第三回日本の姿 気候

各地から紅葉のニュースが伝えられるようにな
る。
紅葉
京都光明寺
永観堂
有馬温泉
六. 四季の気候
豆知識：台風の命名

台風はその年の西暦と、その年毎に発生（台風になっ
た時点）の早い順に１番から順につけた番号を組み合
わせた番号で区別している。たとえば、1998年の台風 4号は「9804号」となる。

◎内陸性気候区
雨は少ないが、夏と冬、昼と夜の気温の差が大きい。
降水量が少なく、寒暖の差が激しいのが特徴である。
五.気候区

各気候区の特徴

◎瀬戸内海気候区
夏と冬の温度差はあまり


大きくない。一年を通し
て雨が少なく、乾燥している。
五.気候区

各気候区の特徴 ◎太平洋岸気候区 夏は暑くて蒸し暑い。雨は
台風と秋の気候
台風は，赤道近くの海で発生する熱帯
低気圧である。太平洋の高気圧が弱ま りだす夏の終わりから秋にかけては，高気圧の縁に 沿って北上するコースをとって日本に接近する。毎年， いくつかの台風が上陸し，なかには
大きな被害をもたらすこともある。
六.四季の気候

太平洋の高気圧が弱まると，前線が北から南 下して，雨の降りやすい秋雨の時期を迎える。 その後，春と同じように，大陸から高気圧と低 気圧とが交互に移動してきて，天気は周期的 に変わるようになる。少しずつ気温が下がり，
季節風とは、季節によって、それぞれ決まった 方向に吹く風を指す。モンスーンとも言う。一般 に、冬は大陸から海洋へ、夏は海洋から大陸 へ、季節によって反対の方向になる風が広い 範囲にわたって吹く。
三、日本の気候--季節風
形成の原因

冬は大陸が海洋に比べて低温になるため、大陸に
寒冷な高気圧が形成される。海洋は相対的に低圧
部となり、大陸の高気圧から海洋に向かって寒冷な
空気が流れ出す。夏は大陸が強い日射(にっしゃ)の
ために加熱されて低圧部となり、海洋は相対的に低
温で高気圧が発達するため、海洋から大陸に向
かって空気が流れ出す。
三、日本の気候--季節風
三、日本の気候--季節風
季節風の影響
日本の場合は、夏は南東から、冬は北西から、
日本の気候は、日本人の生活にさまざまな影
響を与えている。降水量が多いため、農作物 が良く育つことができ、また森林が茂り、緑に 恵まれている。しかし、台風や暴風雨（ぼうふ うう）、暴風雪（ぼうふうせつ）などは人々の生 活に大きな被害ももたらす。
七、気候と人々の生活--概説
日本の一年は気候の変化に富み、春夏秋冬と
で定める期間の累年平均の積雪積算値が
5000cm/日以上の地域の内、政令で定める
都道府県または市町村は「豪雪地帯」と言う。
六. 四季の気候
豪雪地帯のうち積雪量が特に多く、住民の生
活に著しい支障を生ずる地域で、内閣総理大 臣が指定する市町村が「特別豪雪地帯」である。
六. 四季の気候
七、気候と人々の生活--概説

五.気候区
各気候区の特徴 ◎北海道気候区 夏は涼しいが、冬は寒さが厳しい。降水量はあまり多 くない。梅雨が見られないというのは特徴の一つであ る。

五.気候区

各気候区の特徴
◎日本海岸気候区 あまり寒くないが、冬は特に雪が多い。夏には急に暑 くなる時がある。

五.気候区

各気候区の特徴
季節風が吹く。季節風の影響で夏は太平洋側 に、冬は日本海側に降水量が多くなる。
四.日本の気候--海流
暖流（warm
current）とは、低緯度から高緯度 へ向けて流れる海流のことをいう。
current）は、高緯度から低緯度へ向 けて流れる海流のことをいう。
寒流（cold
四.日本の気候--海流
八、 環境問題による気候変動
人々の生産活動や生活は、自然環境に大 きな影響を与えており、環境問題まで引き起 こした。自然環境が破壊され、異常な気候変
動も現れてきた。
日本では、気候変動は主に「地球温暖化」を
指している。
八、 環境問題による気候変動
1地球温暖化とは 人間の活動が活発になるにつれて、「温室効果
六、 環境問題による気候変動
八 環境問題による気候変動
地球温暖化の影響

地球の気温が上昇すれば、海水の膨張や氷河など の融解により海面が上昇し、そのため、乾燥地では、 さらに旱魃が進み、雨の多い地域では洪水が増加 し、水需給のバランスが崩れること、絶滅する種の 増加、沿岸域の水没、公害問題の深刻化などが懸 念される。また台風・ハリケーンなどに代表される天 変地異などが被害をもたらすことも考えられる。
四.日本の気候--海流
四.日本の気候--海流
四.日本の気候--海流
海流の影響 これらの海流が日本の気候にも大きな影響を
及ぼしているのである。海流が少し変われば、 沿岸地域の平均気温が大きく変わり、暖かさも 大きく変化する。漁業にも多大な影響も与える。
五.気候区

