金型専门用语

1.アンギュラピン（傾斜ピン）

型の開きを利用してアンダーカット部を処理する為のピンで、スライドコアを移動させる役割を持つ。

2.アンダーカット成形後の金型の開きや成形品の離型時の突出し方向に支障をきたす製品の凹凸を言う。

3.入子（入れ駒）金型の一部を硬化、加工の簡略化、ガス抜き、金型材料のコストダウンなどの目的で組み込む部品。金型の善し悪しは入子で決まると言えるくらい重要な役割を果たす。

4.インサート

成形時に、あらかじめ金型内に埋め込む金属又はその他の材質のもので、成形後は成形材料と一体化し製品の一部となる。

5.ウェルドライン

キャビティ内で樹脂の2つ以上の流れが、完全に融合しない時に生じる接合部の線状のムラ。

6.エア突出し（空気突出し）

バケツやゴミ箱のようなものに用いる突出し方法で、エジェクタピンやストリッパーによる突出しではうまく突出せない深さの深い製品の場合、製品と型板の間に空気を送り込んで離型をスムーズに行う方法である。コア側だけでなくキャビティ側にも設けることが多い。

7.エアベント（ガス抜き）

成形時に、金型内に占有している空気や成形時に発生するガスを逃がす為の隙間。成形材料によっても異なるが、通常0.01~0.03位の隙間を設ける。

8.エジェクタピン（突出しピン）

成形後、金型から製品を取り出す為のピンで丸又は角が多く用いられている。

9.エンジニアリングプラスチック（エンプラ）

汎用の樹脂に比べ、耐熱性や強度に優れたプラスチック。より優れたものにスーパエンプラがある。

10.押切り部

製品の内側に窓（空間）がある場合、材料が充填されない窓部は、オス型とメス型が密着した状態にありその密着部を言う。

11.ガイドピン

可動側と固定側の型板の開閉をスムーズに行う為の案内となるピン。

12.可塑化能力

射出成形機の加熱筒内で成形材料を一定時間に可塑化できる能力をいう。

13.型締圧力

成形時に金型を閉じておく為に、成形機の可動板に加える圧力。金型における成形品の最大投影面積を決定するものであり、成形機の能力として使うことがある。

14.金型分割面（パーティングライン）

オス型とメス型の合わせ面をいい、製品形状によっては成形品に跡がつく場合がある。金型の図面ではPLと表示することがある。

15.キャビティ

オス型とメス型の空間をいい、製品形状になる部分である。また、メス型（側）の部分をさすことがある。

16.ゲートバランス

多数個取り金型の場合、溶融材料が同時に到達する為に、キャビティはスプルーから等距離に配置するのが理想である、それができない時はゲートサイズを調整して流動性のバランスを取ることを言う。日模技術部

1