日本近代诗歌

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2、文体・音韻等から
「竹」
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萩原朔太郎
光る地面に竹が生え、7・5 青竹が生え、7 地下には竹の根が生え、7・4 根がしだいにほそらみ、6・4 根の先より繊毛が生え、6・7 かすかにけぶる繊毛が生え、7・7 かすかにふるえ。7 かたき地面に竹が生え、7・5 地上にするどく竹が生え、8・5 まっじくらに竹が生え、6・5 凍れる節節りんりんと、8・5 青空のもとに竹が生え、8・5 竹、竹、竹が生え。4・5
⋆「美酒に」「花影に」「琴の音に」の三つの対照は単純 な技巧というべきだが、新体詩の美意識においてこの 三者の組み合わせは一つの耽美的な雰囲気を醸すも のだ。 ⋆それにこの三語の末尾の「に」はその響き合いによっ て、自ら音律的効果をもたらしている。
6、言葉の中の季節感
うてや鼓の春の音 雪にうもるる冬の日の かなしき夢はとざざれて 世は春の日とかはりけり… ーー「若菜集」 うてや太鼓の春の音 ⋆「うてや太鼓の春の音」という季節感的表現は、 新体詩の時代にはひどく魅力的だった、このロマン テックな詩句の中から、現実とは別の、言葉の中の 季節感を感じ取るということである。
4、言語から詩韻を見る
⋆1、音声学 音声学的性格は、第一に単語の成員としての 子音母音の関係について、第二に抑揚につい て、考え見なければならない。
⋆2、文字 詩韻と文字とは特殊の場合を除くのほか、一 は聴覚に、一は視覚に属するもので、本質的 の関係を有するものではない。
4、言語から詩韻を見る
⋆3、文の構造
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土井晩翠
岐山悲愁の風更けて 陣雲暗し五丈原 零露の文は繁くして 草枯れ馬は肥ゆれども 蜀軍の旗光無 鼓角の音も今しづか (後略)
⋆「岐山悲愁の風更けて/陣雲暗し五丈原」というたい出し を見ても、漢語が多く用いられ、強いひびきを感じる。 ⋆「風更けて」、「暗し」は和語で、「零露の文は繁くし て/草枯れ馬は肥ゆれども」という和語表現につながっ ている。「零露」のみは漢語で、零れ落ちる露がしきり で、さながらあやを織っているようだとうたう。これは 近づく孔明の死をいたむ感じも含まれているかもしれな い。 ⋆続く「馬は肥ゆれども」と合わせれば、動き・活動と いった印象もあり、それと対比しつつ、勇ましくはため いていたはずの蜀軍の旗が今は光を失っている、大鼓と 角笛の音もない、沈痛というな場面を道きだしている。 ⋆漢文脈が基調となってはいるが、和文脈もみのがしては ならず、漢文訓読体というよりは和漢混淆体の表現と なっていて、抒情詩的な底音が濃く流れている。
鑑賞
⋆海→母 フランス語 mere(海)→mer(母) ⋆この詩では、蝶は郷愁を象徴する。「 蝶はいくつか籬を超え、午後の街角に海 を見る」。 ⋆海=母=故郷というダブルイメージを 使って、故郷・母への恋慕を強調する。 ⋆あるいは、海というものに母性を感じ 、母の中に海を感じると理解してもいい だろう。
7、比喩 ―
潮音(島崎藤村)
わきてながるる やぼしほの そこにいざよふ 海の琴 しらべもふかし ももかはの よろづのなみを よびあつめ ときみちくれば うららかに とほ くきこゆる はるのしほのね
⋆「うみの琴」という形容はありふれたもの だが、それでいてこの詩の味わいはみずみ ずしい。
8、名歌との呼応―「乱れ髪」蓮の花船
⋆「この鉄砲は長すぎる」という第五行も第一行「足も とから土地がたつ」ということと意味的に関係あるよう に思われ、また第二行の妻の狂気とも関係があるようで あり、さらに役に立たないという点については、「着物 がぼろになる」という第三行とも共通項をもっている。
潮音
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⋆それに第四行は動詞ではなく、わざわざ末尾がruで終 わる名詞をもってきているし、第四行を除く各行の前半 の末尾もa音をふんでいる。それが詩行の平行感を強く 印象づける。 ⋆そしてそのことによって各行が意味的にも響きあう。 第一行、第二行、第三行は直接の因果関係はないが、相 互に隠喩の関係にたつ。