日本列島の大部分は温帯にふくまれ，全体として雨が

しかし、一般にはその年の通し番号だけで呼ぶことが 多い。また、大きな災害をもたらした台風には、この番
号のほかに災害にちなんだ命名をすることもある
六. 四季の気候

冬の気候 ユーラシア大陸のシベリア付近にある高気圧か
ら，冷たくて強い北西の季節風がふきだすと，本格 的な冬が始まる。この季節風は，日本海を渡る間に
いう季節の移り変わりに独特の趣がある。日本
人が天気の変化を敏感に感じ取り、日本人特
有な季節感を伝える「季語」をたくさん作り出し
たほどである。気候はきめ細かい、情緒的な日
本人の性格を生んだ背景だとも言われている。
七、気候と人々の生活--概説

季語：

それぞれの季節の言葉、つまり｢春夏秋冬｣の季節の
感じを表わす言葉が季語であり、俳句に読み込まれ
多い。冬はあまり寒くなく、乾燥している。 ◎南西諸島気候区

一年中暖かく、雨が特に
多い。夏には台風の影響を
最も受けやすい。
六、四季の気候
六.四季の気候
春の気候： 春は，冬の間北西から吹いていた季節風が弱
まり，日を追って暖かくなる。ユーラシア大陸か ら移動してくる高気圧に日本列島がおおわれ
て、季語は人々の生活に深く入り込んでいる。

四季の折々の言葉や季語は、日本の季節の複雑な
表情とそこに生きる人々の心と暮らしを表現し、伝え
ている。
七、気候と人々の生活—梅雨

梅雨の時期でも快適に暮らせるための工夫

日本の家屋は、壁が少なく、自由に取り外しができ
る障子やふすまで部屋を区切る。寒い冬の日には、
第三回 日本の気候
11月23日
一、日本の気候--概説
日本は、南北に長い国であるために、北海道
の亜寒帯から沖縄の亜熱帯（あねったい）ま でいろいろな気候があり、多彩な気候をもつ 国である。
一、日本の気候--概説

そして、起伏に富んだ山脈が日本列島を縦断してい
るため、太平洋側と日本側の気候には大きな差があ
八 環境問題による気候変動
地球温暖化は自然生態系や生活環境、農業などに
大きな影響を出す恐れがあるから、今各方面から注 目され、取り組まれている。特に気候変動対策への国 際的な動きも見られた。

京都議定書（きょうとぎていしょ） 気候変動枠組条約に基づき、1997年12月11日に京都 市の国立京都国際会館で開かれた地球温暖化防止 京都会議（第3回気候変動枠組条約締約国会議、 COP3）での議決した議定書である。
て晴れる日と，低気圧が東に進んできて雨とな
る日が，交互に続き，天気は周期的に変わる。
六.四季の気候
梅雨とは

梅雨とは、春から夏へ季節が移り変わる時、日本、中国 など東アジアの地域だけに見られる雨の季節を言う。 夏の気候

夏の始まるころ，ユーラシア大陸と太平洋上の高気圧の 勢力が交代する。この時期，日本列島付近に梅雨前線が 停滞し，６月中ごろからおよそ１か月間，梅雨の長雨をも たらす。
①太平洋側には、南から日本海流（暖流）が流
れ、北方から千島（ちしま）海流（寒流）が流れて
いる。
②日本海側には、南からは日本海流の分流で
ある対馬(つしま)海流が北上し、北からリマン海
流(寒流)が南下している。
四.日本の気候--海流
四.日本の気候--海流
豆知識：
日本海流は、水の色が黒っぽい濃い藍色をし ていることから「黒潮」とも呼ばれている。千島 海流はプランクトンが多く、栄養分に富んでい るため、魚類を育てる親のような役割を果たし ていることから「親潮」と名付けられた。
多く，気候に応じてさまざまな森林が広がっています。
また，南北に長く，高い山地も多いために，地域によっ
て気候に大きな差がみられます。ここで日本を：
①北海道気候区、 ②日本海岸気候区、
③内陸性気候区、
⑤太平洋岸気候区、
④瀬戸内海気候区、
⑥南西諸島気候区
五.気候区
各気候区の特徴 ◎北海道気候区 夏は涼しいが、冬は寒さが厳しい。降水量はあまり多 くない。梅雨が見られないというのは特徴の一つであ る。
障子や襖を閉めたままで過ごす。けれど、暑い夏の
日には、この障子やふすまを取り外し、家全体を一
つの広い部屋のようにして過ごす。そうすると、風が
よく通って、とても涼しい。