことまで聞くのです。

①AやめBとまりC吟味しD考慮し
②AしまいB終りC結局Dとどのつまり
③A深入りB立ち入ったC掘り下げたD突っ込んだ
49.彼の唇が①()彼の意志に反抗するように、②()あかないところに、彼の言葉の③()もこもっていたでしょう。

①AわざわざB故にCわざとD遥遥と
②AたやすくBすばやくCすこぶるDあっという間に
③A中身B重さC重みD内容
50.春松検校の家は靭にあって道修町の①()の店からは十丁程の距離であったが春琴は毎日②()に手を曳かれて③()に通った。

①A質屋B八百屋C鵙屋Dパン屋
②A丁稚B小僧C中童子D坊や
③A勉強B遊びC訪問D稽古
51.もし失明以前を知っていたら失明後の顔が①()なものに見えたろうけれども②()彼は彼女の容貌に
③()不足なものを感じなかった。

①A小奇麗B不愛嬌C不完全D完璧
②A幸いB幸せC幸多きD幸福に
③A何でもB何一つC何もかもDすべて
三、川端康成のプロフィールを簡潔に纏めなさい。

四、「伊豆の踊り子」を読んだ後の感想を書きなさい。

《日本文学选读》试题答案及评分参考
(课程代码0612)
一、近世文学部分
1.C
2.①B② A
3.①C②C③A④C⑤ B
4.①A② B
5.①A②B
6.B
7.①C②A③A④B⑤A
⑥B⑦C
8.①A②B③C④ C
9.①A②B③ B
10.①B② A
11.A
12.①B② A ③ B
13.①A② C
14.B
15.B
16.C
17.①B②B③B④C
18.①C② A ③B④ B
19.①B②B③C④C
20.①C②A③C④ A ⑤B
21.①C②C③A④ A ⑤B
22.①C②B③C④ C
23.B
24.①B②C③ B
25.①C② A
26.A
27.①A②B③ A
28.①A②C③B④C⑤ A
29.①A②C③ A
30・①C② C
31.C
32.①A②A③ C
33.①B② C
34.①B②C③B④ C
35.①B② B
36.①C②C
37.B
38.①B② A
39.① A ②A③B④ C
40.①B②A③A④ C
41.C
42.A
43.①B② C
44.B
45.A
46.①C② A
47.①B②A③ B
48.①C②C③B④ B
49.①A②C③ C
50.①C② B
51.①C② B
52.①C②A③B④B⑤ C 53.①A②C
54.①A②B
55.①B② B
56.①B② A
57.①C② B
58.①A②B③ B
59.A
二、近代文学部分
1.①C②A③C④ C
2.①A②A
3.①A②A③ B
4.①B② B
5.①C②C
6.C
7.①A②B③A④ B
8.①C② B
9.①A②B③B④C
10.①C② C
11.①C② A
12.①C② A ③A
13.①B② A
14.A
15.①A②B③B④ C
16.①C② C
17.①B② C
18.B
19.①C② A
20.①A② A
21.①A②C③ C
22.①A②A③ B
23.①B②C③ A
24.①C②A③ A
25.C
26.①C②A③A④ C
27.①B② A
28.①A② B
29.①C② A
30.①B② C
31.①C②C
32.①B② C
33.① A ②A
34.①A②C
35.①B②C③ A
36.①C②A③ C
37.①A② B
38.①C②C③B④B⑤ A
39.①B② B
40.A
41.C
42.①B②A③ C
43.①D②A③ C
44.①B②D
45.①A②C③B④D
46.①C② D ③ B
47.①B②D③ C ④A⑤D⑥ B 48.①A②A③ B
49.①C②A③ C
50.①C②A③ D
51.①C②A③ B。

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