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ ⋆この詩は二行しかない、そして形式も内 容もほぼ同じである。 ⋆このように繰り返すことによって、内容 を強調し、子供の無邪気な寝顔と静謐な雪 夜の場面を連想させ、読者に深い印象を残 す。
3、文字の遊び―郷愁 (三好達治)
蝶のような私の郷愁!…。 蝶はいくつか籬を超え、 午後の街角に海を見る…。 私は壁に海を聞く…。 私は本を閉ぢる。私は壁に凭れる。 隣の部屋で二時が打つ、「海、遠い海よ!と私は 紙にしたためる。 ―海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がい る そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に 海がある
漕ぎかヘる 夕船おそき しら蓮や多き 僧の君 紅蓮や多き
⋆この歌は藤村の「こひぐさ」の詩の第七章「蓮花 舟ーー尼をしたへる僧の蓮の花の池のほとりにあ りてうたひしうた」のなかに「白蓮紅蓮さきいで て きよけき池の花影に 一つの舟に棹さしてゆ くは誰ぞ」、また与謝無村の「白蓮を切らんとぞ 思ふ僧のさま」と呼応していて、この三詩はすべ てロマン的なムード。
鑑賞
⋆この詩は第一行は7・5という定型ではじまる。第五 →七行は6・7 /7・7 /7で基準が7.7と変調した 。 ⋆この詩を読むと同時に、そのリズムを言葉の表現する 概念的な意味ともからとらえている。
⋆また、この詩の中に押韻がある。 「え」という脚韻がふまれているだけではなく、「竹」 (take)「青竹」(aotake)「綿毛」(watage)の〈a— e〉が「生え」(hae)に相乗的に響きあっており、それ が「緊迫した作者の内面の生命感覚、その内的痛みのよ うなもの」を読者に伝える。(那珂太郎)
詩韻の妙味は音の符合の偶然性に懸って いる。したがって、一定の規則によって 語尾の変化する用言の相互間の応和や、 種類の少ない品詞相互間の応和は、必然 性が大きくて偶然性に乏しいために詩韻 の趣致はおのずから殺がれてくる。
近代詩の鑑賞
1、言葉の技巧から 2、文体・音韻等から
1、言葉の技巧から
1、和歌の常套文句を用いて、詠嘆を表す
2、近代詩―発展
• 新体詩の誕生 • 「新体詩抄」 • 従来の短詩形 西洋詩の韻文訳 → 長詩形式
• 訳詩集「於母影」の出現 • 流麗、典雅な訳文 基礎を確立 • 口語自由詩 • 従来の七五調や五七調の格調

自由表現
3、韻と律
⋆詩の形式は言語相互間の関係に存するものであるが 、二様の異なった見地から見ることができる。 ⋆一は言語の有する音の連続に基ずく量的関係で、他 は音の特殊な質的関係である。 ⋆量的関係はすなわち相接続する音綴の、またはその 強弱の反復数に基礎を有するもので、詩の律を形成し ている。 ⋆質的関係は一層具体的に母音、子音などの性質上の 差異に関心して、詩の韻を形成するものである。 ⋆真の律とは感情の律動であり、真の韻とはこころの 音色である。
• 和語の柔らかな響きと滑らかな韻律とが相呼応 して、わきたつ潮流のはげしい動きと、その狂 瀾をなだめるように聞こえてくる潮騒とを一体 化して、萌えたつ自然の生命(笹淵友一「藤村 詩」)の〈うららか〉さを彷彿するのである。
• 長体詩に擬した収束の一行も、詩の音楽として 効果的である。
星落秋風五丈原
9、余情あらしめるために言葉を重ねたり、繰 り返したりしている。
姉 こぞのこよひは わがどもの うすこすばいの そめごろも ほかげにうつる さかづきを こひのみゑへる よなりけり こぞのこよひは わがどもの なみだをうつす よのなこごり かげもかなしや 木下川に うれひしづみし よなりけり こぞのこよひは わがどもの おもひははるの よのゆめや よをうきものに いでたまふ ひとめをつつむ よなりけり
島崎藤村
