问题集2级第17课

第１７課

１６１、…をきっかけに（して）・をきっかけとして…

１６２、…を契機に（して）・を契機として…

１接続：Ｎ＋をきっかけに（して）・をきっかけとして・を契機に（して）・を契機として２意味：「ある物事を機会・手がかりとして」の意で、「～がきっかけで」という形もある。

意味、用法はほとんど同じだが、「を契機に（して）・を契機として」の後にはプ

ラスの意味の文がくることが多い。

３例文：夏の軽い登山をきっかけに、私は山登りに興味を持つようになった。

ある新聞記事をきっかけにして、２０年前のある出来事を思い出した。

ある日本人と友達になったことがきっかけで、日本留学を考えるようになった。

この災害を契機にして、我が家でも防災対策を強化することにした。

転居を契機に、私も今までの仕事を辞めて自分の店を持つ決心をした。

今度の病気、入院を契機として、今後は定期検診をきちんと受けようと思った。

彼女は卒業をきっかけに、髪を切った。

彼は、就職をきっかけにして、生活を変えた。

彼女は大学入学を契機として親元を出た。

会社へ入ったのをきっかけに親と別の所に住むことにした。

１６３、…をこめて…

１接続：Ｎ＋をこめて

２意味：「愛や思いなどの心情をあるものに注いで・～を含めて」の意。Ｎを修飾して「ＮをこめたＮ」となることもあるが、「ＮのこもったＮ」となることが多い。例：

心をこめて、祈りをこめて、願いをこめて、恨みをこめて、力をこめて

３例文：先生、ありがとうございました。私たちの感謝をこめてこの文集を作りました。

昔の子供たちは遠足の前の日などに「明日天気になりますように」と願いをこめ

て、照る照る坊主（てるてるぼうず扫晴娘，乞晴娃娃）という小さい人形を作り、

窓の外につるした。

あなたに、愛を込めてこの指輪を贈ります。

母親のために心をこめてセーターを編んだ。

このはなを永遠に変わらぬ愛を込めてあなたに贈ります。

彼女は望郷の思いをこめてその歌を作ったそうです。

子供たちが心をこめた（心のこもった）贈り物をした。

１６４、…を中心に（して）・を中心にした（Ｎ）・を中心にする（Ｎ）

…を中心として・を中心とした（Ｎ）・を中心とする（Ｎ）

１接続：Ｎ＋を中心に（して）・を中心にした（Ｎ）・を中心にする（Ｎ）

を中心として・を中心とした（Ｎ）・を中心とする（Ｎ）

２意味：あるものを中心においた行為・現象・状態の範囲を示す時に使う。書き言葉。３例文：そのグループは山田さんを中心に作業を進めている。

そのチームはキャプテンを中心によくまとまったいいチームだ。

太陽系の惑星は太陽を中心として回っている。

台風の影響は九州地方を中心に西日本全体に広がるみこみです。

実行委員長の秋山君を中心として、文化祭の係りは心を一つに頑張っています。

石井さんを中心とする新しい委員会ができた。

この研究会では公害問題を中心とした様々な問題を話し合いたいと思う。

１６５、…を通じて・通して…

１接続：①Ｎ・Ｖこと＋通して・通して

②Ｎ＋通じて・通じて

２意味：①人や物事、動作を表すＮなどを受け、「～を手段として」の意。書き言葉。同

じように使える場合が多いが、「～を通じて」は媒介・手段としてとらえ、「～

を通して」は、～を間に立てて何かをする、という積極的な意味で使われるこ

とが多い。伝わるのは情報・話し・連絡などで、交通手段には使えない。

×この列車は大阪を通じて東京まで行く。

○この列車は大阪を通って東京まで行く。

②時間を表すＮについて、「～の間ずっと」の意味を表す。書き言葉。「～を通し

て」は積極的・意志的な文が来ることが多い。

３例文：①私たちは友人を通して知り合いになった。

我々は体験ばかりでなく、書物①を通して様々な知識を得ることができる。

実験を通して得られた結果しか信用できない。

５年間の文通を通して、二人は恋を実らせた。

子どもは学校で外の子どもと一緒に遊んだりな学んだりすることを通して、社

会生活のルールを学んでいく。

教師は、学生に教えることを通して、逆に学生から教えられることも多い。

人類の歴史を通じて、地球のどこかで常（つね）に戦争が行われた。

この地方は一年を通じてほとんど同じような天候です。

一年を通して彼は無遅刻、無欠席で頑張り、皆かい勤きん賞しょうをもらった。

②５日間を通しての会議で、様々な意見が交換された。

この地方は一年を通して雤の降る日が少ない。

この一週間を通して、外に出たのはたったの２度だけだ。

その国は一年を通じて暖かい。

この辺りは四季を通じて観光客の絶えることがない。

その作家は生涯を通じて、様々な形の人々を描き続けた。

留学時代を通して、私は保証人や先生からとてもいい影響を受けた。

１６６、…を・は問わず…

１接続：Ｎ＋を・は問わず

２意味：「～に関係なく」の意。「昼夜（ちゅうや①）・男女」など対になった名詞が使わ

れることが多い。「～にかかわらず」と大体同じ意味で使われる。書き言葉的。 ３例文：彼は昼夜を問わず作業を続けた。

意欲のある人なら、年齢や学歴を問わず採用する。

近頃は男女を問わず進学できる大学院が増えている。

新空港の設計については、国の内外を問わず広く設計案を募集することとなった。 （アルバイトの広告で）販売員募集。性別は問わず。

この辺りは若者に人気がある町で、昼夜を問わずいつも賑わっている。

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