わきてながるる やほじほの そこにいざよふ うみの琴 しらべもふかし ももかはの よろづのなみを よびあつめ ときみちくれば うららかに とほくきこゆる はるのしほのね
• 「潮音」七五調のリズム感をみごとにとらえた 流麗な律調を整えていること、だから、詩的感 動の本質がより聴覚的なものであることは否定 できない。
日本の近代詩について
目次
1、近代詩の定義 2、近代詩の発展 3、韻と律 4、言語から詩韻を見る 5、近代詩の鑑賞
1、近代詩―定義
⋆明治時代に入って、それまでの和歌 、俳句、漢詩文の伝統から脱し、ヨ ーロッパの詩体やその精神にならっ て、新しい時代の人間の思想、感情 などを歌った詩。 ⋆広義には新体詩以後、狭義には文語 自由詩以後、または口語自由詩以後 を指す。
人生遠視
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高村光太郎
足もとから鳥がたつ 自分の妻が狂気する 自分の着物がぼろになる 照尺距離三千メートル ああこの鉄砲は長すぎる この詩は各行が主語ー述語という文型をもち、文末 は終止形で、それぞれ独立した詩行を構成している。 そして、 ___________a _____u Jibunno____a _____ru Jibunno____a _____ru __________________ru ___________a______ru という韻をふんでいる。
眼をし閉ぢれば打続く沙のはてを 黄昏に頸垂れてゆくもののかげ、 飢えてさまよふ獣かととがめたまはめ。
その影そ君を遁れてゆける身の 乾ける旅に一色の物憂き姿、― よしさらば、香の渦輪、彩の嵐に。 (5、7、7、)
鑑賞
• 冒頭(7,5,7)と最後(5,7,7)を除く、全体と しては、757と575交互調である • 最後に七が二度続けられる。この七の連続は結末を一層強 調しつつ、作品の調べに重みを加えるためのよく計算され た処置である。
• 春の岬 (三好達治) 春の岬 旅をはりの鴎どり
浮きつつ遠くなりにけるかも

「かも」は詠嘆・感動の意を表す終助詞。「~したの
だなあ」。この表現は万葉集に多く、古今集以後は
「けるかな」に取って代わられる。しかし近世、万葉
調歌人によって復活し、近代短歌へと引き継がれた。
2、繰り返し― 雪
(三好達治)
4、リズム
「智慧の相者は我をみて」 浦原有明
智慧の相者は我を見て今日し語らく、(7,5,7) 汝が眉目でこは兆悪しく日曇る、 心弱くも人を恋ふおもひの空の 雲、疾風、襲はぬさきに遁れよと。
噫 遁れよと、嫋やげる君がほとりを、 緑牧、草野の原のうねりより なほ柔らかき黒髪の綰の波を、― こを如何に君は聞き判きたまふらむ。

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10、象徴
ああ死の海の底深く 声も言葉も通はねば なげきあまりしひとどの 涙は潮と流るらん 終りの床の遺骸は ありし名残を見すれども はやその魂はとこしへの 波に隠るるかもめどり ⋆死の世界を「死海の底」と一つの場所におきかえ 、哀悼の涙を「潮と流るらん」といい、亡き処女の 魂を「波に隠るるかもめどり」とすべて海に結びつ けたことだ若く美しいものの死を思い描くことによ って、一篇の哀歌を作る。
• 冒頭の七音に始まって、適度に軽快敏捷な五音を交えなが
らも、全体としては七の方が主調音あるいは強調音となっ ているから、沈静した荘重な感じを与えることになる。
5、境地の有機的並べ
たれかおもはん鶯の 涙もこほる冬の日に 若き命は春の夜の 花にうつろふ夢の間と ああよしさらば美酒に うたひあかさん春の夜を 梅のにほひにめぐりあふ 春を思へばひとしれず からくれなゐのかほばせに 流れてあつきなみだかな ああよしさらば花影に うたひあかさん春の夜を わがみひとつもわすられて おもひわづらふこころだに 春のすがたをとめくれば たもとににほふ梅の花 ああよしさらば琴の音と うたひあかさん春の夜を
秋のこころ
蒲原有明
• 黄ばみゆく木草の薫り淡々と
• 野の原に、将た水の面にただよひわたる
• 秋の日は、清げの尼のおこなひや
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